2024年3月1日、「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」の作者としてあまりにも有名な鳥山明さんが急逝した。公表されたのは3月8日だが、1970年代後半以降に少年少女だった僕らに大きな衝撃を与えたのは言うまでもないだろう。それは遠くタイの国でも同じ。かの地でホンダのクラシックウイング系125ccを専売するカブハウスはSNSで、2019年に限定発売したモンキー×ドラゴンボールのコラボモデルの画像を掲載して偉大なドラゴンボールの創造者の急逝を悼んだ。これを受け、2019年12月12日に公開した記事を以下に再掲載したい。
●文:ヤングマシン編集部
萬國驚天掌———っ!! 「ドラゴンボール仕様のモンキー125」がバンコクモーターEXPOに登場、これは欲し過ぎるッ!
タイで発売された(即売り切れた)特別仕様のモンキー125
思い出してみてほしい。ドラゴンボール第28巻の表紙で亀仙人が初期モンキー(50ccのやつ)に乗っていた姿を。お好きな方はご存じだと思うが、作者の鳥山明さんは乗り物好きでも知られており、Dr.スランプなどの頃から表紙や扉絵には頻繁にバイクやクルマ、そして想像上の乗り物がたくさん登場している。Dr.スランプには「オートバイカラオリタラシンジャウ病」に罹ったオートバイこぞうなるキャラクター(ググってください)まで存在したほどだ。
……のっけからドラゴンボールを知らない方を置き去りにしかけてしまったが、直撃世代が書いた原稿ということでご容赦いただきたい。ちなみに記事タイトルにある「萬國驚天掌(ばんこくびっくりしょう」とは、亀仙人扮する「ジャッキー・チュン」が主人公の孫悟空と天下一武道会の決勝で戦った際に使用した必殺技である。
鳥山明さん自身も作中でバイクに乗っていたエピソードを紹介していたことがあり、そのことから今回のコラボがスタートした……のかどうかは知る由もないが、世界的な人気を誇るドラゴンボールがタイで大変な人気マンガ&アニメとなっていることは、けっこう有名だ。日本のネットやTVなどのニュースでも、たとえば歴史ある寺院に置かれている像がドラゴンボールのキャラクターになっていたりする様子が折に触れて紹介されている。
さて、本題のモンキー125“ドラゴンボール仕様”である。燃料タンクには四星球(スーシンチュウと読みます)のエンブレムと、神龍(シェンロン)がトグロを巻き、オレンジ色とされた左右エアクリーナーボックスカバーには「亀」のマーク。この亀マークはドラゴンボールの主人公・孫悟空の師匠格である亀仙人の流派(=亀仙流)であることを示している。タンクやサイドカバーはカーボン調(塗装かカーボンカバーかは確認できず)だ。
Monkey × DRAGONBALLのコラボは、H2CというAPホンダ内のデザインチームが製作したようで、大変残念なことに車両の脇にはソールドアウトの文字が……。筋斗雲に乗った初期の悟空のように、どこかほのぼのとした雰囲気を醸し出すモンキー125“ドラゴンボール仕様”、これ日本でもウケると思うんですけど、いかがでしょう? ホンダさん?
Monkey125 × DRAGONBALL
2024年3月11日に掲載されたCUB HOUSEの投稿
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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