
2023年に中国で発売され、大反響を巻き起こしたホンダの電動コミューター「カブe:」「ダックスe:」そして「ズーマーe:」の3機種。彼の地ではEB(Electric Bicycle)と呼ばれるペダル付きのEVだが、こんなキュートなルックスのコミューター、日本人だって欲しくなっちゃうぜ…と思ってしまうのは、ある意味必然?!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
スカしたルックスでストリートに再降臨?!
【2001 HONDA ZOOMER】同年登場の50ccスクーター・クレアスクーピーとアルミ製モジュールフレームを共用しつつ、一部スチールパイプを組み合わせた個性的なスタイルが特徴。極太タイヤや丸目2眼のデザインで、若者を中心に人気を博した。
2023年のホンダは、中国で発表した電動の新機軸コミューターが大きな注目を浴びた。3機種とも現地でEB(Electric Bicycle)と呼ばれるペダル付きモデルだが、その中でも「いつ日本で発売されるんだ?」と反響が高かったのがズーマーe:だ。
ご存じ元祖ズーマーは、2001年デビューの原付一種スクーターで、トランクスルーのボディとアウトドアチックなデザインが、サーファーやスケボー兄ちゃんなどの若者を巻き込んで大ウケ。カスタム素材としても人気の高かったモデルだ。この原付一種版のズーマーは惜しくも2017年限りで生産終了となってしまったが、それが電動で復活したということで、ストリートボーイズの期待に火を点けたということらしい。
125ccで復活すれば…上にも下にも派生可能!
結論から言うと、中国展開のEB3機種の日本発売予定はまったくない。しかし、それで諦めてはいけない。カブe:やダックスe:に相当する原付二種モデルはホンダの国内ラインナップに存在するのに、根強い需要がありそうなズーマーの空席を埋めるモデルは不在。以前は空冷110ccのズーマーXが存在したのだから、ここは3度目の復活に期待したい。
PCXのパワートレーンを転用した125ccで作れば、国内では2025年11月に法改正される新原付制度に適合した原付一種仕様への派生も期待できるし、兄弟車PCX160のリソース活用で軽二輪バージョンも作れる?! カジュアルコミューターとして大いに期待したい原付二種ズーマー。復活のカギはユーザーの熱い声だ!!
中国向けは電動? ならば国内はエンジン原付二種で!!
カブe:/ダックスe:/ズーマーe:は、中国のZ世代をターゲットにした電動モデルで、中国の電動二輪車制度ではもっとも簡便な速度25km/h以下のEBクラスに区分される。図を見ての通り、カブとダックスはエンジンモデルの原付二種バージョンが日本で販売されているのだから、ズーマーだって欲しいじゃないか!!
【過去には後継の110も存在】2013年に登場した後継モデル「ズーマーX」は、空冷110ccのespエンジンを搭載。日本でも2016年まで販売されたほか、タイをはじめ海外では近年まで販売されていた。
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