
ホンダは、並列2気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「CBR400R」をマイナーチェンジし、2024年モデルとして3月21日に発売すると発表した。Hondaセレクタブルトルクコントロール(トラコンに相当)など新装備も追加され、価格は2万2000円アップにとどめられている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
車重は1kg軽量化、カウルダクトの内側にはウイングレットも装備
400ccクラスが充実を見せるなか、ホンダは並列2気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツ「CBR400R」をマイナーチェンジし、2024年3月21日に発売する。
外観デザインは刷新され、新たに“Modern Racing Art”を開発コンセプトにカウル類とヘッドライト、テールランプを変更。さらに左右のミドルカウルに設けたダクトの内側にはCBR1000RR-Rを彷彿とさせるウイングレットを配した。
電子制御では、新たにHondaセレクタブルトルクコントロール=HSTC(いわゆるトラクションコントロールシステムに相当)を新採用して滑りやすい路面でも安心して走りやすくなったほか、メーターには豊富な情報を見やすく表示できる5インチTFTディスプレイを採用。スマートフォンとの連携機能も追加され、ハンドルスイッチや別売りヘッドセットでの音声入力により、音楽再生や通話などの操作を可能にする『ホンダロードシンク(Honda Roadsync』も装備する。
また、エンジンの出力スペックに変更はないが、WMTCモード燃費は27.9km/L→28.1km/Lと、わずかながら約0.7%改善されている。車重は1kg減の191kgだ。
車体色は赤と黒の2色が用意され、機能がアップグレードされたにもかかわらず価格は2万2000円アップの86万3500円に抑えられた。
HONDA CBR400R[2024 model]のカラーバリエーションとスペック
HONDA CBR400R[2024 model]グランプリレッド
HONDA CBR400R[2024 model]グランプリレッド
HONDA CBR400R[2024 model]マットバリスティックブラックメタリック
HONDA CBR400R[2024 model]マットバリスティックブラックメタリック
車名 | CBR400R |
型式 | ホンダ・8BL-NC65 |
全長×全幅×全高 | 2080×760×1145mm |
軸距 | 1410mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 785mm |
キャスター/トレール | 25°30′/102mm |
装備重量 | 191kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 399cc |
内径×行程 | 67.0×56.6mm |
圧縮比 | 11.0:1 |
最高出力 | 46ps/9000rpm |
最大トルク | 3.9kg-m/7500rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 17L |
WMTCモード燃費 | 28.1km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70R17 |
タイヤサイズ後 | 160/60R17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 86万3500円 |
車体色 | 赤、黒 |
発売日 | 2024年3月21日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ホンダCBR400Rを購入したい! 車両販売情報はこちら
最新の関連記事(新型スポーツ&ツーリング)
最新ボクサーのパワフルな走り 2023年のR1300GSに続き、R1300RT/R1300R/R1300RSもついに最新ボクサーを搭載。今回ドイツで行われた試乗会ではRTとRに試乗した。 RTはGS同[…]
新作GSX-8T/8TTに足並みを揃えて2026年モデルに スズキ独自のクロスバランサーを採用した最新776cc並列2気筒エンジンを搭載するモデルのうち、フルカウルスポーツとスポーツネイキッドとしてシ[…]
新型トレーサーでACCとY-AMTが融合! 今回のビッグチェンジで色々機能が追加されたり改変を受けているトレーサー9 GT+ Y-AMTではあるが、何はともあれ書くべきは前走車追従型のクルーズコントロ[…]
以前、Honda E-Clutchを開発した方々にインタービューしたとき「最初はHonda E-Clutchなんていらないと思っていたけれど、一度乗ったら考えが変わった」という話をお聞きしました。 じ[…]
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
ピカイチの快適性を誇り、タンデムユースも無理ナシ ようやく全日本JーGP3の開幕戦が近づいてきて(記事制作時)、最近はバイクに乗るトレーニングもスタート。 筋力が増えたことで、これまで苦手だった車種で[…]
メーカーメイドのカフェレーサー ’74年末から発売が始まったCB400フォア、通称ヨンフォアは、’60~’70年代に世界中でブームとなった、カフェレーサーを抜きにして語れないモデルである。カフェレーサ[…]
コスパも高い! 新型「CUV e:」が“シティコミューターの新常識”になる可能性 最初にぶっちゃけて言わせてもらうと、筆者(北岡)は“EV”全般に対して懐疑的なところがある者です。カーボンニュートラル[…]
ホンダCB1000Fコンセプト、カワサキZ900RSへの「負けん気」を胸に登場か? 鈴鹿8耐でデモ走行を披露したホンダの「CB1000Fコンセプト」は、生産終了したCB1300シリーズの後継として期待[…]
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
人気記事ランキング(全体)
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
熱膨張率の均一化によって様々なアドバンテージがある 2ストローク/4ストロークエンジンを問わず、エンジン性能を向上するためには様々な課題や問題がある。特に大きな課題は、“熱膨張率”に関わる問題だ。 「[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
最新の投稿記事(全体)
4気筒の「ニンジャZX-R」、2気筒「ニンジャ」計6モデルに10色を新設定 カワサキは欧州でフルカウルスポーツ「ニンジャ」ファミリーのうち、4気筒モデル「Ninja ZX-6R」「Ninja ZX-4[…]
1980~90年代を代表するイタリアンライダー、ルカ・カダローラのレプリカを復刻! ルカ・カダローラはイタリア出身のレーシングライダーで、1984年に世界GP125にデビュー。’86年にチャンピオンを[…]
ピカイチの快適性を誇り、タンデムユースも無理ナシ ようやく全日本JーGP3の開幕戦が近づいてきて(記事制作時)、最近はバイクに乗るトレーニングもスタート。 筋力が増えたことで、これまで苦手だった車種で[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
メーカーメイドのカフェレーサー ’74年末から発売が始まったCB400フォア、通称ヨンフォアは、’60~’70年代に世界中でブームとなった、カフェレーサーを抜きにして語れないモデルである。カフェレーサ[…]
- 1
- 2