
元MotoGPレーサーの中野真矢さんが主宰するレーシングチーム「56RACING(フィフティシックス レーシング)」が2024年のチーム体制とライダープロフィールを発表した。今年も次世代を担うライダーの育成に尽力する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:56RACING
昨シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、小田喜阿門選手へのサポートを継続
元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2024年のレース活動概要を発表した。
まず、昨シーズンのFIM MiniGP(ミニGP)ジャパンシリーズでチャンピオンを獲得し、スペインで行われた同ワールドファイナルで世界2位に輝いた富樫虎太郎選手(12歳)を引き続き起用し、筑波選手権、鈴鹿選手権のJ-GP3クラスに参戦。さらに、若手ライダー育成のために設けられた全日本ロードレース選手権J-GP3クラス特別参加枠への参戦を狙う。
富樫選手は2023年にテルル桶川スポーツランド関東ロードミニ選手権SP-EXPクラスにおいて、シリーズチャンピオンV2を成し遂げた驚異の小学6年生としても知られ、この春より中学1年生に。将来の夢はMotoGPチャンピオンだ。
また、2023年のアジアタレントカップでランキング2位となった小田喜阿門選手(16歳)は、FIMジュニアGPワールドチャンピオンシップに参戦(すでにジュニアタレントチームから発表済み)。56レーシングでは、欧州を転戦する小田喜選手の国内練習のサポートを継続していく。小田喜選手もこの春より高校2年生に。将来の夢は同じくMotoGPチャンピオンだ。
若手ライダーにマシンを貸与し、チャンスを掴んでほしいとの思いで中野真矢さんが始めたチーム活動も、今年で14年目。さらなる高みへと羽ばたく若者たちをサポートし、未来のMotoGPライダー誕生を目指す。
小田喜 阿門(Amon Odaki)■2007年12月17日生まれ(16歳) 高校1年生 ■東京都出身 ■趣味:MotoGPレース鑑賞 ■将来の夢:MotoGPライダーになってチャンピオンになる ■主な戦績:2021年 全日本ロードレース選手権 特別参戦枠 J-GP3クラス出場 5戦中クラス優勝4回/2022年 アジアタレントカップ出場・開幕戦カタールGP優勝/2023年アジアタレントカップ年間ランキング2位
富樫 虎太郎(Kotaro Togashi)■2011年10月4日生まれ(12歳) 小学6年生 ■群馬県出身 ■趣味:バイクに乗ること ■将来の夢:MotoGPでチャンピオン ■主な戦績:2021年 テルル桶川スポーツランド 巻頭ロードミニ選手権 HRC Trophy Jrクラス シリーズチャンピオン/2022年~2023年 テルル桶川スポーツランド 関東ロードミニ選手権 SP-EXPクラス シリーズチャンピオン/2023年 FIM MiniGP Japan seriesチャンピオン&World Final 2位
【56RACING監督】中野真矢さんのコメント
「ミニバイクレースから育成に関わってきた小田喜選手がスペインに行くことになり、大変嬉しく思っています。ここ数年、ヨーロッパのライダーのレベルが上がってきていますので、ここからがスタートだと思って練習に励んで欲しいです。
また、小学4年生で出会った富樫選手も順調に成績を残し、いよいよ筑波サーキットや鈴鹿サーキットでレースをすることになりました。将来への足掛かりとなるシーズンにして欲しいと思います。
チーム活動も14年目を迎えます。昨年は、卒業生ライダーの埜口遥希選手がレース中のアクシデントで亡くなるという、とても悲しい出来事がありました。埜口選手は我々の誇れるライダーであり、若い選手の目標でもありました。一時はチームの活動を中止することを考えましたが、埜口選手のお父様より、『これからも若い選手の育成を続けて欲しい』との意向をお聞きして、強い意志を持ってチーム活動を継続する決断をしました。
今年も各企業様のご協力の基、若手ライダーにマシンを貸与し、チーム一丸となって育成に力を注いで参ります。そしてこれからも、業界の発展に微力ながら貢献していきたいと思いますので、よろしくお願いします」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
今なら2000年に中野真矢さんがWGPでチャンピオン争いをしたマシンも展示しているぞ! 56designの本店が4月1日より移転して、新たに「レイクサイドテラス」としてオープンする。同ブランドの15周[…]
デザイナー氏もバイク乗り 相談室へのメールが始まり 中野「私がモトGPに参戦していたころ、日本では何となくジーンズでバイクに乗ることがタブー視されていたんですよ。ごつめのバイク用パンツじゃなきゃダメみ[…]
記憶ではなく、身体で覚えていたバイクの感覚 先日、テレビ番組『大人のバイク時間 MOTORISE』の企画で「サンライズサンセットツーリングラリー(SSTR)」に挑戦した指出瑞貴さん。バイク歴1年半なが[…]
「ライパGP」とは? 実業之日本社が発行する2輪誌『ライダースクラブ』が主催するサーキット走行会「ライディングパーティ」(略称ライパ)。そのイベントとして今回開催される「ライパGP」は、一般参加型の走[…]
2000年代に入って勢力を急拡大したスターライン MotoGP・第14戦サンマリノGPでアンドレア・ドヴィツィオーゾ(WithU ヤマハ RNF・MotoGPチーム)が20年にわたる世界GPでのキャリ[…]
最新の関連記事(56デザイン)
「56design NARA」に続く新店舗が北海道に バイクアパレル&ファッションブランド「56design(フィフティシックス・デザイン)」が、北海道札幌市に新店舗「56design SAP[…]
全日本ロードレース選手権・第4戦「SUPERBIKE in MOTEGI」が2025年8月23日・24日に栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われた。 決勝日の24日、朝8時からのウォームアップ走行を[…]
ウエットレースで痛恨の転倒 2025年5月24日・25日に宮城県スポーツランドSUGOで開催された全日本ロードレース第2戦、SUPERBIKE in SUGO。JSB1000以外のクラスにとってはこれ[…]
関東ロードミニ選手権で木村隆之介選手が活躍 富樫虎太郎選手、全日本ロードレース選手権へ 2023年FIM MiniGP日本チャンピオンであり、同年の世界大会で2位、2024年筑波ロードレース選手権J-[…]
ハイセンスなバイクライフへと誘う充実の品揃え 56designが、ついに関東圏以外にショールームをオープン! 千葉県の本店、渋谷のアンテナショップに次ぐ3店舗目として「56design NARA」が4[…]
最新の関連記事(レース)
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
辛い土曜日、長島ダム機能せず 「ようやくスタートラインに立てたかな」 全日本ロードレース第4戦もてぎ(2025年8月23日~24日)のレース2を終えた長島哲太は、こう答えた。 会心のレースだった。長島[…]
欧州仕様に準じた仕様でKYB製フロントフォーク、ウイングレット、ブレンボキャリパーなどを採用するR1 2026年シーズンをヤマハ車で戦うライダーに向け、サーキット走行専用モデルの新型「YZF-R1 レ[…]
『鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権』を初めて観戦した模様を動画に収録 この動画では、若月さんが鈴鹿サーキットの熱気に包まれながら初めて目の当たりにするロードレースの“速さ”や“迫力”に驚き、感動する姿[…]
2ストGPマシン開発を決断、その僅か9ヶ月後にプロトは走り出した! ホンダは1967年に50cc、125cc、250cc、350cc、そして500ccクラスの5クラスでメーカータイトル全制覇の後、FI[…]
人気記事ランキング(全体)
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
個性を求めて生まれた新しいスタイルとメカニズム ライバル他社に対して欧米市場での競争力強化を迫られていた1970年代後期のホンダは、CB400フォアよりも低コストで低価格にできる2気筒モデルに舵をとり[…]
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
フレームまで変わるモデルチェンジ、かつリヤキャリアを新装備してたったの+6600円 スズキは、グローバルで先行発表されていた新型「アドレス125」の国内導入を正式発表。基本スタイリングは継承しながら、[…]
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
最新の投稿記事(全体)
一線から退くことすらファンが許さなかった「革新モデル」 世界最速を目指したZ1発売から10年余り、ついにカワサキは水冷4気筒エンジンを搭載するGPz900Rを1984年に発売。北米モデルはNinja([…]
イタリア魂が込められたフルサイズ125ccネイキッド イタリアンブランドとしての誇りを胸に、資本も製造もすべてイタリアで行うファンティックは、コストダウンのために安易なアジア生産に走らず、職人の手で丁[…]
厳格な基準をクリアした車両のみが“認定中古車”を名乗れる 国内外のほとんどの2輪/4輪メーカーが設けているのが“認定中古車制度”だ。これは自社のブランド価値を保ち、中古車市場においても顧客に安心して車[…]
なぜハイエンドの性能が「半額水準」なのか ASMAX F1 Proは、次世代バイク用インカムブランド「ASMAX」のフラッグシップモデルで、2025年9月上旬から販売開始される。F1 Proがライダー[…]
バイクとの親和性はスマホを圧倒的に上回る AKEEYOが販売する「AIO-6LTE」は、太陽光の下でもはっきり見える視認性の高い大型6インチのIpsモニター、Wi-FiとBluetoothによるスマホ[…]
- 1
- 2