
スズキは、ミラノショーことEICMA 2023で初公開したフルカウルのツインスポーツ「GSX-8R」の発売価格を欧州および北米で発表した。日本仕様の情報は未発表だが導入は確実視されているので、ベースモデルであるGSX-8Sの価格と比べてみることにした。思ったより安いかも!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
価格差は思ったより小さく、1.05~1.08倍程度
スズキは、2023年11月9日~12日に一般公開されたEICMA 2023で初お披露目したブランニューモデル「GSX-8R」の価格を、早くも欧州と北米で相次いで発表した。GSX-8Rは『グローバルで順次発売』と発表されていることから日本への導入もほぼ確実。775cc並列2気筒エンジンを搭載する評判のいいベースモデル「GSX-8S」の素性を継承しながら、リーズナブルな価格で展開されることになりそうだ。
すでに同エンジンを搭載したモデルはネイキッドモデル「GSX-8S」、オフロード色の強いアドベンチャーモデル「Vストローム800DE」、ロード寄りのアドベンチャーモデル「Vストローム800」がラインナップされていて、このGSX-8Rで全4バリエーションとなる。VツインスポーツのSV650/Xと4気筒モデルGSX-S1000シリーズの中間にあるボリュームゾーンを担うモデル群だ。
発表された価格は、英国8899ポンド、イタリア9700ユーロ、北米9439ドルとなっており、それぞれの仕向け地でGSX-8Sの1.048倍~1.090倍程度という価格設定になっている。
英国
GSX-8R 8899ポンド
GSX-8S 8199ポンド
イタリア
GSX-8R 9700ユーロ
GSX-8S 8900ユーロ
北米
GSX-8R 9439ドル
GSX-8S 8999ドル
日本におけるGSX-8Sは106万7000円であり、これに各国の価格比を掛け合わせると、日本仕様GSX-8Rの想定価格は約111万9000円~116万3000円になる。
もっとも価格差が小さいのは北米だが、欧州の価格比を参考にしたほうが現実的かもしれない。となると、110万円台中盤から、高くても120万円を超えることはなさそう。フルデジタルメーターのほか、スズキトラクションコントロールシステム(STCS)やスズキドライブモードセレクター(SDMS)、双方向クイックシフターといった充実の装備からすれば十分にリーズナブルといえそうだ。
日本での続報にも期待したい!
SUZUKI GSX-8R[2024 EU model]
| 車名 | GSX-8R |
| 全長×全幅×全高 | 2155×770mm×1135mm |
| 軸距 | 1465mm |
| 最低地上高 | 145mm |
| シート高 | 810mm |
| キャスター/トレール | 25°/104mm |
| 装備重量 | 205kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 776cc |
| 内径×行程 | 84.0×70.0mm |
| 圧縮比 | 12.8:1 |
| 最高出力 | 83ps/8500rpm |
| 最大トルク | 7.95kg-m/6800rpm |
| 始動方式 | セルフスターター |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| WMTCモード燃費 | 23.8km/L |
| タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
| タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
| ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
| ブレーキ後 | φ240mmディスク+1ポットキャリパー |
| 色 | 青、黄、白、黒 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
フェイスデザインはGSX-8SとGSX-R1000Rの融合系!? スズキは、イタリアのミラノで開幕したEICMA 2023のプレスデー初日となる11月7日に、2台のブランニューモデルを世界初公開。この[…]
ホイールまでコーディネートされたクールな新色を設定 スズキは北米で2024年モデルを順次発表。2023年モデルとして登場して間もないGSX-8Sはカラーバリエーションが変更された。従来のブルーを継続し[…]
フランコ・ウンチーニとケビン・シュワンツの500ccマシンが並ぶ! スズキイタリアは、トリノで行われたオートルックウィーク2023にてGSX-8S、スイフトスポーツハイブリッド、DF200AP(船外機[…]
未舗装路にも強いDE、ロードエクスプローラーの性能を高めた無印800 776cc・270度位相クランク採用の並列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーマシン「Vストローム800DE」に兄弟車が登場した[…]
LED縦目2灯の最新デザインでVストロームファミリーの新世代が登場! '02年登場のVストローム1000(のちに1050へ)、’04年登場のVストローム650、’17年登場のVストローム250に続く新[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
輸出は250cc主体から世界GP制覇で125cc以下でも浸透をはかる! スズキは1965年、2ストローク2気筒のT20で世界進出を果たしていたホンダCB72やヤマハYDS2に続き、量産スポーツ初の6速[…]
GSX-S1000GT 2026年モデルは新色投入、より鮮やかに! スズキはスポーツツアラー「GSX-S1000GT」の2026年モデルを発表した。新色としてブリリアントホワイト(ブロンズホイール)と[…]
“鈴菌”と呼ばれて 二輪と四輪を両方とも継続的に量産しているメーカーは、世界を見渡してもホンダ、BMW、そしてスズキの3社のみだ。1920年(大正9年)に個人経営だった織機向上が鈴木式織機株式会社へと[…]
水冷化もユーザーに寄り添う地味なコンセプトを貫きながら、実は空前の大ヒットGSX-Rの伏線だったのだ! 1983年、スズキは400ccで初となる水冷DOHC4気筒のGSX400FWをリリースした。 そ[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
人気記事ランキング(全体)
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]
最新の投稿記事(全体)
KOL(Key Opinion Leader)は当日のサプライズ! 去る12月3日(水)、東京お台場のBMW Tokyo Bayにおいて、2026年にルーマニアで開催される「International[…]
シート下ラゲッジボックスは大容量37L ホンダは、高い実用性で人気の原付二種スクーター「リード125」のカラーリングに、日常に彩りを加える「キャンディーラスターレッド」と、上質感のある「バニラホワイト[…]
抜群に上手い半クラッチ制御、しかも再現性は完璧 正直言って驚いた。兄弟車であるレブル250で先行してデビューしていた250ccクラスのHonda E-Clutch仕様だが、10月に発売されたCL250[…]
アイルトン・セナ 1992年 ショウエイX-4 1992年のベルギーGPでアイルトン・セナがレースで着用した本物。お値段は驚愕の1億4360万円で落札されています。ヘルメット自体はショウエイX-4レー[…]
バイクは、心と身体をひとつにするスポーツ。心の健康法そのものです。 アメリカは情報革命の最先端を行く国です。そのアメリカの製薬業界が今、開発にもっとも力を入れてるのは心の病=うつ病の薬と聞きます。 医[…]
- 1
- 2















































