
トヨタ自動車は前2輪の電動3輪パーソナルモビリティコンセプト「ランドホッパー」を発表、10/28から一般公開されるジャパンモビリティショーに出展すると発表した。16歳以上なら免許不要で乗れる特定小型原付をイメージしており、折り畳んで4輪への積載も可能。左右にリーンするバイク的な走りと、クルマとの組み合わせで広がる楽しみ方をアピールする。
●文:ヤングマシン編集部
左右へリーンするバイク的な特定原付
トヨタ自動車は、10/28から一般公開されるジャパンモビリティショーで、電動3輪のコンセプトモデル「ランドホッパー」を公開する。16歳以上なら免許不要で乗れる特定原付をイメージした車両で、折り畳みが可能な構造を採用し、4輪のトランクに搭載して旅先でツーリングするなどの楽しみ方を訴求する。
低いシート高による乗り降りのしやすさや、コンパクトな車体による取り回しの良さに加え、注目したいのはトヨタが「チェーンやバネで機械的につなげた左右の前輪を上下させる特徴的なリーン機構を採用し、クルマや自転車とは全く別次元の一体感のある爽快な走り」と発表していること。リーンすることをアピールポイントに挙げ、クルマや自転車とは異なる爽快さを訴求する点など、ランドホッパーはかなりモーターサイクルに近い雰囲気の乗り物だと思われる。
ヤマハ方式とは異なる前2輪構造を採用か
前2輪といえばトヨタと関係の深いヤマハがナイケンやトリシティを製品化しているが、公開された写真では細部まで確認できないものの、ランドホッパーの前2輪はヤマハ方式とはかなり異なるメカニズムの模様。全体的には自転車的なルックスながら、左右が独立したバー型のステップなどにはモーターサイクルっぽさも漂う。発表はないもののリヤホイール内にモーターを仕込む後輪駆動を採用しているようだ。
全長1355mm/全幅600mm/全高930mm・ホイールベース1020mmは原付一種よりふた回りほど小さい…といったサイズ感で、写真を見る限りかなりコンパクトに折り畳める模様。こうした可搬性の高さもポイントだが、こうしたリーンするバイク的な乗り物を、ヤマハではなくトヨタブランドで出すことの意味も気になるところ。車体に「01」とあることから、今後02や03へと進化していくのだろうか。どうなるのトヨタさん!!
【トヨタ・ランドホッパー】ヘッドパイプからリヤアクスルを一直線に結ぶデザインが特徴。ステップは2輪でいうところのスイングアームに装着されており、走るとリヤサスの伸縮に併せてステップもスイングするハズ。
車体はフレームの2箇所を中心に折り畳める構造で、4輪のトランクなどに収納できることをアピール。折り畳んだ後はかなりコンパクトだ。
前2輪部のアップ。2本の黄色いスプリングやその上下に存在するチェーン(2本のスプリングを繋げている?)、Wディスクのブレーキなどが確認できるが、こまかな構造までは現状不明。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型EV/電動バイク)
初の電動スクーターが「C evolution」 2017年、BMWモトラッドは初の電動スクーター「C evolution(Cエボリューション)」を発売。それまでのガソリンエンジンを搭載したC650に通[…]
Honda CUV e:(2025) Hondaが「2050年カーボンニュートラル社会の実現」に向けた取り組みの一環として進めている、2輪車の電動化。その歴史は1994年の「CUV-ES」から始まり、[…]
車重217kgに600ccクラスの動力性能 2週間前の9月2日に、欧州で「EV FUN Concept」の走行テスト映像を公開したばかりのホンダが、その量産バージョンのブランニューモデルを発表した。ホ[…]
両手を自由に使うことができる、新パーソナルモビリティ ホンダが2025年9月24日より、法人向けに販売を開始したのがパーソナルモビリティの「UNI-ONE(ユニワン)」です。 法律的には「移動用小型車[…]
ホンダ初の本格的電動モーターサイクルが間もなく……? 2024年秋のEICMAで世界初公開された電動二輪車のコンセプトモデル「EV Fun Concept(イーヴィー ファン コンセプト)」は、202[…]
最新の関連記事(モーターサイクルショー/モーターショー)
出展テーマは「By Your Side」 スズキは、2025 年10 月30 日から11 月9 日まで、東京ビッグサイトで開催されるJapan Mobility Show 2025 (ジャパンモビリテ[…]
世界初公開のプロトタイプ&コンセプトモデルも登場予定! ホンダが公式素材として配布した写真はモーターサイクルショー展示車および鈴鹿8耐時点のもの、つまりミラー未装着の車両だが、JMS展示車はミラー付き[…]
東京ビッグサイトのような会場が熱気に包まれる 日本のお隣であり、スクーターが一大人気を誇ることでも知られる台湾にて例年開催されている「台湾モーターサイクルショー」を取材してきたのでレポートをお届けした[…]
陸・海・空にまで広がるホンダの”夢” 今回の展示のテーマは「夢の力」。陸、海、空の3つの領域におけるホンダの多様なモビリティを通して、その技術力と未来へのビジョンが示されます。 二輪車からは、市販モデ[…]
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
ネイキッドブームの立役者もライバル続出で遂に対抗刷新! 1989年、カワサキがリリースしたZEPHYR(ゼファー)は、レーサーレプリカ熱が冷めたタイミングもあって、瞬く間に400ccクラスの販売トップ[…]
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
ゼファーとは真逆のコンセプトで独り勝ちを掴む! 1989年のカワサキZEPHYR(ゼファー)をきっかけに、カウルのないフォルムをネイキッドと呼ぶカテゴリーが瞬く間に人気となった。 続いて1991年に、[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
最新の投稿記事(全体)
秋向けライディングギア 機能性抜群なライディングパーカー JK-604:1万2000円台~ ヨーロッパで人気の気軽にはおれるケブラー裏地入り、スリーシーズン向けスエットパーカ。肩と肘にはCEレベル2ソ[…]
テレスコピック×フラットツインは1300cc化でより軽やかに! まず正直に言うと、残念ながらR1300RS&Rの試乗はフルウエットのみで、試乗時間も2台合わせて45分という限られた時間だった。各車のお[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
出展テーマは「By Your Side」 スズキは、2025 年10 月30 日から11 月9 日まで、東京ビッグサイトで開催されるJapan Mobility Show 2025 (ジャパンモビリテ[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
- 1
- 2