手軽なサイズで原付一種(50cc以下)よりもパワーがあり、幹線道路でも交通の流れに楽々乗れる原付二種(51~125cc)クラスのスクーターは、AT小型限定普通二輪免許で運転でき、普通自動車免許を持っていれば最短2日で同免許が取得できるとあって、通勤や通学、ショートツーリングまで大人気のカテゴリーだ。
●文:ヤングマシン編集部
※2023年12月14日更新
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる
バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除いてAT限定免許も設定されている。大型二輪免許は18歳以上でないと取得できないが、原付~普通二輪免許は16歳から取得可能だ。
このうち125ccスクーターを運転するのに必要なのは「AT小型限定普通二輪免許」だ。もちろんマニュアル車対応の小型限定普通二輪免許や普通二輪免許以上を所有しているならそれでよく、言い方を変えれば原付免許以外の全ての二輪免許で運転できる。
AT小型限定普通二輪免許を取得するには、指定教習所に通って技能&学科教習を受講し、卒業検定で実技試験合格後、お住まいの各都道府県にある運転免許センター(運転免許試験場)で学科試験に合格する必要がある。
免許なし、もしくは原付免許のみ所有している場合は上記のような流れだが、普通自動車免許を持っていれば学科教習が1時間のみとなり、あとは技能教習を受ければOK。2018年5月31日から道交法が見直され、1日に受けられる技能教習が4時間へと拡大されたことにより、AT小型限定なら8時間を最短2日で修了可能なのが最大のポイント。ちなみに、AT限定なしの場合でも3日で修了することができる。
ちなみに、教習所に通わない場合は運転免許センターで学科および実技試験に合格すればよく、教習所費用は省略できるが、それなりの根気と技能が必要になる。また、指定教習所卒業者は学科試験合格後に技能講習と応急救護講習が免除されるが、運転免許センターで技能試験に合格した場合はそれらを受講することになる。
125ccスクーターのメリットは?
速度を60km/hまで出せる
原付(~50cc)がどんな場所でも30km/hまでしか出してはいけないのに対し、125ccクラスなら法定速度60km/h、もしくは通行している道路の規制速度/制限速度に従えばOKだ。例は少ないが、規制速度が70km/hかつ125ccが通行可能な場所では70km/hで走ってもいいことになる。
維持費が安い
車両価格は一部を除き40万円未満で、110ccクラスは20万円台前半からラインナップされる。税金は1年に2400円(91~125ccの場合)で済み、自賠責保険は12か月で6910円(離島と沖縄県を除く)。任意保険はファミリーバイク特約なども使えてかなりリーズナブルだ。燃費は実測40km/L以上走るのが普通で、50km/Lを超えることも珍しくない。
2人乗りできる
原付一種(50cc以下)は乗車定員1名だが、原付二種以上はタンデムシートやタンデムステップを備えていれば2人乗りが可能。ただし二輪免許を取得してから1年が経過したライダーじゃないと違反になるので注意が必要だ。
二段階右折が不要
原付では、二段階右折禁止の標識がある場合を除き、進行方向が3車線以上の道路で二段階右折が必要になるが、51cc以上であればクルマや大型バイクと同じように右折レーンを使えるようになる。
荷物を気軽に積める
ほとんどのスクーターはシート下にトランクスペースを備え、ヘルメットなどを収納可能。ほかにもハンドルの下あたりに500mlのペットボトルを1本収納できたり、USB電源ソケットを採用していたりと、実用性を追求した造りになっている。手ぶらで買い物などにも使えるのがスクーターならではの強みだ。
125ccスクーターのデメリットは?
高速道路を走れない
高速道路を走行できるバイクは126cc以上と決まっており、原付二種以下は走行不可。エンジンパワー的に走っても問題ない車種もあるだろう! と思われる方もいるかもしれないが、そのぶん任意保険料が安かったりする。どこかで何らかの基準を設けて区切る必要があるのだ。
ハイテクやハイメカは基本的に備えていない
一部にトラクションコントロールシステムを備えている機種もあるが、電子制御といったものは基本的にあまりなく、シンプルかつコスパ重視の装備になりがち。とはいえABSまたはコンビブレーキは必ず装備しており、LEDヘッドライトやスマホ接続機能などを備える例も。
必要十分だが速くはない
街中や郊外の交通の流れに乗るには十分なエンジンパワーを持っており、コンパクトさと俊敏さを生かせば平均速度は稼ぎやすいのが125ccスクーター。とはいえ、さすがに山岳路などの登り勾配では余裕があるとは言えない。
2023年、125ccのスクーターはどんな状況?
昨年までの出荷台数ではホンダPCXの独壇場だが、スズキがアドレス125、アヴェニス125、バーグマンストリート125EXを相次いで投入し、ヤマハはジョグ125を発売。コストパフォーマンスの高い機種が出揃ってきたことで勢力図に変化が訪れるかも。
スズキのアドレス110は生産終了となっており、安価な110ccモデルは21万7800円~のホンダ ディオ110のみ。その上に125ccの空冷エンジンを搭載するヤマハ ジョグ125、アクシスZ、スズキ アヴェニス125、アドレス125、バーグマンストリート125EXが25万5200円~31万7900円で分布する。
そして水冷エンジン搭載のモデルは37万4000円のヤマハ シグナスグリファスを筆頭にNMAX(8月30日発売予定)、リード125、PCXが32万4500円~37万9500円の範囲に収まる。唯一の3輪モデル、ヤマハ トリシティ125のみ40万円の壁を突破した49万5000円となり、転倒の不安が少ない乗り物としてちょっと違った価値を提供している。
【2023年最新版】51~125ccスクーターおすすめ11選!
ホンダ ディオ110/ベーシック
空冷単気筒「eSP」エンジンを搭載する通勤快速スクーター。国産現行モデルの原付二種スクーターで最安値のディオ110ベーシックは、スマートキーの省略などで低価格を追求した。2023年春のモデルチェンジで令和2年排出ガス規制に適合。なお、ディオ110ベーシックのイグニッションキーは盗難抑止効果のあるシャッター付きキーシリンダーを採用している。前後14インチの細身のタイヤは走破性と軽快さに優れ、価格帯を超えた走りが持ち味だ。シート下の収納スペースは容量約18L、フロントには500mlペットボトルなどを収納できるフタ付きインナーボックスを備える。
主要諸元■全長1870 全幅685 全高1100 軸距1255 シート高760(各mm) 車重96kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 109cc 8.7ps/7500rpm 0.92kg-m/5750rpm 無段変速 燃料タンク容量4.9L■タイヤサイズF=80/90-14 R=90/90-14 ●価格:21万7800円/25万3000円 ●色:白、黒、灰(ベーシック)/灰(ディオ110) ●発売日:2023年3月16日
ヤマハ ジョグ125
2022年末に登場したヤマハのニューフェイス。伝統あるスポーツ原付スクーター「JOG」の名を冠し、ヤマハの原付二種スクーターで再校レベルの低燃費(51.9km/L)を実現した空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。ヤマハの同クラス最軽量の車重95kg、そして735mmという低シート、財布に優しい価格で『軽量、コンパクト、リーズナブル』の三拍子が揃う。静粛なエンジン始動をもたらすSMG(スマートモータージェネレーター)や、左レバーを引くことでフロントブレーキも作動する前後連s同ブレーキ「UBS」などを採用。シート下スペースは容量約21.3Lで、フロントには600mlまでのペットボトルが入るトランクスペースや折りたたみ式フロントフックを装備する。USBソケットはオプション設定だ。
主要諸元■全長1740 全幅675 全高1090 軸距1205 シート高735(各mm) 車重95kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 8.3ps/7000rpm 1.0kg-m/5000rpm 無段変速 燃料タンク容量4.0L■タイヤサイズF=90/90-10 R=90/90-10 ●価格:25万5200円 ●色:青、黒、赤、白 ●発売日:2022年11月28日
スズキ アドレス125
リーズナブルな通勤快速として長らく君臨してきた原付二種スクーターが、スズキの看板モデルのひとつ「アドレス」シリーズだ。アドレス125は空冷単気筒SEPエンジンを搭載し、力強い発進加速と優れた燃費性能を両立。丸みを帯びたデザインを採用し、フロントフェンダーなどにスチール素材を使用しているのも特徴となっている。シャッター付きキーシリンダーや容量21.8Lのシート下トランクスペース、5V2AのUSB充電ソケットを備え500mlのペットボトルが入る左フロントインナーラック、ヘルメットホルダー×2個といった実用的な装備も充実。ハンドル下には買い物に便利なフロントフック、足元には折りたたみ式かつストッパー付きのホルダーも装備する。左ブレーキレバーを引くと前後ブレーキが作動するコンバインドブレーキやワンプッシュ始動ができるスズキイージースタートシステムも採用。
主要諸元■全長1825 全幅690 全高1160 軸距1265 シート高770(各mm) 車重105kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 8.7ps/6750rpm 1.0kg-m/5500rpm 無段変速 燃料タンク容量5L■タイヤサイズF=90/90-12 R=90/100-10 ●価格:27万3900円 ●色:青、赤、白、黒 ●発売日:2022年10月18日
ヤマハ アクシスZ
シート下に大容量37.5Lのトランクスペースを持ち、ジェット型ヘルメット2個を収納可能とするなど高い実用性で長く愛されるアクシスシリーズの最新版がアクシスZだ。2022年にモデルチェンジし、令和2年排出ガス規制に適合したほか静粛かつ振動の少ないエンジン始動が可能なSMG(スマートモータージェネレーター)を採用。リヤブレーキ操作でフロントブレーキも作動するUBSの新装備やヘッドライトの光量アップなど細部にわたってアップデートされた。燃費はジョグ125と並んでヤマハ原付二種スクータートップの低燃費51.9km/Lを誇り、計算上の航続距離は285kmにもなる。前後10インチのタイヤサイズもジョグ125と共通だ。価格改定されたモデルが2023年11月17日に発売された。諸元やカラーバリエーションに変更はない。
主要諸元■全長1790 全幅685 全高1145 軸距1275 シート高770(各mm) 車重100kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 8.3ps/7000rpm 1.0kg-m/5000rpm 無段変速 燃料タンク容量5.5L■タイヤサイズF=100/90-10 R=100/90-10 ●価格:28万500円 ●色:艶消し青、黒、灰、艶消し茶、白 ●発売日:2023年11月17日
スズキ アヴェニス125
アドレス125と同様の空冷単気筒SEPエンジンを搭載し、力強さと優れた燃費性能を両立。デザインはスポーティで、ボディマウントのLEDヘッドライトやLEDリヤコンピネーションランプ、フル液晶ディスプレイなど充実した装備を誇る。シート高は780mmでスポーティな段付きシートを採用。シャッター付きキーシリンダーや容量21.5Lのシート下トランクスペース、5V2AのUSB充電ソケットを装備する蓋付きの左フロントインナーラック、500mlのペットボトルが入る右フロントインナーラック、ヘルメットホルダー×2個といった実用的な装備も充実している。このほか、ハンドル下には買い物に便利なフロントフック、足元には折りたたみ式かつストッパー付きのホルダーも装備。セパレートタイプのアルミ製グラブバーや、ワンプッシュで始動できるスズキイージースタートシステム、左ブレーキレバーを握ると前後ブレーキが同時に利くコンバインドブレーキなど実用性も高い。
主要諸元■全長1895 全幅710 全高1175 軸距1265 シート高780(各mm) 車重107kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 8.7ps/6750rpm 1.0kg-m/5500rpm 無段変速 燃料タンク容量5.2L■タイヤサイズF=90/90-12 R=90/100-10 ●価格:28万4900円 ●色:白、灰、黒 ●発売日:2022年10月21日
スズキ バーグマンストリート125EX
スズキ新世代の原付二種スクーターシリーズ・第3弾として登場。エンジンはSEP-αをスズキの二輪車で初採用し、アヴェニス&アドレスよりも低回転トルクを重視した設定に。アイドリングストップやスズキ二輪車初のサイレントスターターシステム、ワンプッシュでエンジン始動が可能なスズキイージースタートシステムなど充実した装備を誇る。フル液晶メーターやエコドライブインジケーター、リヤキャリア、USB電源ソケット(5V2A)を備えたフロントボックス&インナーラック、ヘルメットホルダー2個を装備した容量21.5Lのシート下トランクスペース、シャッター付きキーシリンダーなどを採用して利便性を向上している。前後12インチタイヤを履くのもアヴェニス&アドレスとの違いで、コスパに優れながらラグジュアリーなスクーターに仕立てられている。
主要諸元■全長1905 全幅700 全高1140 軸距1290 シート高780(各mm) 車重112kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc 8.3ps/6500rpm 1.0kg-m/5500rpm 無段変速 燃料タンク容量5.5L■タイヤサイズF=90/90-12 R=100/80-12 ●価格:31万7900円 ●色:灰、白、黒 ●発売日:2023年3月27日
ホンダ リード125
容量37Lという広大なシート下スペースやUSBソケット(タイプC)内蔵かつ500mlペットボトルなどが入るフタ付きフロントインナーボックス、エンジンの始動時やシートの解錠/施錠に便利なスマートキー採用など、上級クラスの装備が自慢のリード125。2022年のモデルチェンジでPCXと同様に高効率な水冷4バルブエンジン「eSP+(イーエスピープラス)」を搭載し、低燃費や環境性能を向上している。ヘッドライトとポジションランプはLEDで、メーターは視認性の高い大型のものを採用。センタースタンド&サイドスタンドを標準装備する。
主要諸元■全長1845 全幅680 全高1130 軸距1275 シート高760(各mm) 車重116kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc 11ps/8750rpm 1.2kg-m/5250rpm 無段変速 燃料タンク容量6.0L■タイヤサイズF=90/90-12 R=100/90-10 ●色&価格:艶消し黒=33万円/赤、白、黒=32万4500円 ●発売日:2023年2月16日
ホンダ PCX
最新2023年モデルでの水冷4バルブ単気筒エンジン「eSP+(イーエスピープラス)」を令和2年排出ガス規制に適合させ、ニューカラーを追加した。前輪のみ作動する1チャンネルABSやホンダセレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラコン)など軽二輪クラスに迫る装備を誇る。シート下収納スペースは容量約30Lを確保してあり、USBタイプCソケットを備えるフロントインナーボックスには500mlペットボトルを収納可能。ヘルメットホルダーやセンタースタンド&サイドスタンドを標準装備するほか、先進のスマートキーではイグニションのON/OFF、ハンドルロックの施錠/解錠、シートとフューエルリッドの解錠操作が可能だ。
主要諸元■全長1935 全幅740 全高1105 軸距1315 シート高764(各mm) 車重133kg ■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc 12.5ps/8750rpm 1.2kg-m/6500rpm 無段変速 燃料タンク容量8.1L■タイヤサイズF=110/70-14 R=130/70-13 ●色:白 灰茶 青 薄青灰 黒 ●価格:36万3000円 ●発売日:2023年1月26日
ヤマハ シグナスグリファス
前作にあたる空冷エンジンのシグナスXから20%以上もパワーアップ、燃費は約20%改善したハイパフォーマンス系スクーターがシグナスグリファスだ。水冷ブルーコアエンジンを搭載し、静粛かつ振動の少ないエンジン始動を可能とする「Smart Motor Generator system」、および全域でのハイパワーに貢献する「VVA(可変バルブ)」を採用している。シート下トランクスペースは容量約28Lで、USBソケットを備えたフロントポケットや大型フル液晶メーターなど、利便性を高める装備も充実。LED2灯ヘッドライトはロービームで右側が、ハイビームで両側が点灯する。テールランプは面発光とし、肉食獣の鋭い視線をイメージしたシャープなデザインだ。
主要諸元■全長1935 全幅690 全高1160 軸距1340 シート高785(各mm) 車重125kg ■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc 12ps/8000rpm 1.1kg-m/6000rpm 無段変速 燃料タンク容量6.1L■タイヤサイズF=120/70-12 R=130/70-12 ●色:青、橙、白、黒 ●価格:37万4000円 ●発売日:2023年6月15日
ヤマハ NMAX
令和2年排出ガス規制に適合した最新のブルーコアエンジンを搭載し、トラクションコントロールシステムやアイドリングストップシステム、スマートモータージェネレーター(SMG)などを採用。ヤマハ国内モデルで最初にスマートフォン用の専用アプリに対応したのもNMAXだ。ヘッドライトはLEDの2眼6灯で、同じくLEDのテール&ストップランプも上質なデザイン。前後独立ABSや2段階イニシャル調整機能付きリヤサスペンション、スマートキーなど、クラスを超えた装備を誇る。容量約23Lのシート下トランクスペースは開閉のヒンジ部にスプリングを2本配置していて、解錠後は手を添えるだけでゆっくりとシートが開く仕様。フロントラックには600mlペットボトルが収納可能で、12VのDCジャックも備えている。
主要諸元■全長1935 全幅740 全高1160 軸距1340 シート高765(各mm) 車重131kg ■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc 12ps/8000rpm 1.1kg-m/6000rpm 無段変速 燃料タンク容量7.1L■タイヤサイズF=110/70-13 R=130/70-13 ●色:青、灰、黒 ●価格:37万9500円 ●発売日:2023年8月22日
ヤマハ トリシティ125
2023年春のフルモデルチェンジで、上位機種のナイケンGTやトリシティ300と同様の“アッカーマンジオメトリ”を採用したことにより、前2輪が同心円を描くように旋回することが可能になった。エンジンは令和2年排出ガス規制に適合したブルーコアエンジンで、静粛かつ振動の少ないエンジン始動をもたらすスマートモータージェネレーターを組み合わせる。また、いわゆるアイドリングストップにあたる“ストップ&スマートシステム”も採用し、低燃費にも貢献。電脳も進化し、スマートキーシステムの搭載や新デザインのメーターパネル採用に加え、着信通知/燃費管理が可能なスマートフォン専用アプリにも対応して利便性を高めている。このほか、照射範囲を拡大したLEDヘッドライト、新デザインのインナーパネル、足元の自由度を増したフットボード、操作性に優れたタンデムステップなどを採用している。シート下トランクスペースは容量23.5Lで、ジェットタイプのヘルメット1個を収納できる(形状による)。
主要諸元■全長1995 全幅750 全高1215 軸距1410 シート高770(各mm) 車重168kg ■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc 12ps/8000rpm 1.1kg-m/6000rpm 無段変速 燃料タンク容量7.2L■タイヤサイズF=90/80-14 R=130/70-13 ●色:青、白、灰 ●価格:49万5000円 ●発売日:2023年2月28日
まとめ
125ccスクーターは、コロナ禍以前から通勤バイクに最適とされ、普通二輪免許や大型二輪免許保持者のセカンドバイクとしても人気。また、優れた積載性からレジャーやツーリング用途にも向き、コストパフォーマンスのよさも魅力だ。高速道路を走れないのは数少ないデメリットだが、150~160ccクラスの兄弟車を持つモデルもあり、このぐらいの車格で排気量の大きいものを……という方にも選択肢が用意されている。AT小型限定普通二輪免許が最短2日で取得できることも、125ccスクーターをより魅力的にしている。
よくある質問
タンデムの安定性はどう?
見た目がコンパクトなので不安になる方もいるかもしれないが、煩雑なギヤチェンジ操作が不要なことからライダーのアクションによる挙動の乱れは少なく、またパッセンジャーの乗車位置も低めであることが多いため、イメージするよりもかなり安心感がある。
駐輪スペースでの扱いは原付? バイク?
道路運送車両法に基づき、原付一種(50cc以下)は自転車と同じ扱いで駐輪場に停められるが、125ccスクーターは小型の普通二輪という扱いになるため駐車場に停めなければならない。車体の大きさは関係なく、あくまでもナンバープレートの種類で判断される。バイク専用を謳っている駐車場であれば、原付から大型バイクまで停められる。ただし、以上のような原則はあるが、施設の所有者や管理者が指定した場所であれば上記の限りではない。下調べが大事である。
燃費はどのくらい?
125ccスクーターは、WMTCモード燃費で40~50km/Lが普通。スーパーカブなどに比べるとフリクションの多いVベルト無段変速の機構から、さすがに超低燃費とはいかないが、250ccクラスのバイクに比べれば十分に低燃費だし、この機構のおかげで簡便な操作で走らせることができる。
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