カワサキは欧州で、並列2気筒エンジンを搭載するレトロスポーツ「Z650RS」の2024年モデルを発表した。全てニューカラーに切り替わり、中でも注目は深みのある鮮やかなキャンディレッドだろう。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
キャンディエメラルドグリーンからキャンディミディアムレッドへ!!
噂通りのキャンディレッドだ! 1977年誕生のザッパーことZ650(B1)をオマージュし、キャンディエメラルドグリーンをまとって2022年に誕生したZ650RSだが、次なる2024年モデルのカラーは1978年式Z650(B2)に寄せた鮮やかな赤をまとう。
1978年型Z650は、フロントブレーキキャリパーをフォーク前方から後方に移設し、マスターシリンダーを変更、キャブセッティングを改善し、スイングアームピボットにローラーベアリングを採用するなど、熟成がはじまったザッパーの2代目モデルだ。この赤をZ650RSの次期モデルが採用するのは既定路線と思われたが、まさしくその通りに採用された格好だ。
このほか、メタリックファントムシルバー×メタリックカーボンマットグレー、エボニー×メタリックマットカーボングレーの2色もニューカラーとして登場した。前者は深めのグリーンを配したツートーンカラーの燃料タンクが特徴で、後者はZ900RSの2024年もでるとして登場したグレー×ブラックに似たものとされている。
Z650RSは、ネイキッドスポーツ「Z650」をベースにレトロモダンが外装が与えられたZ-RSシリーズの第2弾で、誕生jには“レトロボリューション(レトロ×エボリューションを掛け合わせた造語)”が謳われた。
スチール製トレリスフレームに68ps/8000rpmの並列2気筒エンジンを搭載し、Z900RSよりも28kg軽い(欧州仕様で比較)車体に820mmのシート高(日本仕様は800mm)で、扱いやすく手に入れやすいZ-RSを実現したのがZ650RS。サスペンションはφ41mm正立フロントにホリゾンタルバックリンク式のモノショックを組み合わせ、前後ディスクブレーキは前φ300mm/後220mmにボッシュ製ABSで高度に支援される。
日本でも今回のカラーバリエーションの一部が発表されるものと思われるが、ぜひともキャンディミディアムレッドは導入を希望したい。
KAWASAKI Z650RS[2024 EU model]
主要諸元■全長2065 全幅800 全高1115 軸距1405 シート高820(各mm) 車重187kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 68ps/8000rpm 6.5kg-m/6700rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●参考価格(英国):7839英ポンド~ ●色:赤、銀×黒、黒×灰 ※諸元等は全て欧州仕様
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