オーストリアにある欧州最大の二輪ディーラー KSRグループが’18年に立ち上げたバイクブランド・ブリクストン。日本国内では、ランブレッタやファンティックを扱うモータリストが取り扱いを開始している。本記事では、同ブランドの中でもクロスファイア500/クロムウェル1200に速攻試乗だ!
●文:ヤングマシン編集部(谷田貝洋暁) ●写真:富樫秀明 ●取材協力:モータリスト
ブリクストン クロスファイア500:バランス超良好でデザインもマル
エンジンはホンダのライセンス品とのことだが、フィーリングもそのままで非常に扱いやすい。このエンジンに、”理にかなったしっかり走れる車体”を与えたのがこのモデルの最大のポイントのようだ。
だからだろう。車体剛性、ハンドリングといった要素がエンジンパワーとものすごくマッチしていてバランスがいい。特別速いわけではないのだが、パワーに対してのバランスが良いおかげで不安なところがいっさいない。だからマシンを操ることにものすごく集中できるのだ。
このクロスファイアのデザインを行なったのはグレイグ・デント氏が率いるデザイン会社。彼は元キスカのデザイナーで、KTMのスモールデュークやハスクバーナのスヴァルトピレン/ヴィットピレンなども手がけている。クロムウェルがどことなくそれらの車両に似ているのも納得。しかもデザインと性能がしっかり整合しているところが凄い!
ブリクストン クロムウェル1200:KSR社初となる自社製エンジンを搭載
クロムウェル1200に関しての試乗は駐車場内程度であったが、その素性の良さはしっかりと感じられた。車体は本場イギリスのクラシックモデルよりも軽快感があり、非常によく曲がるのが印象的だ。攻めはじめるとすぐにステップを擦るくらいのコーナリング性能を持っている。また元気なエンジンにもびっくり!
モード切り替えによるキャラクターの変化がはっきりしており、スポーツモードにすると正調クラシック系のモデルにはない加速感が味わえる。クラシックなスタイルは好きだが、もっと元気にスポーツしたいというライダーにはぴったりだろう。
125や250クラスも続々上陸!
ブリクストンはこの他に、今回試乗したクロムウェル1200とクロスファイア500シリーズの排気量違いの同名モデルに加え、ビンテージオフロードスタイルのフェルスベルクシリーズとして、250ccモデルと125ccモデルがラインナップ。さらにメーカーカスタマイズモデル的な位置付けのサンレイ125、レイバーン125を加えた全13モデルを擁している。
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