
ツーリングの思い出を残したり、仲間と共有する目的で使われることの多いウェアラブルカメラ。マウント方法はさまざまだが、最近はヘルメットに装着しているライダーが多いようだ。そこで、大手通販サイトで売っているヘルメットマウントを試してみた。これはいいかも!
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:柴田直行 ●外部リンク:MotoRadds
[◯] 貼り付けるだけでOK。外したあともスマート
昨今、ゴープロに代表されるウェアラブルカメラを、ヘルメットに装着しているライダーをひんぱんに見かける。中でも多いのはフルフェイスのチンガード(アゴ部分)に取り付けている例で、頭頂部よりもバイクの一部が画角に入りやすく、臨場感を得られるのが人気のようだ。
今回テストしたのは、大手通販サイトで入手したモトロッズというブランドのフレックススリムだ。チンガードに貼り付けるタイプとしては最もスマートで、取り付けも簡単というのが選択理由だ。中央のマウント部以外は硬質ラバーで、チンガードの形状に合わせて自由自在に曲がる。ゆえに両面テープの接触面積が広く、強力に接着する仕組みだ。
実際に装着してみると、ベースがラバーゆえにマウント部周辺が多少しなるが、この程度なら映像への影響はほとんどないだろう。また、ストラップで固定する方式と違ってシールドをピッタリと閉じることができ、さらにいくつものエクステンションを介さないので、最小限の重量増で済むというのも見逃せない。
カメラがない状態でスマートなところも、この製品の特徴だろう。
【MotoRadds FLEX SLIM UNIVERSAL FLEXIBLE MOTORCYCLE HELMET CHIN MOUNT】●色:黒 ●購入価格:2980円
ヘルメットマウントは、頭頂部/サイド/チンガード(正面)の3か所に大別でき、フレックススリムはチンガードに両面テープで貼り付けるタイプだ。商品にはアルコールを含有した脱脂用のシートや、エクステンションジョイントが同梱されており、すぐに使えるのがうれしい。
本体は硬質ラバーで、4輪のリップスポイラーのような三角断面となっている。チンガード中央が尖った製品(AGVのピスタやコルサなど)には装着不可で、モトロッズでは専用品を用意。
脱脂シートで取り付け面を拭いたあと、両面テープで本体を固定。取り付け手順はたったこれだけ。
チンガードの死角にカメラが入るので、装着していることが全く気にならない。固定力も十分以上。
[△] 耐久性は不明なので不安ならストラップを
届いた製品には知らないブランドの両面テープが使われており、粘着力の持続性などは不明だ。ゴープロは高価なので、もし心配であればストラップでの自衛をお勧めする。
[こんな人におすすめ] スマートにゴープロを装着したい人へ
私はカメラ一体型のインカムを使っている(音声もクリアに録れる)ので、こうしたマウント類には興味がなかったが、このようにスマートに取り付けられるならアリだなと思った。実売3000円以下という安さなのでお試しあれ!
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