
ピアッジオグループジャパンは、最新モデル・V100マンデッロの特別仕様車として『V100 Mandello Aviazione Navale』の受注を6月20日より開始した。この特別仕様車は世界限定1913台が生産され、日本には28台が輸入される。7月以降、順次納車となる。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:モトグッツィ
イタリア海軍の戦闘機 F-35Bにちなむスペシャルカラーをまとった特別仕様車
『V100 マンデッロ・アヴィアツィオーネ・ナヴァーレ』は、モトグッツィ創設にかかわる男たちの友情の物語にちなんだ特別仕様車だ。創設者のカルロ・グッツィは、第一次世界大戦中のイタリア空軍に所属しており、そこで知り合ったジョルジョ・パロディ、ジョバンニ・ラヴェッリとともに「戦争が終わったらバイクを作ろう」と意気投合する。しかし大戦終了後まもなく、ラヴェッリは航空機事故でこの世を去ってしまう。残されたグッツィとパロディは彼との約束を果たすため、バイクメーカー『モトグッツィ』を設立し、そのシンボルマークにはイタリア空軍の軍旗でいちばん上に描かれていたアクイラ(鷲)を選んだ。アクイラはそれから100余年が経った今も、モトグッツィのシンボルとして世界中を羽ばたいている。
V100 マンデッロ・アヴィアツィオーネ・ナヴァーレは、そんな物語を背景に生まれたモデルで、3人が所属していたイタリア海軍航空隊が設立された年にちなんだ1913台が限定生産される(日本導入は28台)。
’22年9月には、V100 マンデッロ・アヴィアツィオーネ・ナヴァーレの世界初公開が空母カヴールの飛行甲板に設けられた豪華ステージで執り行われ、モトグッツィとイタリア海軍との100年以上にわたる固い絆を記念した式典が開催された。
同車のボディカラーは、イタリア空軍機・F-35Bをモチーフとし、同機にもあしらわれているトリコロールの花紋、海軍航空隊の紋章、空母艦載機部隊のロゴが配されている。また、ハンドルバーライザーにはシリアルナンバーがレーザー刻印されるほか、記念プレートと専用バイクカバーが付属する。
ベースモデルはV100マンデッロで、コーナリングABSとトラクションコントロール、ライディングモード、アダプティブエアロダイナミクス、電動ウィンドスクリーン、グリップヒーターを装備する。
MOTO GUZZI V100 Mandello Aviazione Navale
車名 | V100 Mandello Aviazione Navale |
全長×全幅×全高 | 2125×835×──mm |
軸距 | 1475mm |
シート高 | 815mm |
装備重量 | 233kg |
エンジン型式 | 水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 1042cc |
内径×行程 | 57.0×39.1mm |
最高出力 | 115ps/8700rpm |
最大トルク | 10.7kg-m/6750rpm |
変速機 | 6段リターン |
燃料タンク容量 | 17L |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 190/555ZR17 |
ブレーキ前 | φ320mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ280mmディスク+2ポットキャリパー |
価格 | 242万円(日本28台限定) |
色 | グレー |
受注開始日 | 2023年6月20日 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(モトグッツィ)
電子制御スロットル採用でユーロ5+適合、走行モードやクルコン、トラコンなど電子制御も充実 ピアッジオグループジャパンは、EICMA 2024で初公開された新型V7シリーズの国内正式導入を発表。2025[…]
シャフトドライブでロングツーリングも安心なミドルアドベンチャーがアップデート 2023年のミラノショーで発表された新型V85TTは、翌年に上位グレードとなるV85TTトラベルが日本に上陸した。そして今[…]
ツーリング装備をプラスした長距離走仕様 2019年に初登場したモトグッツィ「V85TT」は、最新V7系853ccの縦置きV型2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーツアラー。ロングツーリング仕様の「V8[…]
公式コミュニティ10周年記念のグラフィックをまとった特別仕様車 Moto Guzzi The Clan(モトグッツィ・ザ・クラン)は、モトグッツィの公式コミュニティで、入会するとモトグッツィに関する情[…]
水冷Vツインを搭載したアドベンチャーツアラー、ステルビオがいよいよ日本に上陸 このたび新発売となる『ステルビオ』は、モトグッツィの最新鋭エンジンとなる1042cc水冷V型2気筒を搭載するアドベンチャー[…]
最新の関連記事(新型スポーツ&ツーリング)
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
特別色と専用ロゴなどを配した『50th ANNIVERSARY』 ホンダは、1833ccの水平対向6気筒エンジンを搭載する大型プレミアムツアラー「ゴールドウイング ツアー(GOLD WING TOUR[…]
249cc/26psのスポーティな油冷単気筒エンジンを搭載 スズキは、油冷シングルのフルカウルスポーツモデル「ジクサーSF250」にニューカラーを設定し、2025年モデルとして3月25日に発売する。マ[…]
ダーク系カラーに異なる差し色 カワサキモータースジャパンは、ニンジャ250と共通の車体に398ccの並列2気筒エンジンを搭載し、タイヤをラジアルに換装したフルカウルスポーツ「ニンジャ400」の2025[…]
人気のスポーツツアラーに排気量アップでさらなる余裕、ドラレコなど新装備も カワサキは、ニンジャ1000SXから排気量アップでフルモデルチェンジした「ニンジャ1100SX(Ninja 1100SX)」を[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
「その時、スペンサーになれた気がした」 MVX250Fの上位モデルとして400版の発売が検討されていたが、250の販売不振を受け計画はストップ。この心臓部を受け継ぎ、NS250Rの技術を融合したモデル[…]
日本でもっとも人気の高いジャンル=ネオクラシック プロポーションの枷を覆す【カワサキ Z900RS】 まず、現代のバイクと昔のバイクではプロポーションがまったく違うんです。昔のバイクはフロントタイヤが[…]
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に! 難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。 全モデルに共通している[…]
〈WEBIKE FESTIVAL〉2024.10.19 SAT. ロングウッドステーション(千葉県長柄町) 【X500 ヒデヨリさん】「見た目など、あえてハーレーらしさを捨てたチャレンジ精神の塊のよう[…]
最新の投稿記事(全体)
2ストエンジンの新時代を切り開いた名車 1980年代中頃、スズキのガンマ、ホンダのNSと、高性能レプリカが矢継ぎ早に出揃い、大ヒットを記録していた。 この潮流をみたヤマハはRZ250Rにカウルを装着し[…]
かつての人気モデル「キャンパー」のDNAと手巻きムーブメントの融合 「MK1ハンドワインド」のルーツは、1980年代に登場し、シンプルかつ実用的なデザインで人気を博したキャンパーモデルに遡る。そのデザ[…]
都市型イベント「My Yamaha Motorcycle Exhibition」開催へ ヤマハは、2025年9月20日に桜木町駅前(神奈川県横浜市)にて「My Yamaha Motorcycle Ex[…]
走行回数の多さと模擬レースのセットでコストパフォーマンスの高さは折り紙付き 絶版車やクラシックマシンでサーキットを走行してみたいが、レースに参戦するほどではない。あるいはクラシックレースにエントリーし[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
- 1
- 2