
ハンター350はインド本国では半年ほど前に発表され、すでに世界中から10万台を受注。これまでロイヤルエンフィールドに興味のなかった新規ユーザーからのアクセスも多いという。そんな注目のモデルがいよいよ上陸!
●文:ヤングマシン編集部(小川勤) ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド
【テスター:小川勤】様々なバイク雑誌の編集長を経てフリーランスに。WEBヤングマシン傘下のWEBミリオーレのディレクターでもある。
【テスター:小川勤】様々なバイク雑誌の編集長を経てフリーランスに。WEBヤングマシン傘下のWEBミリオーレのディレクターでもある。
ロイヤルエンフィールド ハンター350 概要
【ROYAL ENFIELD Hunter350】■全長×全幅×全高 未発表 軸距1370 シート高790(各mm) 車重181kg(装備) ■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 349cc 20ps/6100rpm 2.75kg-m/4000rpm 変速機5段 燃料タンク容量13±0.5L ■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●価格:ダッパー=65万7800円(白 灰 アッシュ) レベル=66万4400円(黒 青 赤)
【ライディングポジション】小柄なライダーでもほとんどのシチュエーションで親近感のあるポジションと足着き性を約束。前後17インチタイヤを採用することで低い姿勢を実現しており、安心感はとても高い。[身長165cm/体重65kg]
ライトウエイト単気筒の面白さを痛感!
特別な装備は何もない。その車体構成はどのバイクよりもシンプルだ。ただこのエンジンは低速から胸の空く加速を見せ、それがとても快い。
ロイヤルエンフィールドのハンター350は、同社の350ccカテゴリー最後発のモデルで、日本では’22年に発売されたメテオ350/クラシック350と共通のエンジンとシャシーを持つ兄弟車。ホンダGB350のライバル最右翼としても注目されている。デザインも斬新で、若者の向けの大胆なものからシックなものまで、カラーバリエーションが豊富なのも嬉しい。
見た目にもコンパクトで、取り回しも簡単。その存在はとにかくフレンドリーでとっつきやすい。気軽に走り出す気持ちにさせてくれるのがハンター350のいちばんの魅力だ。
実際に走り出すと、市街地でも感じられるわかりやすい軽快さを持っていた。ロイヤルエンフィールドは、ハンター350にラインナップの中で唯一、前後に17インチホイールを与え、3兄弟をきちんと作り分けている。それは、既存のバイクメーカーの中でもっとも古い歴史を持ち、古き良き時代の英国車を知っているブランドの上手さを感じさせる。
メテオとクラシックのハンドリングはライダーを急かさない穏やかさが魅力だったが、ハンター350は猛烈にクイック。市街地では俊敏さが際立つが、高速道路で100km/hを超えると車体の挙動が敏感に出るところもあり、高速移動や快適性が欲しいならメテオやクラシックを選ぶのがおすすめだ。
ロングストロークの空冷349ccエンジンは、低速域で元気の良いレスポンスを披露。性能よりも気持ち良さが際立ち、スロットルを開けると歯切れの良いエキゾーストノートと躍動感がシングルエンジンの楽しさを教えてくれる。
走るほどにその鼓動が身体に沁みてくる。市街地や高速道路を400kmほど走ったが、物足りなさを感じることはなく、高速道路では若干振動は気になるものの(とは言いつつヤマハSR400と比較するとかなり少な目)、120km/h巡航も可能だった。さらにお尻が痛くならなかったことも付け加えておこう。
ここからスタートするバイクライフはバイク趣味の原点を教えてくれ、様々な経験をしてここに戻ってくるベテランにはバイク趣味の原点を思い出させてくれるはず。ハンター350の懐はとても広い。
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