
中上貴晶選手や小椋藍選手、佐々木歩夢選手など、日本のトップライダーをスポンサードしているサポートインナーブランドのフィックスフィット。ラインナップはトップス、パンツ、パッド付きパンツの3種類で、今回はパッド付きパンツをテストしてみた。
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:柴田直行 ●外部リンク:趣味職人
[◯] きつすぎない着圧感、サラッとした肌触り
モトGPライダーの中上貴晶選手が着用しているコンプレッションインナーを試してみた。テストしたのはヒップパッド付きのパンツで、これはスポーツサイクルの世界をご存じの方なら馴染みのあるものだ。
伸縮性の異なる2種類の生地が組み合わされたこのパンツ。サイドのキネシオロジーカットラインが適切な位置に来るように穿くのがポイントで、生地がつまめないほどきつすぎたり、反対に生地がたるむようならサイズが合っていない証拠だ。
身長175cm、ウエスト82cmの私はMサイズを選択。着圧は強すぎず弱すぎずのレベルにあり、コンプレッション系が苦手な人でも許容できる範疇だろう。膝の屈伸に対してはスムーズだが、股関節を広げる方向にはサイドのキネシオロジーカットラインにサポート力が感じられ、筋肉が支えられているのが分かる。
生地には特殊パウダーが練り込まれており、発汗量によって発熱と放熱がコントロールされるため、通年快適に着られるのはうれしい。さらにこの生地には抗菌消臭や制電効果もあるため、これらの機能もライダーにとって魅力的だ。値段も決して高すぎないので試す価値は大だ。
【この1枚に機能を凝縮! メイド・イン・ジャパン】血流促進やサポート機能による筋肉疲労の軽減が期待できる、フィックスフィットのサポートインナー。縫製箇所を極限まで減らす技術や、優れた吸放湿性能、抗菌防臭効果など、他の機能も非常に高い。
【締め付け圧の異なる生地を選択】キネシオロジー(運動機能学)に則り、伸縮性の異なる生地を組み合わせているのがポイント。皮膚の下の筋肉を動かして血流を促進し、疲労を軽減するというのがフィックスフィットのメカニズムだ。
【スプリント+はパッド付きだ】「スプリント」をベースに、厚さと柔軟性の異なる特殊ウレタンフォームを立体裁断したデュアルパッドを追加したパンツが「スプリント+」だ。バイクだけでなく、サイクリング用途にも向いている。
[△] 一般医療機器ではなく効果には個人差がある
昨今増えている一般医療機器の弾性ストッキングではないため、疲労軽減など効果の感じ方には個人差がありそう。サイズ選びは慎重に。
[こんな人におすすめ] 通年着られる着圧系インナー、お試しあれ!
何となくロゴに見覚えのあったフィックスフィット。着圧系の高機能インナーというと夏場に活躍するイメージが強いが、これはサポート機能だけでなく発熱効果や制電効果も期待できるため、1年を通じて着られるのがうれしい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(レース)
大型ウイングレット装備とともに戦闘力を向上! カワサキは欧州と北米で「ニンジャZX-10R」シリーズの2026年モデルを発表。サーキットパフォーマンスと公道での実用性を両立するスーパースポーツがさらな[…]
今季初の雨、「行くしかねぇ!」の代償 レースも残り3周となったS字コーナー2つ目、転倒を喫した長島哲太の姿がサーキットの大型ビジョンに映し出された。コースサイドで撮影していた私は、思わず「あぁぁ」と空[…]
原田哲也さんにエア肘擦りを見つかるの巻 2年に1回のクルマ・バイク、あらゆる乗り物の祭典・Japan Mobility Show2025に行って来ました。東京ビッグサイトに到着し、まずは2輪4メーカー[…]
2年に一度、世界各国から勝ちぬいたGSライダーが競う祭典への道 GS Trophyは2008年に始まったBMW Motorrad主催の国際的なアドベンチャーイベントだ。2年に一度、各国の国内選抜を勝ち[…]
8月後半から9月末の日本GP、10月の全日本へ怒涛のレースシーズン アッという間に10月も半ばが過ぎてしまいました。全日本ロードレース選手権を中心に取材活動をしているボクにとっては、8月23日・24日[…]
人気記事ランキング(全体)
400で初のV4でもホンダ・ファンは躊躇なく殺到! 1982年12月にリリースされたVF400Fは、このクラスでは12,500rpmの未経験な超高回転域と0-400mを13.1secという俊足ぶりもさ[…]
快適性とスタイルを両立するスクリーン&バイザー 長距離ツーリングの快適性を求めるライダーにとって、風防効果の高いスクリーンは必須アイテムだ。「ブラストバリアー 車種別キット(スモーク)」と「エアロバイ[…]
バイクはお兄さんの影響 メグミさんは昔からバイクに興味があったのだと言います。 「兄が二人いて、どちらもバイクに乗っていたんです。小さいときからその様子を見ていたので、自然に自分も乗りたいと考えるよう[…]
世界のバイクメーカーをビビらせた初のアドベンチャーモデル オールドファンならご存じのBSAはかつてイギリスで旋風を巻き起こしたバイクメーカー。ですが、1973年には一旦その幕を下ろし、2016年にイン[…]
APトライク250って高速道路で通用するの? チョイ乗り系トライクとして知られるAPトライク125は、125ccという排気量ながら「側車付き軽二輪」という区分のおかげで高速道路を走れます。しかしながら[…]
最新の投稿記事(全体)
旅はもちろん、街乗りもしやすい汎用性の高いGS 正直驚いた! BMWがR12G/Sのオフロード適性をここまで高めてくるとは思ってなかったからだ。 BMWのGSシリーズ新規軸・R12G/Sは、あくまで[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
伝統の「火の玉/玉虫」系統 Z900RSのアイコンとも言える、Z1/Z2(900 SUPER 4 / 750RS)をオマージュしたキャンディ系カラーリングの系統だ。 キャンディトーンブラウン×キャン[…]
67年前に独自の車体構成で誕生したスーパーカブ 今から67年前の1958年に誕生したスーパーカブC100は、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務の藤澤武夫氏が先頭に立って、欧州への視察などを通じて新機軸の[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
- 1
- 2




































