
数多くの車両販売を手掛けるバイク館が、輸入バイクをテーマとした試乗会を開催。価格の安さもさることながら、ギラついた個性の強さが面白いのが輸入車。一挙に乗れればこれほど楽しいことはない! 編集部が国内未導入のマシンに乗り倒してきた。本記事で取り上げるのはインドヤマハが製造したFZ-X。XSRを彷彿とさせつつ、現代的なイメージのヘッドライトが独特だ。前に出たステップも特徴的。
●文/写真:ヤングマシン編集部(ヤマ) ●取材協力:株式会社バイク館イエローハット
インドヤマハFZ-X 概要
【YAMAHA FZ-X】■空冷4ストSOHC単気筒 149cc 12.4ps/7250rpm 1.36kg-m/5500rpm ■139kg 10L シート高810mm ■タイヤサイズF=100/80-17 R140/60R17 ●色:艶消し橙 黒 青 ●価格:31万9000円
【ライディングポジション】810mmというシート高のわりに車格がやや大柄なため、少しだけ踵が浮いた。とはいえ気になるほどではない。ステップ位置は前方で背筋も伸び、まさに殿様乗りといったポジションだ。[身長175cm/体重70kg]
FZ-Xのイメージを決定づける特徴的なヘッドライトは、XSRシリーズを思わせる丸型デザイン。テールランプと同様にLEDを採用している。ローで外周が、ハイで中心部も点灯する。
インドヤマハFZ-X 試乗インプレッション:殿様乗りで周囲を睥睨!
名前はFZだけど、見た目はXSR系のネオクラシック。150ccという排気量以上に立派なボディに感じるのは、インドが主戦場だからかも。乗ってみるとどっしりとした、いわゆる殿様乗り的なポジションで、郊外路を流すようなシーンも楽しめそう。
ちょっとステップが前気味(あとシフトペダルの位置が少し近いかな? とも感じた)だけれど、パワーも十分にあるので、しっかりニーグリップして元気に走らせることも可能だ。
嬉しかったのは、エンジンにたっぷり味わいがあること。タックロールのシートも適度な厚みがあって、長距離も疲れにくそうじゃないか。なるほど、味のある単気筒でネオクラシック、殿様乗りでインド産。ある意味こいつは、エンフィールドやGBのミニバージョンと言えるのかも。そこにデザイン面でのヤマハのヤンチャさを加えた感じだ。
車検はなく、普段使いも楽々で、週末ツーリングもいと楽し。疲れたら帰りは高速使って帰れるし…って、これ1台でちょうどいいやんけ。
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