レオンアートやスコマディを取り扱うウイングフット(東京都足立区)からニューフェイスが登場する。今春より台湾のモーターサイクルメーカー「ハートフォード(Hartford)」の取り扱いを開始するといい、「ミニ150」の第1号車がすでに国内上陸を果たしている。
●文/写真:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ハートフォード(日本サイトは未開設)
まずは『ミニ150』を導入!
ハートフォード(Hartford)は、125~450ccクラスのバイクや150/300ccのスクーターをラインナップする、オールメイドイン台湾を謳うモーターサイクルメーカーだ。ヤマハやキムコ(KYMCO)といった大規模メーカーが生産拠点を構える台湾にあって、ハートフォードは25年以上の歴史を刻んできている。以前は成川商会が同社の空冷モーターサイクルを輸入していたこともご存じの方はいるかもしれない。
そんなハートフォードの最新マシンをウイングフットが輸入することになったという。
ウイングフットは、スペインのレオンアートやイギリスのスコマディといったクラシックスタイルの外国車を輸入することで知られており、ここにハートフォードが加わることになるわけだ。本格稼働はまだ少し先(2023年3~4月頃)とのことだが、今回は試験導入のために「ミニ150」の第1号車が上陸したというので押し掛け取材してきた次第である。
箱開けしたばかりの車両は、後から送られてくる予定というマフラーのヒートガードやバックミラーこそ取り付けられていない状態だったが、押し歩きや跨りはOK。押し掛け取材なのに対応していただいた感謝である。
車格を超えた装備で、予想価格60万円台はお買い得かも?!
150.1ccの水冷4ストローク単気筒エンジン(4バルブ!)を搭載する「ミニ150」は、ネオクラシック風の雰囲気を持ったミニサイズのネイキッドモデル。前後12インチホイールを装着していることもあって、車格はかつてホンダが販売していたエイプ100に近い。
実際、ホイールベースはエイプ100の1190mmよりも短い1160mmで、シート高は公表されていないものの183cmの筆者だとかなり膝が曲がる。160cm台のウイングフットのスタッフも余裕で両足が接地するというから安心だ。
車重は115kg(エイプ100は90kg)あるが、押し歩きは楽々かつ多少傾けても何ら不安はない。体重80kg(装備状態)でサスペンションに体重をかけてみても柔らかすぎることはなく、かといって一部の海外車にあるような不自然な硬さもない。台湾で車両オーナーが公開している動画によれば、最高速度はメーター読み130km/hほどらしいが、おそらくフラフラしたりといった不安な挙動はないはずだ。
そして軽二輪クラスだけあって、原付二種には見られない装備の充実も。水冷4バルブエンジンには過度なエンジンブレーキを抑制するスリッパークラッチを採用しているし、ABSは前後とも作動する2チャンネル仕様だ。
実際にこのサイズで高速道路を頻繁に走りたくはならないかもしれないが、イザというときに高速道路にも乗れるという安心感は大きい。
日本での販売開始は2023年3~4月頃で、価格は60万円台前半になりそうとのこと。エンジンまわりや前後ABSなど、フルサイズ250ccと変わらない装備だけに、プレミアムな4ミニという位置づけと言えそうだ。
HARTFORD MINI 150[2023 model]
MINI 150 | |
全長×全幅×全高 | 1745×720×1000mm |
軸距 | 1160mm |
シート高 | ── |
装備重量 | 115kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 150.1cc |
内径×行程 | ── |
圧縮比 | 11.1:1 |
最高出力 | ── |
最大トルク | ── |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 12L |
燃費(モード不明) | 28km/L |
タイヤサイズ前 | 120/80-12 |
タイヤサイズ後 | 120/80-12 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
予想価格 | 60万円台前半 |
予想発売時期 | 2023年3月以降 |
ミニ150のディテール
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