モンキー他ホンダの原二が大集合! 第13回モンキーミーティングin多摩 イベントレポート【初代ダックスデザイナー森岡實さんも登壇】

モンキーミーティング

ユーザーが自慢の車両を持ち寄って出展するイベント「モンキーミーティング」が3年ぶりに開催された。モンキーほか、約300台のホンダファンバイクが並ぶ様子は壮観だ! 会場の様子をレポートしていこう。


●文:ヤングマシン編集部(東俊英) ●外部リンク:モンキーミーティング運営事務局

モンキーほか約300台が大集結! 3年ぶりに自慢の車両が一堂に会す

東京都あきるの市の東京サマーランドで例年開催されていた「モンキーミーティング」が、3年ぶりに復活を遂げた。同型車種が一挙に集まるこのイベントは、オーナー同士で交流を図る場にもなっていた。

当日は生憎の天候となったが、会場にはモンキー以外にもカブ系エンジンを搭載したホンダバイクが集合し、その数は約300台にも上った。そのすべてがひとかたならぬ愛情を注がれた愛娘、もとい愛車である。整然と並ぶ光景はまさしく壮観だ。午後からは参加者による人気投票も行われ、車両とともに檀上に上がったオーナーはそのこだわりをアツく語り、観衆は大いに盛り上がった。

会場では、カブ系エンジン最新作となる新型ダックスの展示とともに、初代ダックスのデザインを手がけた森岡實さんが登壇。特別に用意した旧型ダックスを前に、故・本田宗一郎さんとの関係やダックス開発秘話など、当時のホンダを振り返って語り下ろした。

現行のモンキー/グロム、モデルチェンジを行ったスーパーカブ/クロスカブなど、ホンダ最新原付モデルの試乗会も行われ、一日を通してホンダの過去と現在の双方を体験できるイベントとなった。来年の開催も楽しみだ。

参加者人気投票も! 優勝車はCB750カスタム

イベントでは、会場に集まった全参加車両を対象に参加者による人気投票が行われた。栄えある第1位に輝いたのは、CB750そっくりにカスタムされたモンキー。そのほか順位賞以外にも協賛メーカー賞や最年少賞、レディース賞などが発表され、多くの参加者が壇上で賞品を受け取り、顔をほころばせた。全車両を紹介することは残念ながらできないが、その一部をここに公開したい。

投票1位のCB750風カスタムモンキー

参加者投票1位のCB750風モンキーは、なんと本物のCB750のタンクをカットして製作。その息を呑むような美しさに開票前から大きく注目されていた車両だ。ブレーキの調整など未完成の部分もあるという話だが、「次回は稼働車を出展したい」と来年に向けて意気込みを語った。

ヤンマシ的注目車両その1:超希少! モリワキコンプリート〈’88 MORIWAKI ZERO-Z50M〉

諸説あるが、多くてもごく数十台のみの生産だという超希少なモリワキのコンプリートモンキー。’88年式で、オーナーのSEMさんは新車発売当時に購入したそう。目にした人からは「存在は知ってたけど、実車を見るのは初めて」という声が聞こえた。

アルミ製スタンドもモリワキの“桜”パイプ仕様。公道用の互換パーツも手元にあるが、今ではもっぱらサーキットでの走行を楽しんでいるとのことだ。

ヤンマシ的注目車両その2:サイドカーには愛する奥様

ミニバイク用サイドカーを扱うエムクラフト社のカスタムモンキー。オーナーは山内さん夫妻。’19年のモーターサイクルショーで展示車両に一目ぼれし、その場で購入に踏み切ったという。奥様もお気に入りで、2人で出かける毎週末のツーリングが楽しみなのだとか。

他にもたくさんいたぞ! 個性的カスタム

2台並んだ禁断の”Z”風モンキー。細部まで手の込んだローソンレプリカ風カスタムはもちろん、奥側車両のエンブレムには「Z90」とある。

ダックスRモデルをテーマに自作カウルでカスタム。元は廃車寸前だったとは思えない美麗さだ。なんとオーナーは最年少の18歳。

目が行くのはやはり某高級ブランド仕様のシート。しかしゴツいファットタイヤやメーター位置など、随所にこだわりを感じる。

シャリーに取り付けられていた懐かしのオイルキャッチタンク。空き缶を使うユニークさも当時を思わせる。

蘇るダックス! 開発者・森岡實さんトークショー

’22年最注目の車両といえば、近々発売となるダックス125。モンキーと同じ原付二種区分であるということもあり、今年のモンキーミーティングでは初代ダックスのデザインを行った森岡實さんが登壇、司会進行役の下河原リサさんを相手に開発当時を振り返った。タンク/サスペンション/エンジンといったバイクらしさを隠した森岡さんのスケッチが故・本田宗一郎さんの目に止まり、採用が決まったのだという。

デザイナーとして初代ダックスの開発に携わった森岡さん。聞き役は下河原リサさんが務めた。

最新型ダックスにまたがる森岡さん。初代のイメージをよく継承していると満足そう。時を超えた邂逅だ。

会場の新型ダックスは自由展示され、参加者も実車に触れることができた。またがった参加者からは「タンデムがラク」「大きくなってもダックス!」と新型の登場を喜びつつ、やはりMT化を熱望する声も。

会場では試乗会も行われ、モデルチェンジが済んだばかりのスーパーカブなど、ホンダ最新モデルの原付二種の乗り心地を体験できた。


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