ワークマンの’22春夏コレクションの中でも、ライダー向けに特化したものから、これは使えそうだという製品まで、幅広く集めてテストしてみた。本記事では、メッシュジャケット/パンツを紹介。どちらも今期リニューアルを行なった新モデルで、合皮とメッシュ地を組み合わせたことにより高い通気性を誇る。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 ワークマン ●外部リンク:ワークマン
通気性良好、伸縮するので動きやすい〈ライダースメッシュジャケット〉
ワークマンがライダー向けの本格的なフルメッシュジャケットを発売したのが’20年のこと。’21年は取り外し可能な撥水フードを装備してカジュアルな雰囲気を盛り込みつつ、袖口にアジャスターを追加して機能性を向上。そして3シーズン目となる’22年は、待望のフルモデルチェンジを実施した。商品名は「ライディング」から「ライダース」となり、スタイリングは本格的なシングルライダース風に。そして全4種類のカラーバリエーションのうち、黒/白/濃緑の3色にフェイクレザーを採用しているのが最大のポイントと言えよう。
実はこのモデル、’20年の秋冬シーズンに登場したライディングジャケットを春夏向けへ巧みにアレンジしたもの。どこかで見たような…と気づいた人は、かなりのワークマン通だ。使われている合皮は秋冬ジャケットのものよりも明らかに薄く、さらに伸縮性も上回っている。表地は通気性のいいメッシュがうまくレイアウトされており、さらに両胸にはファスナー開閉式の大型エアインテークまで設けられている。ここを開くと走行風が正面から入り込み、脇や背中のメッシュから抜けていくのが分かるほど。合皮自体の通気性はゼロだが、これだけ気持ち良く風が通り抜けるのであれば、真夏でも十分な涼しさが得られるだろう。
なお、ブラックとホワイトの2色については、レディース用としてSSサイズをオンラインストア限定(店舗受け取り)で用意している。SやMでも大きいという女性ライダーの声に応えたもので、実にありがたい配慮だ。
新たにエアインテーク追加。合皮とデニムの2本立てだ
’19年の秋冬、フェイクレザーを部分的に使用した防寒ライディングパンツがワークマンから新登場。翌年、その春夏バージョンとしてCP008というフルメッシュのパンツがリリースされた。このRD104はその流れを汲むもので、’22年春夏はカラーバリエーションを2種類から4種類へと増やしたほか、上のジャケットと共通のフェイクレザーを採用したカラーも用意したのだ。
基本的なスタイリングはこれまでの製品を踏襲しており、合皮は主にフロントの腰回りに使われている。部分的とはいえ質感は良好で、その下に並ぶシャーリングとコーデュラナイロンが機能性の高さを主張している。注目してほしいのは新たに追加されたギミックで、合皮による通気性ダウンを補うために、太ももの上面にエアインテークが設けられたのだ。開口部のサイズは、ボタンの固定位置を変えることで段階的に調整でき、実際に走行してみるとダイレクトに風が入ってくるのが体感できる。加えて股関節には帯状にメッシュ地が配置されており、涼しさという点ではトップレベルにある。
その他、サイドのベルトを引くことで裾が上げられるユーロアジャスターや、取り外し可能な膝パッド、腰の露出を軽減するウエストシャーリングなど、評価の高い装備については全て前作から受け継いでいる。なお、このパンツについても、フェイクレザーブラックのみオンライン限定でSSサイズを用意している。レディースサイズの本格的なパンツを探していた人はぜひ。
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