名車はどんな音を奏でるのか? ヤングマシン映像アーカイブより、気になる名車のサウンド動画を抜粋。本稿では、国産唯一の市販ロータリーエンジン車「スズキRE-5A」(’75)を解説しつつ、そのサウンドを映像でお届けする。
●文/写真:ヤングマシン編集部 ●ライダー:丸山浩 ●車両協力:ZEPPAN UEMATSU
世界初の量産2輪車ロータリーモデル
’74年11月、高品質・高性能の代名詞となった日本製バイクに、新しい時代を築くモデルがスズキから登場。それが、国産で唯一の市販ロータリーバイクの「RE-5」だ。
ロータリーエンジンは、ピストンがシリンダーの中を往復運動するレシプロエンジンに対し、おむすび形のローターがまゆ形のハウジングの中で回転する画期的な構造で、コンパクト/ハイパワー/低振動なのが特徴。4輪車では、すでに’67年に東洋工業(現マツダ)が量産化に成功し、コスモスポーツに搭載。また、2輪車でも’73年にドイツのDKWがハーキュレスW2000(294cc)の生産を開始していた。そうした中、RE-5は497ccの排気量から62psという、レシプロの750ccクラスに匹敵する性能を実現。イタルデザインの創始者であるシウジアーロがデザインした先進的なスタイルも、大きな話題となった。
ちなみに今回試乗したのは、後期型となる’75年式のRE-5A。メーターには初期型で特徴的だった”茶筒”タイプではなく、一般的な3連メーターを採用している。すでにギヤポジション表示を備えているあたりがスズキらしい。映像中ではアイドリン時のばらついた音が素敵に感じられるが、納車整備が済んだ状態ではもっと整った排気音となるという。
RE-5Aのサウンド付き映像はこちら↓
※『ヤングマシン』2015年8月号DVD付録より。※撮影はテストコースであるJARI(日本自動車研究所)の外周路で行なったものです。※撮影車両は納車整備前の状態で借用しているため、時折、エンジン音のばらつきや排気口からの白煙が確認されることがあります。
※本稿は2017年9月公開記事に再編集を施したものです。 ※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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