
名車はどんな音を奏でるのか? ヤングマシン映像アーカイブより、気になる名車のサウンド動画を抜粋。本稿では伝説の名車・カワサキ900 SUPER4=Z1(‘73)を解説しつつ、そのサウンドを映像でお届けする。
●文/写真:ヤングマシン編集部 ●ライダー:丸山浩 ●車両協力:ZEPPAN UEMATSU
世界初の量産DOHCでCBを破った稀代の名車
カワサキ900 SUPER4は、レーサー譲りのDOHCを大量生産車で初採用し、’72年秋にデビュー。排気量は、直4最大の903ccで、究極のナンバー1を意味する「Z1」の型式名が後に一般化した。当初は750ccで開発していたが、先にCB750フォアが登場。「ホンダを完全に打ち負かすには、さらに完璧を期すべし」と、900ccを採用した。結果、最高速はもちろん、ゼロヨンも12秒フラットとCBを完全に凌駕。1000ccへの展開を考慮し、組み立て式クランクなども採用していた。
![カワサキ900 SUPER4[Z1]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
【’73 KAWASAKI 900 SUPER4 [Z1]】■全長2205 全幅800 全高1150 軸距1490(各mm) 車重230kg(乾) ■空冷4スト並列4気筒DOHC2バルブ 903㏄ 82ps/8500rpm 7.5㎏-m/7000rpm ■タイヤF=3.25-19 R=4.00 [写真タップで拡大]
Z1のサウンド付き映像はこちら↓
※『ヤングマシン』2015年8月号DVD付録より。※撮影はテストコースであるJARI(日本自動車研究所)の外周路で行なったものです。※撮影車両は納車整備前の状態で借用しているため、時折、エンジン音のばらつきや排気口からの白煙が確認されることがあります。
※本稿は2017年9月公開記事に再編集を施したものです。 ※本記事は”ヤングマシン”が提供したものであり、著作上の権利および文責は提供元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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