限定1000冊、オールカラー332ページ

え、これがバレンティーノ・ロッシ? フォトブック「オール・ヒズ・レース」はグランプリ全レース収録だけじゃない!【チラ見せ】

ウィックビジュアルビューロウは、2021年にMotoGPを引退したバレンティーノ・ロッシのレーシングヒストリーを凝縮した「オール・ヒズ・レース」の日本語版を、クラウドファンディングで出版する。募集終了まで20日の段階で、すでに目標達成率は130%を超えているが、今回はその内容をチラ見せしよう。

日本人ライダーと、とても仲が良かったバレンティーノ・ロッシ

MotoGPの公式DVDなどで知られるウィックビジュアルビューロウは、クラウドファンディングでバレンティーノ・ロッシのフォトブック「オール・ヒズ・レース」の日本語版を出版するというチャレンジを行っている。そのニュースを知ったファンたちが応援募集に応じ、瞬く間に出版可能になる目標金額を達成した。

このフォトブックは、ロッシが現役を引退したメモリアル書籍として英語圏で出版されたもので、原版のタイトルは「All His Races」。著者は、モータージャーナリストの重鎮として知られるマット・オクスレイ氏(英国)だ。

ロッシが走ったグランプリレースの全てを収録したオールカラー332ページの本だが、それだけじゃない。小さな頃から傑出した才能を見せたロッシ少年の貴重なレースシーンや、青木兄弟など日本人ライダーとのゆかりの深さを示す写真など、ここでしか見られない一葉が満載なのだ。

今回は、ウィックビジュアルビューロウ代表の増野さんから送られてきた、誌面内容をチラ見せする写真を紹介したい。

カジバMITOを駆って125ccプロダクションレース…ヘルメットは青木治親さんからの借り物RHEOS! 確認したところ『ノブちゃんのヘルメットです』というレアものでした。

11歳(小学5年生)の頃のバレ少年がミニバイクでレース。大好きなケビン・シュワンツのレプリカヘルメットを被り、頭にはミュータントニンジャタートルズがしがみついている。そして早くもゼッケン46。この番号には諸説あって、ひとつは父グラツィアーノがGP125を走っていた時に付けていた(しかし固定ではなく色々つけていた)から継承したという説。もうひとつは伊藤真一説だ。それまでジュニアクラスだった伊藤真一は、1988年のWGP日本グランプリでシンデレラボーイとして500ccデビューを果たす。序盤はレイニー、シュワンツ、ガードナー、サロンの背後につけ(後方にローソン、ハスラム!)レイニーが脱落するとサロンを交わして3位に!その活躍をイタリアでTV観戦していたバレが興奮したという説だ。

1995年のヨーロッパ選手権に参戦していた時代。グリッド写真ではパラソルボーイをするハルちゃんとノブの、GPライダーの青木兄弟が!

上の写真と同じ1995年、スクリーンには既にRossifumi(ろっしふみ)のステッカーが貼られている。これは1994年にシュワンツ、ドゥーハンに闘いを挑んだノリックに対するオマージュだ。バレは本当に日本人ライダーが好きだったことがよく分かる。

バレンティーノ・ロッシ:1997年(125ccクラス)、1999年(250ccクラス)とフル参戦2年目で必ずチャンピオンを獲ってきたロッシは、2001年に最高峰クラス(当時は500cc)でも同様に2年目にタイトルを獲得。それからホンダで3連覇(2001~2003年)、ヤマハで2連覇を2度(2004~2005年、2008~2009年)も遂げ、ダブルエントリーが認められなくなった現代グランプリで最多のタイトル獲得数を誇るレジェンドライダー。その後も最年長ライダーと呼ばれながら2021年までMotoGP参戦を続け、たくさんの記録と記憶を残して引退に至った。

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