
5月1日にHSR九州で開催されるホビーレース「鉄馬(てつうま)」に参戦を予定している、モリワキのGB350Sレーサーが遂にその姿を現した。サーキットでの戦闘力を高める前輪17インチ化をはじめ、ストリートマシンにも転用したくなる注目のカスタムが満載だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:モリワキエンジニアリング
セパハン、モナカ、バックステップにシングルシート!
HSR九州で開催される「鉄馬」のGBワンメイクレースに、ライダーを一般公募して挑むというモリワキの「GB350鉄馬プロジェクト」。その参戦マシンであるGB350Sレーサーがついに完成した。
ブルーとイエローのモリワキカラーで彩られたその車体は、シングルシートやセパレートハンドル、バックステップ、さらにモリワキと言えば…のモンスターマフラー、通称モナカ管などの新規製作パーツが満載される。GBユーザー注目のこれらパーツ群は、市販も検討されているというから大いに期待したい。
さらに、車体まわりではハイグリップタイヤを装着可能とするフロント17インチ化にも注目。ベースのGB350Sは元々リヤホイール径が17インチのため、これで前後17インチとなったことでタイヤの選択肢が大幅に拡大されている。
レースのレギュレーションに沿ってエンジンはノーマルだが、レーサーらしさを高めるアンダーカウルや同プロジェクトに共感した協賛メーカーのパーツ群も装着され、5/1のレース本番に向けて準備は万端。GBオーナーならずともその結果に注目してほしい。
セパレートハンドルやシングルシートでレーシーに仕上げられたモリワキGB350S・鉄馬レーサー。STD車両の面影を残すため、ヘッドライトやテールランプはあえて残している。
フロントホイールは他機種流用で19→17インチとし、ピレリ製のハイグリップタイヤであるスーパーコルサV3を履く。キャリパーはノーマルだがディスクはフローティング化し、スピードブレーキ製のホースも装着。モナカマフラーはエキパイをエンジン下に取り回し、バンク角を稼ぐレース用のプロトタイプだ。
タンクを持たないシンプルなリヤショックはナイトロンのR1。チェーンはDIDの520VX3で、ISA製のスプロケットを組み合わせる。アンダーカウルはレースでは必需品だが、GB350に装着されるのは本邦初!?
前後のアクスルシャフトはKOODのクロモリ製に交換され、ホイールベアリングには低抵抗のSTM製を採用。エンジンは規定によりノーマルだが、モリワキ製カバーやK&P製のオイルフィルター、NGK製のMotoDXプラグ、シェルアドバンス製オイルなどでファインチューン。バッテリーにも軽量なSHORAI製リチウムイオンを採用。
グッと角度の付けられたセパハンやエンジン下に取り回されるエキパイ、トレッド溝の少ないハイグリップタイヤなどで、グッとレーシーな雰囲気を醸し出すモリワキGB350S。装着パーツのストリート用展開も大いに期待!
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