
’20年3月の正式発表前に7300台ものオーダーが入り、今もなお納車半年待ちの状態が続いているCT125ハンターカブ。’22年2月に新色のパールオーガニックグリーンが追加されたので、魅力を再確認するべくあらためて試乗してみた。なお、価格については据え置きだ。
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:長谷川徹 ●取材協力:富津漁業協同組合 ●外部リンク:ホンダ

【ホンダCT125ハンターカブ】■全長1960 全高1085 軸距1255 シート高800(各mm) 車重120kg ■水冷4スト単気筒OHC2バルブ 124cc 8.8ps/7000rpm 1.1kg-m/4500rpm 変速機4段リターン 燃料タンク容量5.3L ■ブレーキF=ディスク R=ディスク■タイヤF=80/90-17 R=80/90-17 ●色:赤 茶 緑 ●価格:44万円 [写真タップで拡大]

フレームはC125のバックボーンタイプをベースにシートレールを延長し、各部に補強を加えたもので、エンジンガードを標準装備。アップマフラーや鋼板フロントフェンダーなどで往年の雰囲気を再現しつつも、灯火類にはLEDを使用する。 [写真タップで拡大]
[◯] 塗色の面積が広いため、印象がガラリと変わる
CT125の車体色は、これまでグローイングレッドとマットフレスコブラウンの2色だったが、’22年2月に新色のグリーンが加わり、全3種類となった。このモデルは前後のフェンダーからヘッドライトステー/スイングアーム/大型リヤキャリアまで車体と同色なので、カラーごとの印象の変化が大きい。新色は特にアウトドアの風景にマッチしそうで、キャンプツーリングを想定しているライダーに人気が出そうだ。
このCT125、’22年モデルに関しては新色の追加のみ。スーパーカブC125/モンキー125/グロムらはボア×ストロークを変更した新型エンジンを採用したが、CT125は見送られている。8.8psという最高出力は原付二種としては控えめだが、どの回転域からでもスロットルを開ければ必要なパワーが得られ、フレキシブルさという点ではこのクラスで一二を争うといっても過言ではない。
またハンドリングは、コミューターというより一般的なモーターサイクルに近く、乗り心地の良さもあってロングツーリングでも疲れにくい。ブレーキは前後ともディスクで、コントロール性を重視したセッティング。ABSはフロントのみだが、特に不足は感じない。
ホンダCT125ハンターカブ ディテール解説
エンジン:’22モデルでの新エンジンは見送り

スーパーカブC125が’22モデルでストローク伸長&高圧縮比の新エンジンを搭載したのに対し、CT125は変更なし。ウェーブ125をベースとした124cc空冷SOHC2バルブ単気筒は8.8psを公称。遠心クラッチなのでクラッチレバーはなし。チェンジペダルは伝統のシーソー式。 [写真タップで拡大]
足まわり:前後ディスクブレーキで、フロントのみABS採用
主要装備
【車体と同色の大型リヤキャリア装備】リヤキャリアの寸法は横幅409mm×前後477mmで、4か所に荷かけフックを備える。シート下にある燃料タンクは5.3Lで、ヒンジ部分にはヘルメットホルダーを設ける。 [写真タップで拡大]
[△] 新型コロナ禍が収束して納期が早まるのを願う
CT125に限らず、複合的要因で納期が遅延気味。私もカブ系購入を検討しているだけにもどかしい。
[こんな人におすすめ] すべての実力高し。通勤通学からキャンプまで!
‘21年11月にスーパーカブ110で沖縄本島をほぼ一周してきたのだが、比べるとCT125は車体/エンジン/ブレーキの実力が1ランク上にあると感じる。私が買うなら牧歌的な110だが、ガンガン遊びたい人にはCT125がお薦めだ。
※本記事は”ヤングマシン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
※記事更新日:2022年2月15日 ホンダ CT125ハンターカブ:車両概要 スーパーカブをベースにアップマフラーやブロックタイヤを装備してトレール性能を高めたハンターカブCT110が発売されたのが&[…]
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