鶴田竜二代表が率いるトリックスターが進めてきた「ZX-25R TURBO PROJECT」。250cc車で250km/hを達成することを目標としてきた同プロジェクトだが、今回、日本自動車研究所(JARI)の高速周回路における最高速アタックで、ついにその目標速度を達成したぞッ!
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:富樫秀明 ●取材協力:トリックスター
直前のエンジンブローを乗り越えて達成!
トリックスターが内燃機関の可能性を追求するべく進めてきたターボ・プロジェクト。ZX-25Rにターボを装着し、約1年を掛けてチャレンジとチューニングを重ねてきた結果、カタログ値で45psのエンジン出力はほぼ倍となる100ps(クランク軸)をオーバーするまでに至っている。
そして今回、目標としてきた“250ccで250km/h”を達成すべく、JARIに持ち込まれたZX-25Rターボは、テストライダーを務めてきた山本剛大選手のアタックで見事252km/h(メーター読み。実測は243km/h)を達成! オートポリスでの直前テストでエンジンブローを経験していただけに、そこから約1週間でエンジンやターボ系を組み直し、今回の記録達成につなげたのはトリックスターの意地と言っていい。詳細は4/22発売のヤングマシンでレポートするが、まずはトリックスターによる動画で大記録達成の様子をご覧いただきたい。
ちなみにノーマルZX-25Rの最高速は、過去の本誌計測でメーター読み187km/h(実測180km/h)。なんと70km/h近いスピードアップを実現していることになるが、山本選手は「次は実測250km/hを目指す」と公言! トリックスターZX-25Rターボのチャレンジはまだまだ続くぞ!
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ニンジャZX-25Rシリーズ 概要 250ccクラスで唯一の4気筒エンジンを搭載するニンジャZX-25R('21年10月時点)。完全新設計のエンジンはかつてのレーサーレプリカZXR250よりショートス[…]
あなたにおすすめの関連記事
リミッター付き車両でもOKの『高速走行エンジョイクラス』からビッグバイクの『目指せ! 最高速キロクラス』まで 代表を務める鶴田竜二さん自らも、最高速アタックや世界耐久選手権ロードレースなど、いくつもの[…]
自然吸気とは異なる過給器ならではの加速! '20年秋の発売以来、さまざまな角度からZX‐25Rの可能性を追求してきたトリックスター。その中でも鶴田竜二代表がこだわっているのは最高速で、ノーマルの実測1[…]
男臭さと走りの潜在能力を活かしたパーツを心がける Z900RSはまずフォルムがいい。普通っぽいのに普通じゃない。イズムというか歴史の重み、風格を感じさせます。加えて、走りの性能が胸に突き刺さる。しっか[…]
まずはフルノーマルvsマフラーポン付け車対決 前ページにてZX-25R最高速アタックの模様をお届けしたが、ついでに0-1000mの全開加速もチェックだ。ということで、舞台をJARIの直線コースに移動。[…]
初期ロットは受注完売! 次回は2月デリバリー カワサキのニンジャZX-10Rで全日本ロードレースに参戦したエヴァンゲリオンレーシングチームや、2018-2019シーズンの世界耐久選手権でチャンピオンと[…]
最新の記事
- 2025年「56レーシング」チーム体制発表! 13歳の富樫虎太郎は全日本J-GP3フル参戦、新たに9歳の木村隆之介も加入
- Wチャンピオンを手土産に世界に再挑戦!【國井勇輝インタビュー】
- 「いつから、いくら下がる?」ついにガソリンの暫定税率廃止へ! 新原付の地方税額も決着……〈多事走論〉from Nom
- 【2024年12月版】シート高780mm以下の400ccバイク10選! 地面に足が着くのはやっぱり安心
- 「これを待ってた」ホンダ新型CB400フルカウル「CBR400RR/CBR400R FOUR」スクープまとめ「かっけー!」
- 1
- 2