
カワサキは、ボッシュ製のARAS(アドバンスト ライダー アシスタンス システム)を国産バイクとして、またスポーツツアラーとして初めて搭載した新型モデル「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」を発表した。スーパーチャージドエンジンによる究極性能に、さらなる快適性と安全性を加えて、間もなく発進だ!
●外部リンク: カワサキモータースジャパン
スマホ接続の『Kawasaki SPIN』、電子制御サスペンション、そして最新のライダーサポートシステム!
カワサキモータースジャパンは、欧米などで先行発表されていた新型スポーツツアラー「ニンジャH2 SX」および「ニンジャH2 SX SE」を国内モデルとして2022年4月22日に発売すると発表した。ボッシュのレーダー機能を軸としたARAS(ライダー支援システム)を新搭載し、エンジンは4000~8000rpmを中心に全域でパフォーマンスを向上。小型化したLEDヘッドライトや継続採用のコーナリングランプなどに加え、各種電子制御もマシマシになっている。
カワサキならではのバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載するスーパーツアラー「ニンジャH2 SX/SE」がモデルチェンジを果たした。ECUを含むシステムのコアを入れ替え、エンジンの全域パフォーマンスアップや電子制御の盛り込みなど、長足の進化を遂げている。
注目はボッシュ製のライダー支援システム・ARAS(Advanced Rider Assistance Systems)を日本車として初、またスポーツツアラーとして世界で初めて採用したことだろう(外国車のアドベンチャーモデルには採用例あり)。ARASはミリ波を使用したレーダーセンサーを車両の前後に配置し、これを軸にACC=アダプティブクルーズコントロール(前車追従型クルコン)やBSD=ブラインドスポットディテクション(死角検知)、さらにFCW=フォワードコリジョンウォーニング(前方衝突警告)の機能を持たせている。これらに加え、坂道発進を用意にするVHA=ビークルホールドアシスタント、急制動を後続車に知らせるESS=エマージェンシーストップシグナルもカワサキ社として初採用した。
メーターパネルは視認性に優れた6.5インチTFTディスプレイを新採用し、スマートフォンとの接続機能も。また、ボッシュがベースを開発したインフォテイメントアプリ『カワサキSPIN』により、メーターパネル上で電話や音楽、ナビゲーションなどのサードパーティ製アプリケーションを表示、操作できるようになるというものだ。
リファインされたエンジンは排ガスのクリーン化と低燃費を促進しつつ、中回転域のトルクを向上している。もちろん平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に準拠。
新しいアッパーカウルはARASのレーダーを組み込んだデザインとしながら、ニンジャH2 SX/SEにフレッシュなルックスを与えた。エルゴノミクスもリファインされ、シートは足着き性を確保しつつ形状をワイド化&新ウレタン採用で快適性を向上したほか、リモートキーを使用するKIPASSやタイヤ空気圧を検知できるTPMSといった装備で利便性の追求にも抜かりはない。
基本となる電子制御システムも、KTRC(カワサキトラクションコントロール)、KLCM(カワサキローンチコントロールモード)、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)、カワサキエンジンブレーキコントロールなど充実している。
上級バリエーションモデルのニンジャH2 SX SEは、スカイフックテクノロジーを採用した電子制御サスペンション・KECSと、ブレンボ製Stylemaキャリパーをフロントブレーキに採用する上級モデルだ。ホイールも切削加工を施した高級感のあるものに変更される。
価格は「ニンジャH2 SX」が265万1000円、「ニンジャH2 SX SE」は297万円。発売日は2022年4月22日だ。なお、安心・安全なモーターサイクルライフをサポートするため、1ヶ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルに指定され、ETC2.0車載器も標準装備となっている。
KAWASAKI NINJA H2 SX / SE[2022 model]
主要諸元■全長2175 全幅790 全高1260 軸距1480 シート高820(各mm) 車重266kg[267kg]■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/11000rpm(ラム圧過給時210ps/11000rpm) 14.0kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格:SX=265万1000円/SX SE=297万円 ●発売日:2022年4月22日 ※[ ]内はSE
平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に適合するバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載。2022年型ではカムタイミング変更などでよりクリアなエミッションとミッドレンジトルクを増強した。クラッチまわりのメカニカルノイズ低減や、停止時にニュートラルを出しやすくなるなど細かな改良も加えられている。フレームまわりに変更はない。 [写真タップで拡大]
視認性に優れるメーターは白バック/黒バックを手動または明るさに応じて自動で切り替え可能。ディスプレイにはACC、KQS、エンジンブレーキコントロール、Gフォースなど様々な情報を表示する。右写真の画面はスマートフォンと接続してKawasaki SPINアプリと連動した表示モードだ。 [写真タップで拡大]
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ニンジャH2 SX/SE概要 バランス型スーパーチャージャーを搭載したカワサキの新世代フラッグシップスポーツツアラー。’22年の新型H2 SXにはボッシュ製のライダー支援システムARAS([…]
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