RSの次は…ニンジャ熱望!! “NEXT”Z900RSファミリー総選挙・結果報告

"NEXT"Z900RSファミリー総選挙・結果報告

ストリートファイター系デザインのZ900を”着せ替え”でネオレトロのZ900RSに変身させたカワサキ。ならば同様の手法で次に作ってもらいたいリバイバル名車はどれ? ヤングマシン読者が選んだ人気結果を発表する。


●文/まとめ:ヤングマシン編集部

ニンジャと角Zの2大巨頭に絶大な支持

50周年記念モデルやSE、それに650も登場して、ますます充実するZ-RSシリーズ。これに続いてほしいZ900RSベースのカワサキ復刻名車をヤングマシン読者に投票してもらった『勝手に総選挙』企画。その結果を発表しよう。

1位は「初代ニンジャ=GPz900R案」が獲得! ’80年代カウル車の人気も高まってきたのに加えて、国内オーバー750解禁時代にはトップセールを記録したこともある文句なしの名車。カワサキのマジックナンバー“900”をそのまま名乗れるのも大きい。Z900をベースとした場合、水冷やリヤ1本サスペンションといったスタイルがもっとも違和感なくしっくりくる、といった意見も。

次にニンジャ案に迫る勢いで熱望されたのが、Z1/Z2の”丸Z”と並びZシリーズのアイコニックスタイルとなっている「角Z=マークII案」だ。オリジナルのZ1000Mk.IIやZ750FXがもはや簡単には手の届かない超絶価格帯まで高騰していることからも、欲しがる声は多い。

3位に挙がったのは意外にも「LTD案」だった。ロードスポーツをベースとするそのスタイリングから、かつては和製アメリカンと呼ばれていたが、時代は回りまわって新鮮かつ好意的に受け入れられるようになったようだ。4番手の「ゼファー案」は、”憧れ”ではなく実際に乗っていた元ユーザーたちからの声が多く、年齢も40代が中心だった。「ローソン案」は角Z案と人気が被っていたのに加えて、まだ稼働中のZRXで需要は間に合っている模様。「ポリス案」はさすがにニッチすぎたか…。

〈得票1位〉ニンジャ案:人気沸騰間違いなし。排気量もズバリだ!(145票)

カワサキ初の水冷直4、そして当時世界最速として登場した初代ニンジャ=GPz900R。’90年代ビッグバイクブーム期においても一時は人気ナンバー1の座を占めていた。モノサスペンションスタイルは、Z900ベースとの相性もバッチリだ。

【投票者の声】●900といったらGPz! ●年齢的にニンジャが一番思い出深い ●トップガンで憧れていた ●Z900ベースのコスプレならもっとも違和感なし ●カウル付きは個人じゃ作れない ※写真はイメージCG

【’84 KAWASAKI GPz900R】初代はF16インチで登場。ロングセラーで熟成を重ね、F17インチ化を経てブレーキも初期の対向2ポッドから最後は対向6ポッドまで進化。’80年代は国内向けに750cc版も発売された。

〈得票2位〉マークII案:Z1/Z2と並ぶアイコニックな”角”スタイル(139票)

旧車市場でZ1/Z2系に次ぐ人気は、’80年代の硬派なイメージのZ1000Mk.Ⅱ/Z750FX-I系、通称”角Z”。丸Zが復活したなら、こっちも欲しくなるのがライダーの心情だ。

【投票者の声】●角Zは外せないでしょ ●Zは丸と角の2本柱 ●俺は丸より角派 ●昔からこの形が好き ●カワサキらしい姿 ●Z400FXの形も捨てがたい ●旧MK.IIは高くてもう買えない! ※写真はイメージCG

【’79 KAWASAKI Z1000Mk.Ⅱ】オリジナルのZ1000Mk.Ⅱは、’80年代を迎える直前の’79年にデビュー。エンジンはZ1系を熟成したもので、カムカバーも丸から角型へ変更されていた。国内仕様となるZ750FXのエンジンはI型までZ2ベースで、II型以降はザッパー系だ。

〈得票3位〉リミテッド案:和製アメリカンの復権か?! 今の時代には新鮮に映る(34票)

空冷Zにロングフロントフォークとプルバックハンドル、段付きシートなどを与え、半ば強引にクルーザーにしたのがLTD。かつては異端扱いだったその姿も、今では新鮮なのか驚きの結果に。

【投票者の声】●今見るととてもクール ●4発アメリカンとかシビれる ●和メリカン最高! ●意外性がいい ●他はありきたりに見える ●旅にも◎ ●エリミネーター復活にも期待 ※写真はイメージCG

【’77 KAWASAKI Z1000LTD】オリジナル当時のアメリカンブームに合わせて登場したのがLTDシリーズ。250から1100まで作られ、いずれもロードスポーツ空冷Zのエンジンとフレームをベースとしていただけに、パワーと速さは光るものを誇っていた。

〈得票4位〉ゼファー案:”青春の1ページがこのバイク”という読者が多かった(22票)

Z1リバイバルとして登場したゼファーも、今や自分自身がレジェンド的存在に。’90年代のネイキッドブーム期にこれでバイクデビューした40代を中心に、待望する声が多かった。

【投票者の声】●まさしくゼファー世代 ●青春のバイクだった ●高校時代に憧れていた ●ザ・ネイキッド ●Z1と違うタンクの形が好き ●不人気ではなく排ガス規制で消えた名車だから ※写真はイメージCG

【’89 KAWASAKI ZEPHYR】400/750/1100と、中免〜大型まで数多くのライダーと青春をともにしたゼファー。カワサキ最後の空冷直4としてもその存在価値は大きい。生産中止となった10数年前から中古市場は軒並み高騰し、今やお宝の一角だ。

〈得票5位〉ローソン案:角目ビキニが魅力を出すも、ZRXが需要を満たしている?(21票)

ライムグリーンのカラーリングでAMAスーパーバイクを席捲した、ローソンレプリカことZ1000R/Z1100Rの復刻案。もっと得票数は伸びるかに思えたが、中古のZRXで間に合ってる?

【投票者の声】●角目のビキニカウルがカッコイイ ●25年前にひと目惚れ ●角Zと迷うがこちら ●カワサキと言えばローレプ ●ダエグの人気が今だにスゴい ●以前ZRX1100に乗っていた ※写真はイメージCG

【’82 KAWASAKI Z1000R1】’81年にエディ・ローソンがAMAを制したのを記念し‘82年に発売。Z1000JをベースにビキニカウルやKERKER集合管といった装備で強化されていた。その意匠は’10年代までZRXシリーズが受け継いでいた。

〈得票6位〉ポリス案:大荷物が積めるレトロなツアラーを求める声も(17票)

当時の海外TVドラマ『白バイ野郎ジョン&パンチ』で人気を博していた、Zの北米ポリス仕様を再現する案。国内未導入車でさすがにニッチすぎたか、得票としては少数に。

【投票者の声】●我が青春のジョンパチ ●TVの向こうのバイクに憧れた世代 ●一番目を引く ●大荷物を積んでキャンプできそう ●レトロツアラーという新ジャンルをおねがい! ※写真はイメージCG

【’82 KAWASAKI KZ1000P】Z1000Jをベースに、警察装備による重量増に耐えるため強化フレームや極太タイヤを採用した白バイモデル。北米でのみ流通していたが、コアなマニアは並行輸入で入手していた。


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