メンテ好きなら価値が分かる、タイヤを”ちょっと”浮かせる軽量スタンド〈キジマ〉

タイヤを"ちょっと"浮かせる軽量スタンド〈キジマ〉

日常的なメンテナンスの有無や頻度が、数千キロ/数年先の未来を左右する。タイヤの空気圧チェックやバッテリーの維持充電と並び、ドライブチェーンのメンテナンスの重要性もサンデーメカニックなら誰もが知るはずだ。今回は面倒なドライブチェーンメンテナンスの際に役立つ、キジマ製の軽量スタンドを紹介しよう。


●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●外部リンク:キジマ

チェーンメンテナンスの作業効率が著しく向上

チェーンの洗浄や給油の際に、リアタイヤが空転するか否かは作業性を大きく左右する。センタースタンド付きなら良いが、サイドスタンドのみの機種の場合、車両を少しずつ移動させたり、レーシングスタンドを用意したりと意外に手間がかかる。それが面倒でメンテナンスをサボれば、チェーンもスプロケットも摩耗が進行する。

そんな時に重宝するのが、キジマが販売する「イージーアップスタンド」。地面とスイングアームの間につっかえ棒のように差し入れ、アルミ製の本体を回すとリアタイヤが浮き上がる。原理はシンプルだが、イージーアップスタンドはサイドスタンドで立っている状態で使用できるので、車体を直立させてから掛けるレーシングスタンドに比べて不安感が少ない利点がある。スイングアームに対する位置や本体の角度など、セットアップには若干のコツも必要だが、車重250kg近い大型車でも無理なく後輪をリフトアップできる。

後輪を空転させる作業効率が著しく向上するチェーンメンテナンスの際に、このスタンドが効力を発揮することは間違いない。

【キジマ イージーアップスタンド ブルー】本体はアルミ製で、両端の正ネジ/逆ネジでターンバックルのように伸縮する。調整範囲は255~370mm。ホイール径(地面からスイングアームまでの距離)によっては使えない機種もあるので、事前にサイズ確認をしておこう。●価格:4400円

イージーアップスタンドの使い方

イージーアップスタンドで後輪を上げた際にバイクが動いてしまうと危険なので、作業前にフロントブレーキを掛けておくと良い。古いタイヤチューブを切った輪ゴムが便利。

スイングアームを真下から持ち上げるのか、ある程度角度を付けるのかは、車重や地面の状態と勘案して決めよう。イージーアップスタンドを伸ばした際に足が逃げないのは絶対条件だ。

車重が軽ければアルミ製の本体を回して伸縮できるが、ビッグバイクの場合は中央の穴に棒を差し込んで回すと作業が楽になる。後輪が浮いてイージーアップスタンド側に荷重が移動する際に、安定感を失わないことを確認する。

後輪が浮いたらボディ下端のロックナットを締めて本体を固定する。

チェーンメンテの際は後輪が空転する最少限度浮けば良い。これだけのことで洗浄や給油が圧倒的に楽になる。


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