ワークマン’21-’22秋冬新作コレクション〈レインアイテム編〉イージスイナレムシリーズ

2021/12/21 7:00
大屋雄一[ヤングマシン]

ライダーの使用条件に特化したものから、デイリーユースにも着回せるものまで幅広くウエア製品を取り揃えるワークマン。’21-’22秋冬ラインナップの中から、透湿度2万5000g/m2/24hという圧倒的スペックを誇るレインスーツを紹介しよう。

●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也真弓悟史小見哲彦 ●外部リンク:ワークマン

【テスター：大屋雄一】テスター歴20年以上のバイクジャーナリストで、ワークマンの公式アンバサダー。一部の製品は北海道に持ち込んでテストを実施している。

1 イージスイナレムストレッチレインスーツ：驚異の蒸れにくさ。防水性も十分以上だ
2 イージスイナレムライトウォームジャケット：アウトドアで幅広く使える微起毛仕様
3 イージスイナレムライトウォームパンツ：普段穿きにも対応する蒸れにくさ
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イージスイナレムストレッチレインスーツ：驚異の蒸れにくさ。防水性も十分以上だ

’19年に登場した3レイヤー透湿レインスーツ・バイカーズBR002に全幅の信頼を置いている私がどうしてもテストしたかったのが、新作であるイナレムのストレッチレインスーツだ。実際に走ってみると、ライダー向けではないのでバタつきはそれなりにあるが、そんな弱点を補って余りあるのが圧倒的な蒸れにくさだ。雨が止んで日が差してきても着続けられるほどで、これはツーリングライダーにとって大きな長所だ。腕の上げ下げがしやすい立体裁断とストレッチ生地のタッグによる動きやすさや、コンパクトな収納サイズも推せる要素であり、これで4900円は破格の安さといっていい。

ワークマン｜イージスイナレムストレッチレインスーツ NR001 — **【イージスイナレムストレッチレインスーツ NR001】**●機能:透湿防水ストレッチ再帰性反射 ●耐水圧:2万mm ●透湿度:2万5000g/m²/24h ●サイズ:S M L LL 3L ●色:ベージュブラックオリーブ ●価格:4900円(上下セット) ※写真色はオリーブ

ワークマン｜イージスイナレムストレッチレインスーツ NR001｜カラーバリエーション

【カラーバリエーション】ベージュ[左]／ブラック[右]

【セットのパンツはシームレスヒップ構造だ】付属のパンツはブラックのみとなる。お尻のセンターに縫い目のないシームレスヒップ構造により、着座部分から浸水するリスクを軽減。シンプルなデザインだが、生地がストレッチするので非常に動きやすい。

ストレッチするポリエステル100％の生地を使用。このイナレムはワークマンが独自に開発した素材だ。右肩後方と左前腕部にあるロゴはリフレクタープリントとなっている。

3レイヤー生地なので、裏面はさらりとしていて肌触り良好。。もちろん縫い目はシームテープで処理されている。ジャケットの裾はシリコンを使ったテープでズリ上がりを軽減。

走行中にバタつきやすいフードは内側に畳んでおくことが可能。またこの状態にすることで襟と首とのクリアランスがタイトになり、風雨の浸入が軽減できるというメリットも。

携行に便利な収納袋を付属する。袋はやや大きめなので出し入れがしやすく、圧縮すればさらにコンパクトになる。このサイズなら小さめのシートバッグにも余裕で入るはず。

イージスイナレムライトウォームジャケット：アウトドアで幅広く使える微起毛仕様

同じくイナレムシリーズで、こちらは裏面を微起毛とした軽防寒ジャケットだ。耐水圧／透湿度とも上で紹介したレインスーツに一歩譲るが、防水性については同等レベル。北海道ツーリングでゲリラ豪雨に遭ったときはさすがに前面から浸水し、ポケットの中にも水が溜まったが、それまでは快適そのもの。ややゆったりとしたシルエットなのでバタつきは大きめだが、フードについてはコードをタイトに絞れば問題なし。なお、テストしたレッドは落ち着いた色合いであり、これもキャンプなどアウトドアシーンで幅広く活躍しそう。Sから3Lまでサイズが幅広く揃っているのもポイントだ。

ワークマン｜イージスイナレムライトウォームジャケット NR002 — **【イージスイナレムライトウォームジャケット NR002】**●機能:透湿防水保温ストレッチ ●耐水圧:1万mm ●透湿度:1万g/m2/24h ●サイズ:S M L LL 3L ●色:ブラックカーキレッド ●価格:3900円 ※写真色はレッド

ワークマン｜イージスイナレムライトウォームジャケット NR002｜カラーバリエーション

【カラーバリエーション】カーキ[左]／ブラック[右]

パーツの着圧をAIデジタルで分析して着心地を追求する“レイムボックス”という新技術を導入。腕の上げ下げのしやすさは上掲のレインスーツと同様であり、非常に動きやすい。

生地の裏面は微起毛となっており、秋口から春先までの幅広いシーズンに対応する。ゆったりとしたシルエットとストレッチ生地により、大きく動いても突っ張りにくいのが美点だ。

イージスイナレムライトウォームパンツ：普段穿きにも対応する蒸れにくさ

上のジャケットやレインスーツが好印象だったことから、迷わず購入したのがこのライトウォームパンツだ。シルエットはご覧のとおりすっきりとしたもので、膝は立体裁断となっている。コンセプトや生地は上のライトウォームジャケットと共通であり、こちらは直穿きによって微起毛による肌触りの良さが伝わりやすい。バイクにまたがった状態では丈がやや短いと感じるものの、小雨の中でテストした限りでは生地や縫い目からの浸水は確認できず。タイツなどのアンダーウエア次第で防寒性を高められることから、高いポテンシャルを秘めた軽防寒パンツと言えよう。

ワークマン｜イージスイナレムライトウォームパンツ NR003 — **【イージスイナレムライトウォームパンツ NR003】**●機能:透湿防水保温ストレッチ ●耐水圧:1万mm ●透湿度:1万g/m2/24h ●サイズ:S M L LL 3L ●色:ブラックカーキ ●価格:2900円 ※写真色はカーキ

ワークマン｜イージスイナレムライトウォームパンツ NR003｜カラーバリエーション

【カラーバリエーション】ブラック

フロントおよびヒップポケットには止水ファスナーを採用する。ウエストはゴムだけでなく内側のヒモによってサイズの調整が可能で、さらに外側にはベルトループまで設けられている。

太ももの両サイドには小さな隠しポケットあり。二つ折りの財布や昨今の大きなスマホが入らないほどの小さなものだが、絶対に紛失したくないカードやキーなどをしまうにはちょうどいい。

裾はドローコードでタイトに絞ることが可能。膝が立体裁断となっているうえに生地がストレッチするので屈伸がしやすい。光沢を抑えた生地なのでレインパンツという雰囲気は皆無だ。

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