
クラッチの操作に油圧式とワイヤー式があることを知りました。油圧式のほうが高価なバイクに使われている気がしていましたが、スーパースポーツやスポーツネイキッドにも使われています。この2種類は、そもそも何が違ってどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
A.それぞれメリット、デメリットがあります
クラッチ操作に油圧式を採用したのは、いわゆるメンテナンスフリーを目指したのがそもそもの始まりでした。バイクのクラッチは、ダイアフラムスプリングを使った単板式のクルマと違って、多板式というクラッチプレートとフリクションプレートとが交互に組まれた構造が一般的です。
これはエンジンをコンパクトにするため、もっとも多い横置きクランクシャフトに対し、トランスミッションを並行に置く構成では、クラッチの径を大きくできないからです。またバイクのエンジンにはレスポンスに俊敏さが求められますが、大きな径だと回転したときの慣性力で速やかな回転上昇が妨げられてしまことになります。
要するに強大なパワーやトルクほど、クラッチは滑らずに駆動力を伝えるため相応の面積を必要とするのですが、この径が大きくなってしまうのを何枚にも分散して小径化しているわけです。
ところがこの多板式、ちょっとした摩耗でも6〜8枚もあるために、すべてが合わさるとクラッチの切れる位置や半クラッチの位置がすぐに変わりやすいという弱点があります。また強烈に半クラッチを使った後など、熱膨張で同じようにクラッチ操作のレバー位置が変化してしまいます。
これを昔からあるワイヤー式から油圧式にすると――。
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