
足の届かないバイクには乗れない? シート高800mmあたりが身長160cmで安心できる高さというけれど……。
●文:ライドハイ編集部(根本健) ●イラスト:藤原らんか
カタログスペックの数字だけがすべてじゃない!
身長が175cmとか180cmあれば、足着き性で乗れるバイクが決まってしまう、などという悩みはないだろう。
しかし小柄な女性で155cmとなると、とりわけビッグバイクではシート高の目安が780mm以下といわれ、選べるバイクも極端に少なくアメリカンタイプがほとんど。 それに男性でも165cmだと860mm以下といわれているものの、車種によってはシート形状やエンジン幅など、830mm表示でもつま先がやっと着く程度で、立ちゴケの危険度が高過ぎると感じて尻込みされてしまうケースも少なくない。
まずはカタログのスペック表記だけを信じないで、実車に跨がらせてもらい、ご自身で確認されるのをお薦めしたい。
ただ身長の低いライダーには辛いハナシだが、最新の高性能バイクほどシートが高い傾向にある。これはタイヤの性能やサスペンション、そして電子制御も含め旋回時に許容できるバンク角が深くなり、必然的にライダーが低い位置だと容易にステップが接地してしまう事情もある。
またコーナリングでライダーの体重を、後輪の旋回力アップへ活用するのに必要な位置関係(レーシングマシンはどれもシート位置が高い!)という理由も加わる。
というワケで、憧れのバイクのシート高をチェックしたら、足が着きそうにないのを知って愕然としたり、実車に跨がって両方のつま先さえ届かないのがわかり奈落の底へ突き落とされたり……いや、でも乗りたいバイクに乗るのが一番。
何とか足が届くようにできるかも知れない、いくつかの方法をご紹介しよう。
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