ゴーライド編集部内で、林道ツーリングやキャンプの楽しみ方で意見の異なる編集長オガP vs 副編コイ。そんな2人が今、キャンプ飯としてレンジでチンして2分で食べられる”サトウのごはん”はどうなの!? という新たな議題で燃え上がった。容器が使い捨てのお皿になるし、軽量装備で林道ツーリング中に炊き立てごはんを短時間で楽に食べられる価値は高い。ということで、サトウのごはんシリーズを食べ比べ、キャンプ飯としてイケるか検証したゾ!!
●文/写真: 小泉裕子(ゴーライド副編集長)
常温で1年間保存可能な、旨いレトルトご飯
ゴーライド編集部内において、林道ツーリングや旅先で野宿を楽しむ派・筆者(副編集長コイ、以下副編コイ)と、絶対的に林道ツーリングや旅は空身で宿に泊まりたい派・編集長オガP(以下オガP)とのちっちゃい派閥闘争が、ときたま勃発する。
そんなある日、オガPと副編コイの間で新たに発生した「キャンプ飯をどうするか」問題。普段はコンビニ飯などで済ませてしまうオガPの口から出た「キャンプで『サトウのごはん』はどうなの?」という言葉に戦慄。そんな考えはよもや浮かばなかった。これは検証してみるしかない。
実はサトウのごはんには並々ならぬ大恩がある筆者。なぜならば不規則かつ瞬発的に飯を食す筆者にとって、サトウのごはんは2分でできて(大盛りは3分/小盛りは1分半)、しかも気分によって量もタイプも選べて、なにより旨い!! と3拍子揃った時短アイテムなのだ。当然その味にも傾倒しており、つねに半年分はストックしてあるほど。そんなサトウのごはん様とキャンプ、これは新たな食の可能性に他ならない。
そもそも「サトウのごはん」とは、いわゆるレンチンご飯。だが、他とは一線を画す旨さと炊き立て感を支えているのが、”おいしさの追求”をモットーに無菌化包装の技術を駆使した製造工程の自動化だ。微生物の混入を防いで炊き立てのご飯をそのままパックするという工程と技法に加え、原料にはもちろん良質な国産米を使用。さらに常温で1年間も保存可能な無菌化包装米飯なのだ。
サトウのごはんの素晴らしさは、我が身を形成する一部であることからも熟知しているつもりだったが、ちっちゃな編集部闘争から始まった今回の企画で、まさかの知られざるサトウのごはんの新たなポテンシャルに気づかされることとなった。検証方法は簡単、コンビニやスーパーなど比較的簡単に手に入る一般的な5タイプを5つの項目に分けて、5点満点でオガPと副編コイでチェックしてみた。
サトウのごはん 新潟産コシヒカリ
スタンダードなサトウのごはんというイメージだったが、スタンダードがスタンダードたる所以を見せつけるパンチのある旨みがある。一口噛んだ瞬間から米の甘味が口いっぱいに広がり、米として主張のある味わい。混ぜて食べたり素材として使うより、肉や魚料理など単品料理に合わせて食べたくなる。具なしの塩おにぎりもよさそうだ。
サトウのごはん あきたこまち
とくに主張は感じられず、どちらかというと甘味も少なくあっさりとした味わい。が、2人を驚かせたのがカレーやふりかけなどをかけて食べた時の絶妙なる存在感。特にカレーとの絡みが極上で、レトルトカレーの旨さを最大限に引き出していた。キャンプ飯で多いのがカレー、これは大活躍の予感しかない。
サトウのごはん 魚沼産こしひかり
口に入れた瞬間、2人の口からでた「うめえ…」。そう、めっちゃ旨い。スタンダードとはまた違った方向でただひたすら米が旨い。思わず米だけをしばらくパクついてしまったほど。炊き立てで感じるあの香り、ツヤ。噛んだ感じは少し柔らかめ。米の甘さがすごいが、ほかの食材との絡みをジャマしない甘さが驚き。キャンプ飯で混ぜたり煮込んでしまうのは少々もったいない気がするので、キャンプでは絶品おかずとともに単品で楽しみたい。
サトウのごはん 銀シャリ
甘さではない旨み成分がバランスよく配合されているイメージ。少し粒感の強い歯応えで、ほかと比べても米の輪郭がはっきりと感じ取れる。はっきりとした旨みとこの粒感から、お茶漬けやリゾットなどに最適と推測される。キャンプ飯では時短リゾット的に煮込んだり、鍋料理のシメにブチ込んだら絶対的に旨いな…と容易に妄想できる。
サトウのごはん ひとめぼれ
口に入れた瞬間に「ん?」となる、普通に”ご飯”。パンチはほぼないに等しいが、噛み砕いて味わうと後からじわじわと旨みが来る。無個性さが個性とも言わんばかりのこの感じは、確実にチャーハンと合う!! キャンプで前日余った食材と合わせて朝飯に一緒に炒めてチャーハンにしたら旨い。あと、混ぜる系のおにぎりのベースとしてもかなり期待できる仕事人とみた。
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