●文/まとめ:沼尾宏明
2輪4輪のプライズで日本最長&最古の歴史を誇る『マシン オブ ザ イヤー』。当年モデルの中から読者投票で人気ランキングを決めるガチ企画、ヤングマシン読者2239名が選んだ’20人気モデルやいかに? 外国車部門は、常勝ドゥカティのライバルを押さえてBMW S1000RRが通算3度目の栄冠に輝いた。
〈総評〉人気コミューターが僅差でADVから逃げ切った! '17年まで7連覇中だったヤマハTMAXに代わり、'18年以降はホンダPCXが台頭。今回から、PCXをベースにアドベンチャースタイルを与えたホン[…]
- 1 〈総評〉S1000RRは22年の歴史で3度目の快挙。例外なくスモールの波も
- 2 第1位:BMW S1000RR〈231票〉ゲルマンSS、刷新2年目で戴冠
- 3 第2位:ドゥカティ スーパーレッジェーラV4〈142票〉全身カーボンの鬼神が上位進出
- 4 第3位:ドゥカティ パニガーレV4シリーズ〈113票〉イタリアの羽根馬、V8ならず
- 5 第4位:KTM 390/125デューク〈80票〉当部門では初、アンダー400異例の躍進
- 6 第5位:BMW R nineTシリーズ〈73票〉ブームの立役者は今なお好調
- 7 第6位:ビモータ テージH2〈64票〉ハブステアとスーパーチャージャーが融合!
- 8 第7位:BMW R1250GS/アドベンチャー〈55票〉やはり強い冒険王
- 9 第8位:ハーレーダビッドソン スポーツスター1200シリーズ〈52票〉風格も軽快さも美点の人気者
- 10 第9位:ドゥカティ ストリートファイターV4/S〈49票〉最強ネイキッド、初登場で入賞
- 11 第10位:KTM 1290スーパーデュークR〈46票〉長兄もトップ10入り
- 12 外国車部門ランキング
- 13 あなたにおすすめの関連記事
- 14 最新の記事
〈総評〉S1000RRは22年の歴史で3度目の快挙。例外なくスモールの波も
’98年から追加された外国車部門は、わずか2回を除いてドゥカティの最高峰スポーツが勝ち星を収めてきた。唯一、これを打ち破ったのがBMWのS1000RRで、’11年&’12年に2連勝した実績を持つ。そして今回、8年ぶりにトップに駆け上がり、通算3度目の栄冠に輝いた。S1000RRは初の全面刷新を受けた’19年に3位。その真価が広まったのか、リニューアル2年目で念願の勝利となった。
例年の王者・ドゥカティ頂点マシンは2位&3位。スーパーレッジェーラV4は、パニガーレV4をベースとする最強チューンド仕様で、2台の合計ではS1000RRを凌駕する。票が分かれてしまったのが惜しい。4位は、前年から躍進したKTMの末弟デュークが獲得。外国車にも小排気量ブームの波が押し寄せている。さらに、テージH2の6位入賞もトピックだ。
第1位:BMW S1000RR〈231票〉ゲルマンSS、刷新2年目で戴冠
SBK参戦を経て’10年に衝撃デビューを飾ったBMW初の直4スーパースポーツ。’19で207psに到達し、車体も完全刷新するなど戦闘力を上げた。安定感のある走りと圧巻の高回転パワーが信条ながら、従順さも高く評価されている。当部門では表彰台の常連で、虎視眈々と王座を狙ってきたが、ついに悲願の3勝目だ。
【読者の声:性能とデザインを絶賛】●いつかは買いたい乗りたい夢のマシン(兵庫県M.E.) ●格好が良い。センスが良い。高級感と最新鋭の技術の賜物(千葉県M.T.) ●完成度と速さはまだまだ日本車の上を行っている(群馬県Y.Y.) ●加速力と見た目最高(埼玉県Y.A.) ●惚れ惚れするルックス(宮城県T.I.) ●薄い目がセクシー(神奈川県M.M.) ●知り合いの借りたけど化け物みたいなバイクだった笑(東京都Y.S.)
第2位:ドゥカティ スーパーレッジェーラV4〈142票〉全身カーボンの鬼神が上位進出
パニガーレV4Rをベースに徹底して磨き上げた限定仕様が次点。専用マフラーなどで3ps増の224psを発生し、カーボン製フレーム+リヤアームの車体により乾燥重量はわずか159kgに過ぎない。巨大な4枚羽根や1195万円の驚愕プライスも話題となり、実に夢のある1台だ。
【読者の声:まさに究極。もう飛んじゃう?】●無敵感が素晴らしい(神奈川県T.N.) ●絶対に買えないけどカッコ良すぎる(愛知県S.M.) ●軽くて速い、しかも羽根まで。飛んじゃうんじゃない!?(岡山県H.S.) ●所有するだけで幸福の絶頂かも(滋賀県M.Y.) ●お金があれば買って部屋に置いて毎晩これを見てお酒を飲みたい(千葉県A.I.)
第3位:ドゥカティ パニガーレV4シリーズ〈113票〉イタリアの羽根馬、V8ならず
モトGP直系の90度V4を引っ提げて’18年にデビューした旗艦スーパースポーツ。1100ccのV4/Sと、レース向けで998ccのRなどを擁する。同社としては7連覇中だったが、今回はレッジェーラと票を分け合い3位。次回、雪辱なるか?
【読者の声:憧れる人、多数】●永遠の憧れ(大阪府S.T.) ●あの佇まいはさすがドゥカティ(千葉県T.N.) ●エロカッコいい(奈良県Y.H.) ●憧れの1台。必死に稼げば手が届きそうかも(東京都H.A.) ●一度で良いからフルスロットルを(埼玉県T.O.) ●ビッグボアの限界に挑むロマン思考(東京都K.O.)
第4位:KTM 390/125デューク〈80票〉当部門では初、アンダー400異例の躍進
KTM自慢の末弟ファイターが前年8位からジャンプアップした。個性派ビッグバイクが上位にひしめく当部門において、アンダー400がこれほど上位に食い込むのは初の快挙だ。
【読者の声:トガッてるけどラク】●外国車の中で一番日本人向け(沖縄県H.S.) ●見た目から異彩を放つ(熊本県A.N.) ●尖り散らしたデザインが好き。軽くて乗りやすいというのも素敵(福島県Y.O.) ●フォルムが変態〈誉め言葉〉(兵庫県Y.I.)
第5位:BMW R nineTシリーズ〈73票〉ブームの立役者は今なお好調
伝統の空油冷ボクサーツイン1169ccを活かし、’13年デビュー。ネオクラシック人気の火付け役で今も高い人気を誇る。多彩な派生モデルを展開し、’20年にはR nineT/5も登場した。
【読者の声:外観も音もイイ】●水平対向エンジンのサウンドとデザインの良さ。憧れのバイク(三重県K.K.) ●街中でいい音がして振り返るバイクランキングNo.1(東京都S.Y.) ●惚れる外観。どう考えてもカッコいい(千葉県Y.S.)
第6位:ビモータ テージH2〈64票〉ハブステアとスーパーチャージャーが融合!
ビモータがカワサキの支援で再生。その第1弾が本作で、H2の心臓部を用い、伝説のハブステアを与えた。話題を呼び、見事入賞を果たした。
【読者の声:夢、そのもの】●カワサキとビモータの総力を投入した見事なバイク(大阪府K.I.) ●夢、そのもの。陽を浴びるのにふさわしい(東京都M.M.)
第7位:BMW R1250GS/アドベンチャー〈55票〉やはり強い冒険王
ADVブームの牽引役にして代表選手。トップ10の常連で、前回は自身最高の2位に躍進した。今回はダウンながら人気は健在だ。
【読者の声:クラスのシンボル】●アドベンチャークラスのベンチマーク的存在(新潟県M.A.) ●昔から憧れている大人のバイク(千葉県H.T.)
第8位:ハーレーダビッドソン スポーツスター1200シリーズ〈52票〉風格も軽快さも美点の人気者
ハーレー勢トップは、大型クラス販売2位のスポーツスター上級版。5タイプを用意し、同社の中でも軽快スリムな走りが光る。
【読者の声:いかにもハーレー】●アメリカンの割にスリムなデザイン(北海道T.S.) ●いかにもハーレーダビッドソンって感じで好き(愛知県H.K.)
第9位:ドゥカティ ストリートファイターV4/S〈49票〉最強ネイキッド、初登場で入賞
パニガーレV4のネイキッド版として’20年にデビュー。スーパースポーツ顔負けの208psにウイングを備え、大反響を呼んだ1台だ。
【読者の声:形も走りも超ド級】●超ド級のストリートバイク。形で驚き、走りで驚ける(東京都N.A.) ●最強のストリートファイター。乗ってみたい(静岡県K.K.)
第10位:KTM 1290スーパーデュークR〈46票〉長兄もトップ10入り
KTMの公道ファイター・デュークの頂点で、180psの1301ccVツインを搭載。17位からトップ10圏内に急浮上だ。
【読者の声:昆虫王の迫力に惚れる】●鋭いデザインで直感的にかっこいい(神奈川県R.K.) ●昆虫の王っぽく、捕食されてしまいそうな迫力に惚れる(香川県T.K.)
外国車部門ランキング
[順位] 車両名〈得票数〉(前年順位)[01] BMW S1000RR〈231〉(3)
[02] ドゥカティ スーパーレッジェーラV4〈142〉(初)
[03] ドゥカティ パニガーレV4シリーズ〈113〉(1)
[04] KTM 390/125デューク〈80〉(8)
[05] BMW R nineTシリーズ〈73〉(6)
[06] ビモータ テージH2〈64〉(初)
[07] BMW R1250GS/アドベンチャー〈55〉(2)
[08] ハーレーダビッドソン スポーツスター1200シリーズ〈52〉(10)
[09] ドゥカティ ストリートファイターV4/S〈49〉(初)
[10] KTM 1290スーパーデュークR〈46〉(17)
[11] ハーレーダビッドソン ソフテイルシリーズ〈40〉(11)
[12] BMW R18〈39〉(初)
[12] ハーレーダビッドソン スポーツスター883シリーズ〈39〉(–)
[14] BMW G310R〈38〉(12)
[15] ハーレーダビッドソン ツーリングシリーズ〈37〉(–)
[16] ハスクバーナ スヴァルトピレン701/401/250〈36〉(19)
[17] BMW R1250RS〈35〉(7)
[17] トライアンフ ロケット3〈35〉(–)
[19] ドゥカティ パニガーレV2〈33〉(初)
[20] ドゥカティ モンスター1200/S〈31〉(–)
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
超話題作=ZX-25Rが大差で勝利! 原付二種勢の上位躍進も光る 「マシン オブ ザ イヤー(以下MOTY)」は、当年に新車販売されたバイクから人気ナンバー1を決める読者投票企画だ。'72年創刊の『ヤ[…]
〈総評〉人気コミューターが僅差でADVから逃げ切った! '17年まで7連覇中だったヤマハTMAXに代わり、'18年以降はホンダPCXが台頭。今回から、PCXをベースにアドベンチャースタイルを与えたホン[…]
〈総評〉人気にブースト! 小結が横綱をダブルスコアで圧倒 近頃まで、歴代ホンダ ゴールドウイングとヤマハVMAXが強かったアメリカン部門。ところが、前回はホンダ レブル250がゴールドウイングを破り、[…]
〈総評〉セローが競り勝ち! 2強の激突も見納めだ 例年、アフリカツインとセローが強い当部門。しかし今回は、'20年型で生産終了となったセロー250を惜しむ票と感謝の声が多数届き、見事に栄冠を勝ち取った[…]
〈総評〉ホンダ軍団続々も、スズキ勢が気を吐く 多数の原付二種モデルを展開するホンダが圧倒的に強いこの部門。'13年からグロム、モンキー125とホンダ車が王座に就き、トップ10圏内も独占状態が続いている[…]
最新の記事
- トリックスターの「ZX-4R TURBO」最高速300km/hチャレンジ、シェイクダウン!
- 元セロー乗りがカワサキ「KLX230シェルパ」に乗ってみた! KLX230Sも同時に試乗レビュー
- Amazonブラックフライデー本番! デイトナのメンテナンス/保管用アイテムを要チェック!!【6割引弱もあり】
- Amazonブラックフライデー本番! コスパ最高なコミネの電熱アイテムを要チェックだ!!【4割引超もあり】
- カワサキ「Z900RS」グリーンボール発売!! 茶玉虫、ステルス火の玉、イエローボールに追加設定
- 1
- 2