ワークマンは、防水性が絶対条件の「イージス」とアウトドア系の「フィールドコア」の両ブランドでライダー向けの商品を展開している。本記事では、ワークマン公式アンバサダー・大屋雄一氏が今冬ラインナップの中から防寒アウターアイテムを徹底テスト。防寒性/運動性ともに最強の組み合わせ「イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストロングジャケット」をはじめ、全9点を前後編に分けて紹介する。
イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストロングジャケット[WM3639A]:防寒性/運動性ともに最強の組み合わせ
WM3638(下で紹介)の上位モデルとして登場した防寒ジャケット・WM3639A。’20-’21シーズンは新色のジオカモフラを追加して、商品名を「〜防寒デニムジャケット」から「〜防寒ストロングジャケット」に変更した。
今回テストしたアウターの中では防寒性は最強レベル。襟の前後に格納されたフェイスガードと改良された袖口が秀逸で、隙間風をほぼ完璧にシャットアウト。何度か雨天走行も経験したが浸水は皆無で、付け加えると蒸れ感が少ないのも気に入った。後ろ身頃の中央には大胆にストレッチ生地が使われており、深い前傾姿勢でも突っ張りにくく、またインナータイプのプロテクターを着ても窮屈にならないのがいい。
防寒性★★★★★ フィット感★★★★☆
イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ジャケット[WM3638]:被視認性に特化した定番品
表地の大部分にドット柄のリフレクタープリントを施すことで、夜間の被視認性を圧倒的なものとした360°(サンロクマル)リフレクト。エリア限定販売を経て5シーズン目に突入した’20-’21モデルは、背中に蓄光ハイプリントを採用したイグナイトホワイトを新色として加えている。
基本的な仕様については上掲のWM3639Aと共通であり、生地の違いによる着心地や防寒性の差は体感できないレベル。昨季よりも前身頃のポケットの開口部が拡大されていたり、内ポケットにベルクロを追加するなど、使い込むほどにこれらの改良によるメリットを実感できる。
防寒性★★★★★ フィット感★★★★☆
イージス 360°リフレクト透湿防水防寒ストレッチデニムパンツ[WM3640A]
ベルクロによって位置調整可能な膝プロテクター用ポケットを持つ。’20-’21シーズンは透湿防水性のスペックはそのままに、表地と裏地の両方をストレッチ生地に変更し、さらに新色のベージュとグリーンを加えてきた。
昨シーズン、私は前作をヘビーローテーションしていたので、新型の伸縮生地による圧倒的な動きやすさに驚くとともに、十分以上の防寒性や防水性を維持していることにも感心した。ウエストの調整ベルトにはゴムが追加され、姿勢変化における追従性がアップしたのも隠れた美点だ。今シーズンは新色のサンドベージュをヘビロテすることになりそうだ。
防寒性★★★★★ フィット感★★★★★
フィールドコア コーデュラユーロライディングジャケット[HJ014]:見た目以上に動きやすい秀作
コーデュラユーロライディングパンツ(下で紹介)と同コンセプトのジャケットが新登場。合成皮革による本格的なシングルライダースで、パンツと同様に防風性に優れる伸縮生地やシャーリングを多用。コーデュラで補強された肘には実測で2.5mm厚のパッドを装備する。見た目どおりのタイトなフィット感だが、合皮の伸縮性が高く、シャーリングとのタッグによって非常に動きやすいのだ。さらに、裏地が厚手のフリースなので、中綿入りモデルほどではないにせよ、15℃以上の日中なら十二分な防寒性も有する。
防寒性★★★★☆☆ フィット感★★★★★
フィールドコア コーデュラユーロライディングパンツ HP014
腰のベルトを引くと裾が持ち上がる”ユーロアジャスター”を装備した本格的なライディングパンツ。2シーズン目となる今季は新色のシャドウカモフラを追加した。ジャケットと同様、合皮の質感は値段なりではあるものの、スリムなシルエットとは裏腹にしゃがみ込んでも腰や膝が突っ張らず、特に動きやすさではこれを越える専門ブランドの製品を見つけるのが困難なほど。膝には実測2.5mm厚のパッドを装備するほか、前後合わせて6つのポケットや裾のリフレクター&補強生地など、バイク乗りのニーズを熟知したボトムスと言っていい。
防寒性★★★☆☆ フィット感★★★★★
【フィールドコア コーデュラユーロライディングパンツ HP014】●サイズ:M L LL 3L ●色:シャドウカモフラ ブラック ●価格:3900円 ※限定生産
ワークマンの’20-’21防寒アイテム徹底テスト・アウター編。後編ではイージスの透湿防水防寒ジャケット&パンツ(H2J-II/H2P-II)、透湿防水防寒スーツ (H700)、透湿防水防寒スーツ リフレクト(H300A)を紹介する。
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