●文:ヤングマシン編集部(青木宣篤完全監修) ●写真:MotoGP.com/高橋剛
異例ずくめだった’20シーズンのモトGP、スズキのジョアン・ミルが年間チャンピオンの座に就いた。スズキとしては、活動休止を経て’15年にモトGP復帰して以降、V4から直4へとエンジン仕様を大きく変えながら、実直に、着実に、地道に性能を高め続けてきた結果の快挙。’00年のケニー・ロバーツJr以来の王座獲得だ!
スズキ、20年ぶりの大殊勲!! 感無量で胸いっぱい
まさか、こんな時が訪れるなんて…。ちょっとすぐには言葉になりません…。スズキのジョアン・ミルがモトGPのチャンピオンとなった。すごいことが起きてしまいました…。
コロナ禍の影響でなかなか始まらなかった’20シーズン。始まったと思えばホンダのマルク・マルケスが負傷して欠場し、ヤマハのファビオ・クアルタラロが連勝。アレックス・リンスが負傷したこともあり、正直言ってスズキの影は薄かった。
そんな中、ジョアン・ミルは冷静にポイントを積み重ねた。クアルタラロが不安定だったのと対照的に、勝ち急ぐことなく、コンスタントに上位入賞を続けたのだ。
第13戦ヨーロッパGPでは初優勝を遂げ、速さと強さを証明したミル。第14戦バレンシアGPでは粘り強く7位入賞を果たして、見事に王座を射止めた。
GSX‐RRの開発にゼロから携わった身としては、もうホント、言葉にならない。チーム関係者の皆さんが報われる日の訪れに、嬉しいなんてモノじゃないっ…!
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