●文/写真:ヤングマシン編集部 ●取材協力:ドレミコレクション東京営業所
Z900RSをZ1やZ1000MkII、KR1000など往年の名車スタイルに変身させ、大きな反響を呼んでいるドレミコレクション。中止となった'20年東京モーターサイクルショーでも、GPZ900Rニンジ[…]
大型免許を取得したつるの氏。乗るなら憧れのZ1スタイル
バイクライフの生涯パートナーとしての役割を担うバイク王。そのイメージキャラクターを務めるタレント・つるの剛士氏は、当然ながら大のバイク好きだ。
つるの氏が大型二輪免許を取得した後、愛車を物色する中でひと目惚れしたのが、’70年代のヨシムラZ1レーサー。AMA参戦用のマシンで、黒×赤で塗り分けたカラーに黒い4本出しマフラーが特徴だ。
憧れの1台に近づけるためにつるの氏が選んだのが、現行版のZ900RSとドレミコレクションのタッグ。旧車のZ1では何かと手間もコストもかかるだけに、現実的な選択肢だと言える。
ドレミコレクション Z900RSカスタム
ドレミコレクションが手がけた外装セットとフェンダーレスキット、ビキニカウル、車検対応の4本出しフルエキゾーストで、Z1スタイルを体現。さらに軽量なモーリス製マグホイール、4ポジションが選べるステップでライディングのポテンシャルも高めている。他にもドレミのパーツを多数あしらい、Zファンも納得の仕上がりとなった。
ヨシムラカラーは、バイク王スタッフの手を借りながら、つるの氏自身がチャレンジ。塗料の調合から吹き付けまで、四苦八苦しながら仕上げ、見事な出来映えとなった。
タンクはノーマルだが、今後は共通インナータンク(前ページで紹介)を取り付け、よりZ1に近いスリムなタンクカバーを装着する予定。ちなみにこのタンクカバー、すでに試作品は発表されていたが、着せかえカバー第1弾としてドレミコレクションよりリリース。待望の市販化ということで、首を長くしていたオーナー同士の争奪戦になるかも!?
【第1号はZ1Styleから】共通インナータンクに載せて、着せ替えできる様々なFRP製カバーを発売予定。その第1弾が「Z1スタイル」だ。ボリュームがあるZ900RSに対し、高さを抑えてスリム化。一段とZ1のイメージに近づけることが可能だ。
つるの氏インタビュー「憧れていたZ。昔と今のいいとこどりにしたい。目指すは進化形Z1」
![大のバイク好き・つるの剛士氏が選んだZ900RS×ドレミコレクション=Z1スタイル](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2020/08/DOREMI-TSURUNO_12-768x768.jpg?v=1598064991)
【つるの剛士(たけし)氏】’75年5月26日生まれ、福岡県出身。動画撮影などの合間を縫ってインタビューに応じてくれた。「カワサキは人生初」と喜ぶ。当然、YM本誌もご存じだ! なお今回Zを迎えるにあたり、スペースを空けるため、泣く泣く愛車2台を手放したとか。現在はZのほか、カブ、400SS Jr、ランブレッタV200などを所有。
「自分がカッコイイと思っている先輩がZに乗っていて、昔から憧れありました。大型を取ったら乗ろうと思っていたのがZなんです」と話すつるの氏は、16歳でバイクに乗り始め、初めて買ったホンダのCD50を皮切りに、様々なバイクを乗り継いできたとのこと。
現在でもバイクは完全に生活の一部になっているが、「自分のバイクライフにとってそれほど必要なかった」ため、普通二輪免許で満足していた。だが、より広いバイクの世界を知るために大型二輪免許を取得した。
「以前は高くて買えなかったZも、この歳になって手に入るようになった。でも旧車をイジるのは相当な労力と時間がかかりますよね。そこでZ900RSを昔風にアレンジして、”ニューZ1″にしようと思ったんです」
そう考えていた矢先に、ドレミコレクションのZ900RSカスタムを発見。「中身はハイテク、外見は旧車みたいな絶妙なバランスにしたかったんです。ここまで大がかりなカスタムは初めてでしたが、理想通りですね」
ただし実際に乗り出すまでにはハードルが…。「まず免許ですね。新型コロナの影響で教習所が休業し、1か月ほど待ちました。またカスタムについても、ピットで働く方々の大変さに気付かされました。自分で少し作業してみたのですが、塗装では特にマスキングが大変でした」
今後のカスタムについても意欲的だ。「まずはシート。黒か焦げ茶にして、スタッツを打ったクラシックなカンジにしたい。あとはタンクですね。筑波サーキットで体験走行して”最高だな”と思っていたら、直後にタンクの凹みに気付いたんです。テンション下がりまくりですよ(笑)。ドレミコレクションのインナータンクとZ1スタイルのカバーで、当時のあのシルエットにしたいですね。レトロだけでもない、今の進化したZと昔のZのいいとこどりを目指します」
Z900RSを入手して初のツーリングでは、行く先々でライダーに声をかけられ、その熱量に感心した。「僕もいろいろ趣味があるけど、特にバイク乗りの皆さんはアツい。こだわりを見せれば見せるほど集まってくる。僕は、バイクって”走る名刺”だと思っているんで、Z900RSをそういうバイクに仕上げて『あれ、つるのさんだ』って言ってもらえたら嬉しい。皆さんとツーリングもしたいな」
新しい相棒を手に入れて、つるの氏のバイクライフの幅が一段と広がりそうだ。
’70年代に流行ったビキニカウルをオマージュしたストーンカウル(3万3000円/ABS製)。シンプルかつ丸みを帯びたフォルムが特徴だ。フォークの突き出し部に装着できる専用ブラケットが付属し、安定感も高い。
Z1風のサイドカバー(片側1万6500円/ABS製)は、純正を外して付け替えるだけ。タンク下のすき間を隠すカバー(片側8800円)も装着。初期Z1エンブレムはアルミダイキャスト製だ(1枚2750円)。
Z1とソックリのポイントカバーセット(2万1450円)。高さを持たせた専用ベース部とガスケットも同梱される。STDのエンジンは非常にコンパクトだが、厚みを持たせることで迫力が増す。単品販売もあり。
20/30mmバック&50/60mmアップの4ポジションが選べるステップ(6万8970円)。国内メーカーのジュラルミンを使用した高精度削り出しで、操作性に優れる同軸タイプだ。ペダルには精巧なベアリングも使用。
ドレミ製テールカウル(3万8500円)は、STDよりロングタイプとすることで、よりZ1の造形に近づけている。テールランプとウインカーもZ1を再現したレトロな丸タイプだが、バルブはSTDと同様LEDだ。
Z1のシンボルのひとつ・4本出しマフラーを再現した「ストリート4 ブラック」(32万4500円)。生産は日本で行われ、JMCA公認の車検対応品だ。ホイールはSTDの前後17インチに対し、18インチ化でより懐古的に。
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