YMラボのカスタムADVプロジェクト
YMラボ ADV150ラリーカスタムプロジェクト#10【スペシャルADVついに完成】
- 2020/10/17
ヤングマシンの車両カスタム部門「YMラボ」が手がける「ADV150ラリー」。多くのプロフェッショナルの力添えにより、オリジナルが持つアドベンチャーテイストに磨きをかけ、ついに完成した。旅ごころを刺激してくれる仕上がりは、手前味噌ながら大いに魅力的だ。
ワイルド×スマートな都市型SUVという提案
バイクをカスタムする際に重要なのが、どのように仕上げるのかというコンセプトである。思いつきで手当たり次第にパーツを装着するだけでは、まとまりなく散漫なものになってしまう。
その点でYMラボによるカスタムマシン「ADV150ラリー」には、連載初期にイメージCGで描いたとおり、アドベンチャーテイストがウリのADV150の個性をさらに引き上げるという明確なコンセプトがあった。ヘビーデューティなイメージではあるものの、あくまでスクーターの枠に収まっているノーマルのADV150に、ツアラテック製トップケースやパニアケースをセットすることでアドベンチャーマシンとしての実力をアップさせた。
一方でボディとホイールのカラーリングにパールホワイトを選択したのは、オフ一辺倒ではなくスクーター本来の使われ方である街乗りを意識した結果である。ビビッドな原色系ではなくグラフィックを含めて上品な色使いとしたことで、オフ車特有の威圧感のないスマートな仕上がりを狙った。
そうしたコンセプトと頼りになるプロフェッショナルの力添えを得たADV150ラリーは、眺めているだけで旅に出かけたくなるカスタムマシンとなった。夢を具現化できるのがカスタムの醍醐味だが、ここまで完成度高く仕上がると満足感もひとしおである。
全10回にわたりカスタマイズ工程を追い続けた本連載は、これにて完結。今後このADV150ラリーは、「マシン オブ ザ イヤー 2019」投票者から抽選で選ばれた方にモニター提供する流れとなっている。詳細は準備ができ次第お知らせしたい。
CGイメージを完璧に具現化。ストリートで違和感のないアドベンチャースタイル
マフラーにはヨシムラサイクロンをチョイス【クオリティと性能は折り紙つき】
車体各部の装備を本物のオフロードブランドで固めたなら、カスタムメニューの定番であるマフラーも本物にこだわりたい。そこでチョイスしたのがヨシムラ。スクーター用マフラーの中には、見た目や価格重視で性能は二の次…という製品があるのも事実。だがヨシムラでは、何よりもまずエンジン性能を引き上げることを絶対条件に開発を行っており、その遺伝子はADV150用サイクロンにもしっかり受け継がれている。最高出力を追求するが低中速域のトルクも薄めず、低回転からスロットルを開けた直後の押し出し感が強くキビキビとした走りを楽しめる。その際のサウンドも明確な鼓動感があるものの重厚で悪目立ちせず、市街地でも気後れすることはない。本物ならではの性能と品質を実感できるマフラーだ。
【群を抜く精度でぴったりフィット】限られた空間に収まるエキゾーストパイプ、ラバーダンパー付きサイレンサーステーなど、純正パーツに劣らない品質の高さがヨシムラの伝統。説明書通り作業すれば、寸分違わぬ位置に装着できる。 [写真タップで拡大]
●文/写真:栗田 晃(モトメカニック編集部) ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン ツアラテックジャパン ヨシムラジャパン ドリーム商會 カーベック カスタムガレージファントム
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