’77年にオランダで創業し、現在はオーストリアに拠点を置くパーツメーカー・WPサスペンション。これまで国内での販売はMCインターナショナルが行っていたが、’20年4月からKTMジャパンに移行。これによりパーツ販売やスペア供給、アフターサービスはWPサスペンションの正規ディーラー11店舗にて行われることになった。
正規ディーラーにて販売パーツ供給がスムーズに
高性能なショックユニットで知られるWPサスペンション。アフターマーケット用が有名だが、実はOEM生産も幅広く手掛けており、KTMのグループ企業になって以降3度にわたる工場の増築と移転を経て、現在はヨーロッパ最大級の2輪用サスペンションサプライヤーへと成長した。モトGPやダカールラリーなど、オンオフ問わずトップカテゴリーのレースに深く関わっており、獲得した世界タイトルは200を優に超えるという。
WPサスペンションのこれまでの国内販売元はMCインターナショナルだったが、’20年の4月にKTMジャパンへと移行した。これによってKTMは研究開発、生産そして流通のプロセス合理化を図り、またMCインターナショナルはWPサスペンションの正規ディーラーのひとつとして、これまでの豊富な経験を生かし続けることに。
現在の正規ディーラーは以下の11店舗。KTMディーラーが中心ではあるが、もちろん他メーカー車両用のWP製品も取り扱っているのでご安心を。スペアパーツの供給がスムーズになるのは、ユーザーにとっては朗報と言えるだろう。
- KTM 札幌/ハスクバーナ・モーターサイクルズ 北海道(北海道札幌市清田区北野1条2-11-77)
- KTM 世田谷/ハスクバーナ・モーターサイクルズ 世田谷(東京都世田谷区深沢4-15-6/同区等々力7-8-9)
- オレンジカウンティー幕張(千葉県千葉市稲毛区稲毛2-5-34)
- KTM 富士(静岡県富士市荒田島町10-14)
- ルサンバレー(愛知県豊田市竹町下沖40)
- KTM 東海(三重県桑名市参宮通20)
- ベイシスト オート/ハスクバーナ・モーターサイクルズ 京都(京都府京都市山科区北花山大林町38-3)
- MCインターナショナル(大阪府吹田市江の木町24-3)
- KTM 神戸/インパラ(兵庫県伊丹市昆陽4-129-1)
- CS Stance(愛媛県松山市北吉田町1381)
- KTM 大分(大分県大分市大在中央1-163)
WPサスペンションの注目アイテム×5選
【APEX PRO 7746:レースで培った技術を投入】新開発のSCSビッグバルブシステムを採用したオンロード用リヤショックの最高峰。6746と共通の調整機構に加え、全長=車高もアジャスト可。
【APEX PRO 6746:ハイ/ロー独立アジャスト】φ 46mmのピストンとφ18mmのロッドを持ち、圧側減衰力は高速側と低速側を個別に調整できる2ウェイ式。リモート式のプリロード調整も用意。
【APEX PRO 6543:高いコスパが魅力】RC390用などが用意されているφ43mmの倒立フォーク。ストロークは110mmで、オープンカートリッジを採用。フルアジャスタブルでこの価格は良コスパだろう。
【APEX PRO 7500:レースユースのハイスペック】Φ23mmのピストンとΦ12mm のロッドを搭載したフォーク用カートリッジキット。路面の追従性はもちろん、主素材にアルミを使い徹底的な軽量化を施している。
【APEX PRO 6500:プリロード調整簡単】フルアジャスタブルのフォーク用カートリッジキット。注目はトップキャップにあるプリロード調整で、およそ120°の可動範囲内で最強から最弱までアジャストでき、しかも目視可能だ。
●文:大屋雄一 ●写真:真弓悟史 WPサスペンション ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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