試乗インプレ:着せ替え感覚のスタイル重視も、走りに大きく影響
憧れのスタイルを新車で購入できる現行モデルで再現。見た目だけでもワクワクしてくるが、そのメリットは走りでも大きい。
サイドスタンドを払って車体を起こす瞬間からスッと軽く、言うまでもないが、Z1000J/Rならずっしりと重い。エンジンがスムーズに目覚めるだけでなく、パワフルで扱いやすくサウンドもカーカーマフラーを再現した集合管で図太く迫力満点だ。
高回転まで回せば、四発らしい伸びやかなパワーフィールと官能的なエキゾーストノートも味わえ、’80年代のカワサキ大排気量車が持つ漢らしさも感じられるから不思議な感覚と言える。
そんな荒々しさもある’80年代テイストは、シャープでクイックな現代的ハンドリングとした前後17インチの足まわりを、1インチずつ大径化し、ステアリングフィールを大らかにしていることからも感じられる。オリジナルでも’84年のZ1100Rで前輪を19→18インチ化しているし、前後18インチの手応えは病みつきになる愉しさがあり、好ましく思えてならない。
オーリンズのリヤサスは、さすがによく動くと言いたいところだが、これはダミーでショックユニットはタンデムステップステーにマウントされている。しっかり働くノーマルのモノサスはカバーで隠され、外からは見えない。「ツインショックでないと…」など物議を醸したが、見た目にこだわるなら、これもアリではないかと肯定したい。だって、開発したドレミコレクションの武社長は「コスプレを楽しんでほしい」と明言。コスプレはまず本人が楽しむべきで、他人がとやかく言う必要はないのだから!!

テスター 青木タカオ
二輪専門誌から一般娯楽大衆誌まで幅広いメディアに寄稿するバイクジャーナリスト。カワサキ絶版車にも精通し、ドレミコレクション東京営業所にはプライベートでも部品を購入しに行く。
細部への徹底したこだわりもドレミならでは
オリジナルの形状が忠実に再現されたFRP樹脂製アッパーカウルやウインドスクリーンは、同社のZ1000Rリプロパーツとして販売されるもの。専用ステーで装着される。
メッキ仕上げのスーパーバイクハンドルバーに、絶版となっているZ1000Rミラーを装着。
液晶パネルにギヤポジションや燃料計も表示するノーマルデュアルメーターが、ビキニカウル内で違和感なく馴染んでいる。
発売済みのZ1スタイル同様、純正パーツを取り外し、付け替えるだけとしたサイドカバー。純正同様アルミダイキャスト製エンブレムはリプロパーツ。
タイヤとの隙間なくフィットしたフロントフェンダーは、ゼファー400/χ用FX Style鉄フェンダーをベースに専用ステーを製作し装着。
前後17→18インチ化した足まわりは、鋳造リブ付き、浮き文字刻印がファンをしびれさせるモーリスマグホイール。ムード満点だ。
段付きダブルシートは2018年東京MCショーに参考出品した「J Style」から流用。AMAスーパーバイクを駆けたローソン仕様だ。
エンドが跳ね上がったテールカウルやスモークテールランプも同社リプロパーツ。テールカウルエンブレムは取扱中の純正部品を用いた。
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