静電気で付着する粉状の塗料が180℃で焼くと固まるパウダーコート
10万ボルトの静電気発生装置を内蔵し、交換式塗料カップで色替えを容易にした静電ガンはカーベックの独自開発。
小麦粉のようにサラサラな粉体塗料の素材には、耐久性の高いエポキシや耐候性が優秀なポリエステル製などがある。
カーベックではカラフルなソリッド色やメタリック、キャンディなどカスタム向けの粉体塗料も豊富に揃えている。
焼付次第で品質が左右されるため、カーベックでは電気乾燥器も開発。この製品は庫内幅2400mmの最大モデル。
都会派ADVの足もとはパールでオシャレに
カーベックのプレミアムDRYパールは粉体塗料にも液体塗料にも混ぜられるのが特長。13色ものバリエーションがある。
パウダーコート最初の工程は、純正ペイントの剥離。漬け込みタイプの超強力剥離剤槽で、あっという間に塗装が剥がれる。
剥離剤を水洗したらベアリングやブレーキローター取り付け部をマスキングして、サンドブラストで表面を均一にならす。
パウダーコートの前に、下地に液体タイプのハイブリッドプライマーを塗布。金属への密着力が高いエポキシ樹脂が主成分。
ハイブリッドプライマーも焼付乾燥で性能を発揮する。カーベックオリジナルの乾燥器で130℃で20分以上焼き付ける。
ホワイトの粉体塗料で1層目のパウダーコート。プライマーも白いので慎重に作業して、180℃で1時間以上焼き付ける。
塗装前のプレミアムDRYパールもやはり粉体。仕上がり色は上段の塗装サンプルやカーベックHPで確認しよう。
粉体塗料のアクリルクリアに1.2%のプレミアムDRYパールを添加。カラーはミラージュアメジストをチョイス。
焼付前の粉体クリアーは白いので、作業中の様子は1層目のホワイトと同様。パール入りクリアも180℃で1時間以上焼付。
仕上げに透明感抜群の粉体アクリルクリアーを重ねて180℃で焼けば完成。角度によって色味が変わるパールがゴージャス。
あなたにおすすめの関連記事
妥協なきカスタム塗装には、外装"総取っ払い"が必須 市街地から郊外、冒険の旅にも使えるADV150をベースに、"都会派×タフ"をテーマにカスタマイズを進行中のYMラボ。前回にてツアラテックにてトップケ[…]
〈前ページより続く〉 パーツを装着するたびに旅するバイクへ進化していくヤングマシンオリジナルのADV150。前回は名古屋のカスタムガレージファントムで、ホンダ純正のリヤキャリアにツアラテック製トップケ[…]
さて、「ADV150ラリー」プロジェクトに協力いただくツアラテックジャパンの店頭には、カスタムアイテムが続々と到着。パーツのサイズを確認しフィッティング、装着パーツとおおよその取り付け位置を決めた。ト[…]
'19年にはモンキー125のヨシムラコラボカスタムで好評を博した、ヤングマシンのカスタムプロジェクト「YMラボ」。'20年はホンダADV150をベース車に、ドイツの名門ブランド「ツアラテック」とコラボ[…]
世界最大の草レースを標榜する「もて耐」も、新型コロナウイルス感染拡大の影響は避けられず、’20年は3時間耐久のみ開催となることが決定した。これに伴い、当初154台以下としていたエントリーが予選落ちなし[…]