サービスショップ謹製コンプリートマシンのベース

ホンダ・レーシング(HRC)から「CBR600RRレースベース車」登場! この黒は市販車にもアリ?

HRCは、サーキットでの性能を大きく向上させた「CBR600RRレースベース車」を2021年1月より全国のHRCサービスショップに供給すると発表した。モデルチェンジしたばかりの新型CBR600RRから不要な保安部品を取り外し、HRCキットパーツの一部を組み込んだマシンで、これをベースにサービスショップがコンプリートマシンを製作する。

ECU、ハーネス、前後サスペンション、板厚ディスクを装備

HRC(ホンダ・レーシング)は、新型CBR600RRをベースにナンバー取得のできないコンペティション専用マシンとした「CBR600RRレースベース車」を2021年1月より全国のHRCサービスショップに供給すると発表した。

このマシンは市販車のCBR600RRから不要な保安部品等を取り外し、HRCキットパーツのECU、ハーネス、前後サスペンション、フロントブレーキ板厚ディスクを装着したもので、これに各サービスショップが独自開発したカウルやステップといったパーツを組み込み、レース専用コンプリート車として発売するという。

販売時期や仕様、価格は各サービスショップで異なるというが、予約期間が2020年8月22日~9月30日と差し迫っていることもあって、おおよその価格を知るためにヤングマシン編集部から最寄のHRCサービスショップ「ホンダスポーツ モトバム(東京都台東区)」に聞いてみることにした。

モトバムによれば、マシンおよびHRCキットパーツの供給がまだ先ということで断言はできないものの、160万円前後でコンプリート車両を販売できれば……とのこと。レースベース車に標準装着されるものも含め、HRCがキットパーツの詳細と価格を発表すれば、おのずと車体価格も明らかになっていくだろう。

2020年シーズンはコロナ禍から全日本をはじめとするレースイベントは大幅なスケジュール変更となったが、2021年シーズンは平常運転のスケジュールになることを祈りたい。新型CBR600RRがサーキットで暴れ回る日を見るのが楽しみだ。

ちなみにであるが、レースコンプリートのイメージ車として発表されたマシンは黒ボディに市販車のグランプリレッドと同様のグラフィックパターンを使用。これはこれでカッコイイ……というわけで市販車にもブラックがラインナップされたらいいのに、と勝手に思う筆者であった。

CBR600RR・レースコンプリート仕様のイメージ車。装着部品およびカラーリングは実際の販売車両とは異なる。

■販売概要

・販売元   HRCサービスショップ

・発売時期  2021年1月下旬

・販売価格  各サービスショップにご確認ください

・予約期間  2020年8月22日~9月30日

■KITパーツについて

・販売元   HRCサービスショップ

・発売時期  2021年1月下旬 ※価格は現時点で未定

・主なパーツ
 1.ECU、メインハーネス(レースベース車装着部品)
 2.板厚ディスクプレート(レースベース車装着部品)
 3.レースセッティング前後サスペンション(レースベース車装着部品)
 4.レース用マフラー
 5.レース用ラジエター
 6.ハイスロットル
 7.FIセッティングツール

※レースベース車は各サービスショップ独自のコンプリート車として販売/予約数限定販売/公道使用はできません/保証対象外

左は新型CBR600RRの市販車、右がレースコンプリート仕様のイメージ車両だ。


取材協力:ホンダスポーツ モトバム 東京都台東区台東4-13-23 http://www.motobum.co.jp/

HRCサービスショップ一覧: https://www.honda.co.jp/HRC/serviceshop/ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事