GPz900R:ファイナルエディションやフルチューン車が平均価格を押し上げ〈実例物件サンプリング〉
- 相場:110万円前後(約32万~250万円)
- タマ数:多い
初代登場から36年も経つが、最終型からだとまだ17年。’90年代後半あたりでも根強い人気があったことから、生き残っているタマ数はまだ多い。検索サイトのグーバイクでは全国125件の中古車情報がヒットした。平均値だと約110万円だが、中央値は約93万円。走行距離が多めな個体が中心とはなるが、70万円以下で狙えるタマも豊富にある。A6以前でノーマルに近いと、だいぶ安い!
サンプル1:通常仕様の場合
GPZ900Rの中古車では珍しいフルノーマル車。走行距離は、100万円以下のタマでは平均的なレベル。目立つキズはないとのこと!
サンプル2:ファイナルエディションの場合
ファイナルエディションだけに絞ると、11台の平均価格は約173万円。こちらは、KeePerコーティングまで施された走行少なめの美車だ。
サンプル3:コンプリートチューン車の場合
今回調査した時点での最高値。ACサンクチュアリーの「RCM351 New TYPE-R」というフルコンプリートカスタム車で、ブレーキはさらにチューン済み!
GPz750R:通常流通では絶滅危惧種か
- 相場:40万円前後(28万~50万円)
- タマ数:極少
日本国内では、’91年まで750cc超の正規販売が自主規制されており、900のエンジンをボアダウンした兄弟車となるGPz750Rがラインアップされたが、逆輸入車である900のほうが圧倒的に高い人気を誇った。
サンプル:綺麗でもまだこの価格
GPZ900Rがカスタムベース車に大人気だった’90年代でも、ナナハン中古車は安いままだった。そして900がプレミア化した現在でも、その傾向に変わりはない。ただし中古車のタマ数はグーバイクでわずか5台と、もはや絶滅寸前。定番のバンス&ハインズ製フルエキ&アンチノーズダイブキャンセルを施している。
空冷GPz系はプレミア価格の扱いに
GPz900Rで水冷化される以前の空冷GPzシリーズは、絶版車ブームだった’90年代後半、すでに人気が高まっていた。当時ナナハンはターボ以外なら手が届きやすかったが、現在も平均価格は75万円(ASKを除く)と、その傾向にある。ただしグーバイクでのタマ数は10台以下だ。750ターボは8台で平均価格約175万円、GPZ1100は12台で平均約156万円と、完全に高嶺の花だ。
サンプル1:’83 GPz1100
GPZ900Rの直前に最速を誇ったモデル。燃料供給はインジェクション。この中古車は、エンジン好調のガレージ保管車。納車時の整備内容を選べる。
サンプル2:’84 750ターボ
’80年代前半には、バイク界でターボブームが起こった。750ターボはその最後発。この中古車は米国アラスカ州で眠っていたフルノーマル車とのこと。
●文:田宮徹 ●販売車両画像提供:グーバイク ●取材協力:グーバイクおよび各バイクショップ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
※本記事に掲載されている車両価格等は、取り扱い店舗における’20年6月時点の情報です(関連写真提供:グーバイク)。 抜き身の日本刀をモチーフに、ドイツのターゲットデザインが仕上げた意匠をGSX1100[…]
※本記事に掲載されている車両価格等は、取り扱い店舗における’20年6月時点の情報です(関連写真提供:グーバイク)。 世界初の量産4気筒車・ホンダCB750フォアから10年後の'79年に登場した後継機が[…]
※本記事に掲載されている車両価格等は、「バイク王 つくば絶版車館」’20年6月時点の情報です。 "伝説"と化してしまった感のある'70年代の名車を、これから手に入れるのは至難の業である。その代表格に君[…]
ドレミコレクションがZ900RSベースに"ローソンレプリカ"外装を開発 カワサキは'81年、発売されたばかりのKZ1000J改でエディ・ローソン選手がAMAスーパーバイクチャンピオンを獲得。翌’82年[…]
2018年の東京モーターサイクルショーに、「角Z」と呼ばれるZ1000Mk.IIスタイル外装を載せたZ900RSを出品して話題をさらった岡山のドレミコレクション(以下ドレミ)が、2年ぶりに新作を公開![…]
最新の記事
- カワサキが新型「KLX230 シェルパ」を発表!! KLX230シリーズに加わった“トレッキング”仕様
- 名車がスケールモデルで蘇る! ホンダCB400FOURが1/12完成品バイクとして登場
- 125cc以下のバイクを原付免許で運転可能に 2025年4月1日から、ただし運転できるのはあくまでも“新基準原付”
- 【2024年11月版】50cc原付バイクおすすめ12選! クルマの免許でも乗れるカブ系/スクーター/電動バイクを網羅!
- 「前時代的? な気合とド根性が現代のMotoGPをさらなる高次元へ」【ノブ青木の上毛グランプリ新聞 Vol.19】