ヤマハ旗艦モデル6年ぶりの国内仕様復活

ヤマハYZF-R1/R1Mが刷新&国内仕様復活【”当然”のフルパワー200馬力】

ヤマハは、’19年夏にYZF-R1のモデルチェンジを発表するのと同時に、日本でもR1を再び正規ラインアップすることをアナウンスしていたが、いよいよ8月に販売がスタート。

レーシーな雰囲気をたっぷり取り入れた’15年型での完全刷新で、このカテゴリーにおけるゲームチェンジャーとなったYZF-R1。この刷新以降、’09年型から続いてきた国内仕様は設定されずにいたが、’17年から欧州と日本における環境規制の基準調和が実現されたことで6年ぶりに国内復活。これによりついに、国内4メーカーのリッタースーパースポーツが、いずれもフルパワー正規モデルとして国内市場に揃う。

’20年型YZF-R1は、車体骨格の基本部こそ従来型を踏襲するが、エンジンや外装類や電子制御系は大幅にリファインされている。電子制御スロットルはグリップ部にセンサーを搭載する仕様となり、電子制御機構にはエンジンブレーキマネジメントとブレーキコントロールを追加。リニアな操縦性を求めたクロスプレーン型クランクシャフトのエンジンは徹底的に見直され、最新の排ガス規制をクリアしながら200馬力の最高出力をキープしている。外観はよりアグレッシブになり、空力抵抗特性は約5%向上した。

従来型同様、上級版としてYZF-R1Mも設定され、国内仕様もスタンダードとR1Mの2本立て。両仕様とも「ヤマハモーターサイクルエクスクルーシブモデル」に設定されており、’20年から順次リニューアルが進められているYSPおよびアドバンスディーラーのみで販売される。

’15~’19年型と同じく、’20年モデルもサーキットパフォーマンスを重視した設計。純正装着タイヤは、ブリヂストンのバトラックス レーシングストリートRS11がチョイスされている。

〈次のページは…〉NEW YZF-R1/Mのディテール解説