3密回避の通勤手段

スクーター大国・台湾の通勤快速「SYM」が一挙上陸〈後編〉

  • 2020/7/19
スクーター大国・台湾の通勤快速「SYM」が一挙上陸

長期戦の様相を呈している新型コロナウイルス。3密を避けるために小型スクーターの需要が各地で伸びている中、台湾からの魅力的なメーカーが上陸。通勤快速に最適なSYMの個性的なマシンを2回に分けて紹介する。後編はこの4台。■マキシムTL|ジョイマックスZ250|クルージム250|ジェットS

マキシムTL:SYM初の2気筒エンジンを搭載

SYMはTMAXやAK550に代表されるマキシスクーターのジャンルにも進出。「マキシムTL」は、前後50:50の荷重配分、スイングアーム&チェーンドライブ(ライバルはベルトドライブ)など、マキシスクーターのセオリーを踏襲しており、キャラクターがスポーティ路線であることは明白。しかもこのマキシムTLのために、SYMは自社初となる2気筒エンジンを製作したというから、その気合の入り方は尋常ではない。ただ排気量はライバルたちよりも100ccほど低い465ccに設定。パワーとスピードでライバルたちに真っ向勝負は挑まず、ほどよいパワーで扱いやすさを優先させる戦略のようだ。

SYM マキシムTL

【SYM MAXSYM TL】主要諸元 ■全長2215 全幅801 全高1442 軸距1543 シート高795(各mm) 車重223kg ■水冷4スト並列2気筒465cc 40ps/6750rpm 4.3kg-m/6250rpm 変速機 CVT 燃料タンク容量 12.5L ■ブレーキF=ダブルディスク R=ディスク タイヤサイズ F=120/70R R=160/60R ●価格:99万円 ※送料/諸費用別途 [写真タップで拡大]

SYM マキシムTL

カラーバリエーション:(左上)ブルー (左下)ライトグレー (右上)オフホワイト (右下)ブラック [写真タップで拡大]

SYM マキシムTL

ヤマハのTMAXやキムコのAK550と同様に、ユニットスイングではなく、スイングアーム式を採用していることからも、スポーツ路線であることは明確だ。 [写真タップで拡大]

SYM マキシムTL

SYM初となるDOHC4バルブ2気筒のエンジンは排気量465ccで40psを6750rpmで発揮。ちなみにTMAX560の排気量は561ccで最高出力は48psだ。 [写真タップで拡大]

ジョイマックスZ250:税込50万円はかなりお買い得

フルフェイルヘルメットが2個入るシート下スペースに、トンガリ過ぎないデザインなど…。ビジネスシーンにも使いやすいコンパクト250ccスクーターの「ジョイマックスZ250」。日本のビッグスクーターをしっかり学んでいるのだろう。760mmのシートはもともと足着き性がいい上に、ステップボードのまたがり部にエグレを設けて足着き性をさらにアップ。一方で2段階調整式のスクリーンやUSB電源の確保など、本当に日本の”ビグスク”を研究しており、いいところは取り入れ、足りないところは補った、そんな丁寧な作り込みがなされている。

SYM ジョイマックスZ250

【SYM JOYMAX Z 250】主要諸元 ■全長2190 全幅760 全高1450 軸距1546 シート高747(各mm) 車重184kg ■水冷4スト単気筒249.4cc 21ps/7500rpm 2.3kg-m/5500rpm 変速機CVT 燃料タンク容量12L ■ブレーキ F=ディスク R=ディスク タイヤサイズ F=120/70-14 R=140/60-13 ●価格:49万5000円 ※送料/諸費用別途 [写真タップで拡大]

SYM ジョイマックスZ250

カラーバリエーション:(左上)ホワイト (左下)マットブラック (右上)マットグレー (右下)レッド [写真タップで拡大]

【日本のスクーターより日本らしい乗り味】最近のビッグスクーターは、ヨーロッパ市場を当て込み、どんどん腰高でスポーティ路線のスクーターになっていく傾向が強い。それもあるのだろうか、ジョイマックスZ250で走り出すと、すごく懐かしかった。一世代前のフォルツァやスカイウェイブシリーズに通じる“ビグスク”フィーリングを多分に感じるのだ。肩ひじ貼らずに気楽に乗れるポジションは、懐かしの “あんちゃん乗り”も可能で、車体はフレームもサスも柔らかめでとにかくコンフォート。スポーツ性を求めるよりも、まず何よりも快適であることを第一にするジャパンスクーターのお手本のような乗り味だ。

クルージム250:GT仕様のライバルはBMW?

エンジンはジョイマックスZ250と共通のようだが、こちらは税込約65万円と価格にかなり差がつけられた「クルージム250」。キャラクターはグランツーリスモ的なツーリング要素が強められており、エクステリアのデザインや質感はもとより、シートも高級な仕上げが施されている。また機能面では、ジョイマックスZ250よりもステップボードが長めとなっており、ゆったりとしたポジションでツーリングを楽しめるようになっている。

SYM クルージム250

【SYM CRUISYM 250】主要諸元 ■全長2175 全幅760 全高1440 軸距1550 シート高760(各mm) 車重196kg ■水冷4スト単気筒249.4cc 21ps/7500rpm 2.3kg-m/5500rpm 変速機CVT 燃料タンク容量12L ■ブレーキ F=ディスク R=ディスク タイヤサイズ F=120/70-14 R=140/60-13 ■カラー:レッド/ホワイト/マットブラック/マットグレー ●価格:64万9000円 ※送料/諸費用別途 [写真タップで拡大]

【重厚感があるロングツーリング仕様】ジョイマックスZ250とエンジンもタイヤサイズも同じなのだが、乗り比べてみると、クルージム250にはBMW C400系に通じるようなどっしりとした安定感がある。シート高にして2cmアップ、重さにして10kg増しているのは確かなのだが、完全にツアラー系の直進安定性重視キャラクターに仕立てられている。

ジェットS:見た目どおりの通勤快速

コンパクトな車体に加速のいい125ccのエンジンを積む”通勤快速”と言って、思い浮かぶのはスズキのアドレスシリーズだろう。ジェットSのライバルはもちろんそのアドレス。ホイールベースは1286mmと短めで重さも129kgと軽く、前後12インチのタイヤは混雑した道路でもキビキビ走ってくれる。当然、ライバルと同じステップスルーを採用。薄型の段ボールなら置ける上、乗り降りしやすいよう低めの高さに設定されている。

SYM ジェットS

【SYM JET S】主要諸元 ■全長1813 全幅705 全高1095 軸距1286 シート高780(各mm) 車重129kg ■空冷4スト単気筒124.65cc 11ps/8500rpm 1.0kg-m/6500rpm 変速機CVT 燃料タンク容量6.8L ■ブレーキ F=ディスク R=ディスク タイヤサイズ F=110/70-12 R=120/70-12 ●カラー:ホワイト レッド イエロー ブルー ●価格:34万9800円 ※送料/諸費用別 [写真タップで拡大]

【2段加速が懐かしい】まさに通勤快速。アクセル全開でスパッと飛び出すシグナルダッシュがなかなか楽しい。中速域からまるでギヤを1速落とした(存在しないが)ように加速が伸びて、ピンクナンバーのライバル達の前へスイッとおどり出る。この加速フィーリングは、ひと昔前の通勤快速のあいつと同じ! こんなところまでマネしなくても…、と思うのだがそれがいい。

●文:谷田貝洋暁
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事

固定ページ:

1

2