アゴを含む頭部全体を包み、高い防護性能を誇るフルフェイスヘルメット。空力特性や静けさに優れ、高速走行が得意だ。レース向けから、内蔵バイザー付きのツーリングモデルまで、様々なタイプが揃う。■Kabuto RT-33|RT-33R MIPS|AEROBLADE-5|KAMUI-III ■NOLAN/X-Lite X-803RS ULTRA CARBON|X-903/ULTRA CARBON ■WINS A-FORCE RS|FF-COMFORT
Kabuto RT-33:世界基準、カブトが誇る最上級スポーツ
ハイパーガラス繊維などで軽量化と高強度を両立した複合素材帽体に、乱流を抑制するウェイクスタビライザーを融合。国内のMFJをパスし、海外でFIM 新規格にも適合済みだ。速乾内装には、頭の形に合わせたパッドを設定し、フィット感を高められる。
Kabuto RT-33R MIPS:RT-33のカーボン仕様
RT-33のフォルムはそのままに、最表面を綾織りカーボン素材で成型。回転することで脳を守るMIPSを国内メーカーで初めて搭載した。
Kabuto AEROBLADE-5:軽さと空力が際立つ
公道スポーツ向けのモデルで、解析技術と風洞実験で形状を決定。直進時に加え、横からの空気抵抗も削減した。軽量な帽体に密閉性の高いセンターロックや圧着式シールドを採用。頬パッド横からも熱を放出する。
Kabuto KAMUI-III :タフな軽快コンパクト
スリムな帽体に、大型サンバイザーを内蔵したストリートモデル。ウェイクスタビライザーによる空力性能や、ソフトな速乾内装で使い勝手良好だ。紫外線と赤外線をカットするテイジン製シールドも標準で備える。
NOLAN X-803RS ULTRA CARBON:リヤスポイラーで戦闘力をより強化
レースでの戦闘力を求めた旗艦=X-803ウルトラカーボンに、モトGP にも対応するリヤスポイラーを装着。高速域での安定性を飛躍的に高めた。着用感や換気機能も競技向けで、レプリカカラーが充実。従来のX-803シリーズも併売される。
X-Lite X-903/ULTRA CARBON:インカムに適したエアロツアラー
スポーティな外観ながら、内蔵バイザーを備えたツーリングモデル。インカムの装着を考慮し、チンガード左側に配線を通せる穴やケーブルの収納ポケットまで備える。カーボン帽体も用意。
WINS A-FORCE RS:超軽量バイザー仕様
インナーバイザーを備えた貴重なカーボンメット。ドライカーボンを用いることで重量は1380±50gと一般的なフルフェイスよりも軽い。空力特性に優れたエアロ帽体やワイド設計の吸排気ダクトも魅力的だ。
WINS FF-COMFORT:お手頃価格ながら旅向け装備が揃う
控えめなプライスと機能性を兼備。広い視界とサンバイザーを備え、シールド全閉時にはベース自体が可動し、密着性を高める。メットインに収めやすいコンパクト設計も美点だ。
●まとめ:沼尾宏明 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
’19年にフルモデルチェンジを果たしたカブトのフルフェイスヘルメット「カムイ-3」。ヘルメットにおいて初採用となる「TEIJIN UV & IRカットシールド」を装備し、日射熱による温度上昇を[…]
手に持つと「軽いな」と感じる。被って走り出しても、その印象は変わらない。 バイザー内蔵タイプやチンガードが開閉するシステムメットは、便利だけど重くなりがち。こうしたネガを払拭した意欲作が「リュウキ」だ[…]
イタリアの老舗ヘルメットメーカー・ノーランによるブランドがX-Lite。最上級のレース向けモデル=X-803ウルトラカーボンをベースに、エアロスポイラーを装着し、前述したFIM新規格に適合させたモデル[…]
モトGPとスーパーバイク世界選手権(SBK)向けヘルメットの市販版として、大型リヤスポイラー搭載のフルフェイスが登場したのが'20年最大のトレンド。レースを管轄するFIMが新規格「FRHPhe-01」[…]
新機構に意欲的なノーランが、またもアイデア満載の新作、X-903をリリースした。レーシングモデルX-803譲りのエアロフォルムを継承するが、用途はツーリング向けで、軽量なカーボン&ケブラーの複合帽体に[…]
最新の記事
- 「前時代的? な気合とド根性が現代のMotoGPをさらなる高次元へ」【ノブ青木の上毛グランプリ新聞 Vol.19】
- ミドルクラスの究極ドゥカティ!? 2025新型パニガーレV2/ストリートファイターV2登場
- [2024秋] いま売れ筋のバイクヘルメットTOP5【大型販売店で聞いてみた】1位はSHOEIのフラッグシップ
- 【限定3台】鈴鹿8耐 表彰台マシンのレプリカ「YZF-R1」をYARTが発表!!
- ヤマハが仏電動二輪メーカー「エレクトリックモーション」へ出資
- 1
- 2