「ハイオクは混合出荷」の報道 裏付ける?

中身は同じだった!?【ガチ比較】ガソリンで出力は変わるのか、4社のハイオクをNSR250Rでパワー測定

石油元売り5社がそれぞれにオリジナルブランドとして販売してきたハイオクガソリンが、実は貯蔵タンクを共有する「混合出荷」だったとの報道が2020年6月27日付の毎日新聞に掲載された。これを受け、ヤングマシンの姉妹誌「NSR専門誌・PRO SPEC」が過去に掲載した“ガソリン銘柄別テスト”の結果を改めて振り返りたい。

4種のハイオクガソリンは全てテストの直前に購入。テスト車はSTDエンジンにライズオンチャンバー、リミッターカットというライトチューンのMC21(NSR250R)だ。ピーク後の1万1500rpmから先に若干のバラつきはあるものの、これは計測ごとに入れ替わる程度の差で、その前のパワーカーブはピタリと一致。少なくとも今回の車両では“ハイオクのブランドによる出力の差はない”が結論だ。 ※補:気温や湿度、エンジンやチャンバーの温度等の条件により、わずかな誤差は必ず生じる

4ブランドのハイオクガソリン比較。左上はピーク部分をアップにしたものだ。結果は下記の通り。

出光[赤]:64.9ps/11425rpm・4.1kg-m/11125rpm
シェル[青]:65.0ps/11535rpm・4.1kg-m/11153rpm
コスモ[緑]:64.9ps/11483rpm・4.1kg-m/11087rpm
エネオス[黄]:65.0ps/11485rpm・4.1kg-m/11193rpm

【TEST.1】4社のハイオク比較「データで違いは確認できない!」テスト車両では出力差はほぼなし、バラつきはあるも計測誤差内

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