新型コロナウイルスの感染拡大防止を受け、西暦偶数年の10月に行われていたケルン・インターモトが今年は中止になることが発表された。代替案として、2020年末までにデジタルINTERMOTイベントを開催し、各メーカーに発表の場を設けたいとしている。
大がかりなショーは、ひとまず11月のEICMAまでお預けか
インターモトを主宰するケルンメッセからプレスリリースが届いた。タイトルは「インターモト2020の休止」というものだ。古くはミュンヘンで行われていたこともあるドイツの伝統的なモーターサイクルショーであるインターモトは、毎年開催の時期もあったが近年になって西暦偶数年の10月に行われるのが定例になってきていた。
2018年のインターモトではスズキの新生KATANAやBMWの新型S1000RRが発表されたりもし、11月開催のEICMAに先立ってニューモデル発表が行われるのを毎年楽しみにしていた読者も多いことだろう。
ただ、2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、BMWとKTMがEICMAへの出展中止を早々に発表するなど、秋のニューモデルシーズンが不安視されていたことも確か。インターモトの中止も残念ではあるが、それほど意外でもないというのが正直なところだ。
ただ、代替案として「デジタル インターモト」を2020年末までに開催したいとの意向もあり、そこで車両メーカーやパーツ、アクセサリー、アパレルといったセグメントからのホットニュースを発表する場を設ける計画のようだ。詳細については数週間後に追って発表されるというから、楽しみに待ちたい。
例年でいえば、8月後半~9月にかけてカワサキの一部モデルとハーレーダビッドソンの全ニューモデルがショーに先駆けて公開され、10月のインターモトで地元メーカーのBMWが主要モデルを発表、その他のメーカーも数種類を発表し、11月のEICMAで全てのニューモデルを放出する流れ。ただ、2020年は新車のセールスの回復時期が不透明なこともあって、さすがに同様の展開で来年のモデルを次々に投入というわけにはいかないだろう。
ヤングマシンとしてはスクープ網を駆使しながら、新情報が入りしたいお届けしていくつもりだ。
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