スズキWEBモーターサイクルショー参考出品車

市販化熱望!”赤刀&艶無黒刀”見参【KATANA唯一無二の存在感を特別色で表現】

KATANAの独創的なスタイリングにさらなる存在感を表現するために、スズキは’20年モーターサイクルショー展示用に赤と黒の特別仕様車を用意。現在、中止になったショーの代わりに立ち上げられた特設WEBサイト上に展示されており、同時にカラーアンケートも実施中だ。


●文:谷田貝洋暁 ●写真:山内潤也 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

この赤と黒の刀を見た瞬間、角川映画『天と地と』に出てきた武田軍と上杉軍を連想してしまった。川中島の合戦で入り乱れる赤と黒の甲冑。刀というマシンが持つ元々のイメージもあるだろうが、「マットブラックの黒と金は蒔絵をイメージに凄みを表現した」なんていう、カラーデザインチームのコンセプトを聞いてしまうと、余計に両軍の合戦色にしか見えなくなってくるから不思議だ。

赤は赤で、シルバーやブラックといったこれまでの刀のイメージから脱却したこともあってとても目新しく映る。よくよく見てみれば単なる赤ではなく、メインの車体色とホイールの赤が使い分けられ、ホイール部分には一段暗いトーンの赤が使われていることに気づかされた。この微妙な色使いのおかげで、車体がものすごく引き締まって見えるのだ。

【SUZUKI KATANA】■全長2130 軸距1460 シート高825(各mm) ■車重:215kg(装備) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 148ps/10000rpm 10.9kg-m/9500rpm 燃料タンク容量12L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※諸元はKATANA現行モデル

黒刀の方は、伝統工芸の蒔絵をイメージした黒&金の配色を採用。戦闘機などで使わるマットブラックを使用することによって“凄み”を表現したという。

赤と金という安っぽくなりがちな配色だが、金属感の高い金色に、朱赤に近い明るい赤を合わせることで高級感のある和テイストを表現。ロゴも特別色だ。

キャンディレッドの車体に対し、ホイールにはダークレッドを採用。またリヤショックコイルも赤となり、チェーンアジャスターの金がアクセントになっている。

さらなる質感と存在感アップを狙って、バーハンドル、ステムナットなどに高級感のあるゴールドが差し色として入れられている。キャンディレッドとの相性もいい。

カーボン調のシート表皮を使うとともに、ステッチも赤とすることで高級感をアップ。サイド部分のシボは、刀剣の材料である“玉鋼(たまはがね)”を表現。

さて、こうなってくると気になるのは、この赤と黒の刀が実際に販売される可能性があるのか? ということだが、実はスズキのWEBモーターサイクルショーサイトでは、好みの色を選ぶ投票合戦の真っ最中。赤か黒か、はたまた既存色かを選んで答えるワケだが、スズキがアンケートをとって反応をリサーチしている以上、爆発的な人気が出ればもちろん市販化することだって十分ありえるだろう。

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