新型コロナウイルスの影響でテレワークが叫ばれる中、やむを得ず電車通勤をする場合でも、できれば不特定多数が触った吊革や手すりをつかまずに済ませたい。そんな時に便利なグッズが、バイクレース用部品の設計、製作で知られるギルドデザインから登場した。
直接触れることなく、掴まりたい
新型コロナウイルスの感染拡大は、ゴールデンウィーク前あたりから少しずつ鈍化の傾向を見せているが、まだまだ油断はできない。自宅で休日を過ごす、またはテレワークができているならまだしも、やむを得ず出社している場合には、やはり二次感染に対して警戒してしまうものだろう。
SNSでも多くの方が「電車の手すりや吊革を握らずに乗車している」とのコメントを残しているが、本来の“転倒防止”のための設備が利用できないことは、必ずしも安全な乗車とは言えない状況だ。
そんな声に応えたのが、バイクレース用パーツの設計、製作で知られるギルドデザイン(GILD design)だ。同社にはオートバイ事業部のほかにモバイルプロダクト事業部があり、スマートフォン用のアルミ削り出しバンパーなどを製作している。その技術を生かして設計、製作したのが「純銅削り出しアシストフック」だ。
銅は病原菌汚染を低減することで知られ、この素材を生かしたこの製品は電車、バスの吊り手、縦手すりなどに直接触ることなく、フックを掛け、掴まる事ができるというもの。またエスカレーターの手すり、レバーが付いたドアノブ、エレベーターボタンも操作可能。更に銅には導電性があることから、ATM、スマートフォンなどのタッチパネル操作も可能だという。
銅合金は銅の純度が高いほど不活性化を早める傾向であり、この「純銅削り出しアシストフック」に使用している銅素材は、日本製の純銅(純度99.9%/タフピッチ銅)なのだ。
予約はすでに4月16日から受け付けがはじまっており、価格は1848円(税込)となっている。初回ロットは、2020年4月29日より順次発送予定。
※銅は病原菌汚染を低減することが分かっていますが、必ずしも二次汚染を防ぐものではありません。また銅の使用は補完的なもので標準的な感染防止策に変わるものではありません。ユーザーの皆様は現在行っている手洗い等の感染防止習慣に必ず従ってください。
GILD design「純銅削り出しアシストフック」
多くの電車、バスで採用されている直径32mmまでのパイプに掛けられるよう設計。
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フックは大きく開口しているが、持ち手の中心をあえてずらして設計。力を掛ければ掛けるほど先端部が食い込み、フックが抜けにくい。
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人差し指を丸穴に通し、親指と中指で保持。プレートの形状は持ちやすいよう機能的なシェイプとなっている。
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エレベータなどのボタンも直接触れずに押すことができる。また、銅には導電性があり、ATM、スマートフォンなどのタッチパネル操作も可能。銅はスマートフォン用のタッチペン先端にも使用される素材なので画面に傷つけることはないという。
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レバーの付いたドアノブを直接触れることなく開閉できる。エスカレーターの手すりも掴むことができる。
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財布のカードポケットに入るサイズ。(厚み3mm、横41mm、縦81mm)重さ42g。
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プレートは素材、加工ともに信頼の日本製。
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金属を直接手で握る製品であることから、安全性を確保するために側面、端部を全て高精度マシニング加工で滑らかな曲面(R)に、表面は一つ一つ手作業でヘアライン加工に仕上げてある。
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画像のような面ファスナーが付いたストラップベルトを利用すれば、指の食い込みを防ぎ、保持力が向上する。(5月以降発売予定) ※通常の商品開発であればストラップも同時発売だが、本製品の性格上、製品化スピードを優先し、まず銅製のプレートから販売となる。
【純銅削り出しアシストフック】サイズ:3mm×41mm×81mm 重さ:42g ●価格:1848円(税込) 製品内容:アシストフック×1枚、脱酸素剤×1個 ※本製品はなるべく早くお客様にお届けする事を最優先としています。そのため当初のロットは簡易包装でのお届けとなります。商品内容に関しては全く同一となります。ご了承頂ければ幸いです。
※全ての手すり、パイプに使用出来るわけではありません。直径32mmまでのパイプ等にご使用頂けます。銅は一般的に使用されるステンレス鋼より柔らかく傷をつけることはありませんが、フックを掛ける側が塗装面であったり、柔らかいプラスチックの場合は傷をつける恐れがあります。
※本製品は金属製です。鋭利な部分もございますのでお取り扱いにはご注意ください。
銅の殺菌性について
※ギルドデザインWebサイトより転載
銅及び銅合金は自然の殺菌素材であることが実証されています。このことは米国環境保護庁(EPA)によっても認められており、殺菌素材として銅はEPA登録を受けた初めての「固体環境表面素材」となっています。
またEPAが承認する手順に基づいて行われた実験の結果、銅合金表面は、ヒト病原菌として知られる以下の細菌を2時間以内に99.9%死滅させる事が分かっています。
黄色ブドウ球菌
病原性大腸菌O-157:H7
緑膿菌
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への効果について
※ギルドデザインWebサイトより転載
すでにアメリカの米疾病対策センター(CDC)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、プリンストン大学の研究チームが新型コロナウイルスを用いて、各種金属、プラスチック、ダンボールなどで実験を行っています。
ウイルスの残存時間が最も長かったのはプラスチック、ステンレス鋼で、3日間にわたり残存しました。銅はその中で一番早く「わずか4時間でコロナウイルスを死滅した」という内容の査読前論文が発表されています。[参考] https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.03.09.20033217v1.full.pdf
国内においてもBSL3対応試験機関での実験を行う為に準備を進めています。検査の準備が整い次第、実験を行い、情報を公開させて頂きます。
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