●文:大屋雄一 ●写真:岡拓 ●取材協力:サイン・ハウス ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
“聴きトーク機能”の有無と専用アプリの対応に差が
’20年1月、国内インカムブランドを牽引しているB+COMのラインナップに、プレミアムスタンダードとして「ONE」が加わった。ハイエンドモデルのSB6Xと同様に高音質サウンドシステムを搭載するほか、最大通話可能人数は同じく6人となっている。それでいてシングルユニットならONEの方が8580円も安い。どちらを買ったらいいのか迷っている人も多いことだろう。そこで、この2つを選ぶポイントについて解説しよう。
最大の違いは搭載しているチップの数で、SB6Xは2つ、ONEはその名のとおり1つだ。チップ1個に対して基本的にひとつのデバイスしか接続できないので、複数あれば各種機能が同時に使えることになる。SB6Xはオーディオを聞きながらインカム通話ができる”聴きトーク”機能を搭載しており、これはデュアルチップだからこそ成せる業なのだ。とはいえ、ソロツーリング派は聴きトークを使う場面はあまりないので、シングルチップのONEでも十分ということになろう。
2つめは、デバイスの接続状況を確認したり各種設定の変更がスマホ上で可能なアプリ「B+COMUモバイルAPP」に対応しているのが、今のところSB6Xのみというのも大きな違いだ。マスツーリングにおいて誰がペアリングできていないのかを確認する上で非常に便利なアプリであり、リーダー格の人が選ぶのならSB6Xはマストだ。なお、ONEも対応する予定とのことだが、時期は未定という。
B+COM4/5Xや他社製インカムとの接続に便利なユニバーサルインターコール・レシーブ機能はONEも搭載している。マスツーかソロツーかで選ぶのが最大のポイントだろう。
B+COM SB6X:デュアルチップの最高峰モデル
CSRデュアルチップによる聴きトーク機能や、4線仕様のサウンドシステムなど、すべて詰め込んだのが「SB6X」。
インカム通話をしながらスマホなどの音楽も聴ける”聴きトーク機能”を搭載。チップを2つ搭載しているSB6Xのアドバンテージだ。
また、従来のiOS版に加え、4月からandroid版の配信も始まったB+COMUモバイルAPP。接続状況や機能を可視化できるこのアプリを使えるのは、現状ではSB6Xのみだ。
【サイン・ハウス B+COM SB6X】●税込価格:3万8280円(シングルUNIT。ペアUNITは7万4250円)
接続状況や機能を可視化できる便利アプリを使えるのは、現状ではSB6Xのみ(ONEも将来的に対応予定)。
B+COM ONE:チップは1個ながらも高性能
シングルチップなので聴きトーク機能はなく、マイクは種類によってパッケージが異なるのが大きな違いだ。
主だった機能はSB6Xを踏襲しており、プレミアムスタンダードを名乗るだけの内容となっている。SB6Xよりも軽量でコンパクトなのも見逃せないポイント。
【サイン・ハウス B+COM ONE】●税込価格:2万9700円(アームマイクUNIT/ワイヤーマイクUNIT同価格)
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