余裕のある排気量と快適なエアロフォルムを持ち、街乗りから超高速クルーズ、ワインディングまでこなすスポーティな大型ツアラー。機能と個性が高いレベルで両立する外国車4台を紹介する。 〈ラインナップ〉 ドゥカティ スーパースポーツ/S|KTM 1290 スーパーデュークGT|BMW R1250RS|R1250RT
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹
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ドゥカティ スーパースポーツ/S :パニガーレスタイルで懐の深い旅を楽しむ
ハイパーモタード系の水冷Lツイン937ccを鋼管トレリスフレームに積み、ストリート重視のスポーティさを追求。わずか3000rpmで最大トルクの80%を発生し、以降もフラットなトルクを維持する。一見SSながらライポジは軽い前傾で、ツーリングもOKだ。国内では前後オーリンズや上下対応クイックシフターを備える上級版のSのみ販売中。’19で艶消しグレーを追加し、3色から選べる。

【DUCATI SUPERSPORT/S】■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 937cc 110ps/9000rpm 9.5kg-m/6500rpm ■210kg シート高810mm 16L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:186万3000円 [写真タップで拡大]
KTM 1290 スーパーデュークGT:運動性能がピカイチ。プレミアムなGT
スーパーネイキッドであるデュークの頂点モデルをベースに持つ旅仕様。軽量なクロモリ鋼管トラスフレームに強力な175psの75度Vツインを搭載し、クラストップ級の運動性能を持つ。一方でコーナリングライトやグリップヒーター、空力特性に優れたヘッドライト+9段階調整可能なスクリーンなど快適装備も充実している。双方向対応のクイックシフター、タイヤ空気圧システムと実用性能も高い。

【KTM SUPER DUKE GT】■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 1301cc 175ps 14.3kg-m ■216kg シート高835mm 23L ●価格:236万円 ●発売時期:’20年4月 [写真タップで拡大]
BMW R1250RS:シフトカムで進化。王道のスポーツ寄せ旅客機
BMW屈指のスポーツアラー=RSの名を継ぐ1台で、伝統のボクサーツインに軽快なテレスコピック式フロントフォークを組み合わせる。’19モデルでは1200が1250に新生し、排気量を1169→1254ccに拡大。加えてシフトカムの採用により全域で太いトルク感を達成した。さらにLEDヘッドライトを採用し、2種の走行モード、トラクションコントロール、作動感がスムーズなヒルスタートコントロールが標準装備に。オプションで電子制御サスペンションも選べる。
BMW R1250RT:快適性は豪華クルーザー並み。機動力は正統派ロードスポーツ
安定感に優れたテレレバーをはじめ、大型のフルカウルやパニアケース、大容量タンクなどを備えたRシリーズのフラッグシップ。’19モデルで1250に生まれ変わり、R1250RSと同様、シフトカムを備えた1254㏄ボクサーツインを採用。顔には印象的なスポイラーを追加した。電動スクリーンやオーディオ、前後分割型シートヒーターなど快適アイテムを多数揃え、シフトアップ&ダウン対応のクイックシフターも標準装備だ。
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