遺産/伝統を意味する”ヘリテイジ”な外観ながら、走りは現代的なネオクラシック。往年の名車リバイバルが近頃の潮流だ。本ページでは日本製ネイキッドモデルの頂点に立つホンダのロングセラーモデルCB1300シリーズとCB1100シリーズを紹介する。
●文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
新作ラッシュは一段落も、リバイバル系が年々増加 トラブルがつきまとう本物の旧車に対し、安心して往年の雰囲気を味わえる現代のネオクラシック。人気を獲得したBMWのRナインTやヤマハのXSRシリーズは、往[…]
CB1300スーパーフォア/SP:往年のCB750FCを思わせる新色設定
威風堂々とした佇まいで、CBシリーズ、そして日本製ネイキッドの頂点に立つ「CB1300スーパーフォア」。’18モデルから現行型となり、ヘッドライトやウインカーがLEDとなったほか、アシストスリッパークラッチを採用。前後サスペンションのセッティングやフロントブレーキキャリパーのピストン径見直し、最高出力9psアップ、平成28年度排ガス規制適合などなど多岐に渡る進化を遂げた。マフラーサウンドも迫力あるものに改善。また5段階グリップヒーターやETC2.0車載器も’18からは標準装備となっている。さらに、オーリンズとの共同開発による専用の前後サスペンションとブレンボキャリパーを装着した上級版のSPも’19モデルから登場。’19秋からはスーパーボルドールSPと同じくCB750FCを思わせるレッド×ホワイトの新色が追加され、ロングセラー街道を走り続ける。
CB1300スーパーフォア [STD]
STDのサスはショーワ製のサスペンションを採用している。
CB1300スーパーボルドールSP:人気のSPボルドールにも赤×白の新色が登場
CB1300のカウルバージョンが「CB1300スーパーボルドール」。長年熟成を重ねてきたその完成度は高く、現行型では全灯火類のLED化や、国内排ガス規制への対応も果たしている。大容量11Lのシート下スペースや、カウル両サイドのインナーポケットといったおなじみの便利装備に加え、グリップヒーターやETC2.0車載器といった機能も標準装備されて、ツーリング性能もますます向上。またスタンダード仕様のほかに、スーパーフォアと同じくオーリンズとの共同開発による専用フロントフォークとリヤサスペンション、さらにブレンボ製のラジアルマウント式モノブロック対向4ポットキャリパーを装着した上級版のSPも’19から設定されている。STD、SPそれぞれ2種の専用色を持つ。
CB1300スーパーボルドール [STD]
CB1100RS:ブラックで統一した受注限定カラーが登場
21世紀の時代にわざわざ空冷直列4気筒を新規開発した意欲作ネイキッドがCB1100シリーズで、「CB1100RS」はデュアル・ベンディング・バルブの正立フォーク&リザーバータンク付きのリヤサスに前後17インチのアルミキャストホイールを履いたスポーティなバージョン。またフロントブレーキキャリパーもラジアルマウントだ。ヘッドライトをはじめ灯火類はすべてLEDで、モダンな要素はシリーズ随一。デュアルマフラーは抜けのいい2室構造となっており、歯切れのいいサウンドを響かせてくれる。’20モデルでは受注期間限定のカラーリング「マットバリスティックブラックメタリック」を追加設定。細部もつや消しブラックで統一した大人バージョンだ。
CB1100EX:EXはクラシカルバージョン
CB1100シリーズのクラシカルバージョン「CB1100EX」。ワイヤースポークホイールやフォークブーツを履いた正立フォーク、メッキの映える各部パーツが、継ぎ目のないフランジレス溶接で美しく仕上がったタンクのボディを引き立たせている。ヘッドライトはRSと同じLED。CB1100は全タイプでETC2.0車載器やグリップヒーター、ABSが標準装備だ。
CB1100:無印はタンク形状が異なる
無印「CB1100は」シリーズのベーシックバージョン。タンクデザインは初代から続く往年のCBを彷彿とさせるもので、RSやEXと差別化されている。ヘッドライトはハロゲンバルブのままなどコストが抑えられているが、90㎰の最高出力や6速ミッション、それにアシストスリッパークラッチといった動力面でのスペックは他バージョンと同じだ。
「見た目は往年、中身は最新」仕様が支持され、現在の二輪市場を牽引している感のある大型ヘリテイジスポーツモデル。次ページではスズキのKATANAとSV650X、ヤマハのXSR900/700が登場する。
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